シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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医療と福祉 | 2024 | 秋学期 | 月1 | 法学部 | 丹野 眞紀子 | タンノ マキコ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-HS2-004L
履修条件・関連科目等
児童、高齢者、障害者への医療・福祉の問題に関心のある人。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
医療・福祉の制度から児童や高齢者、障害者に関する様々な福祉問題について考えていく。社会福祉の基本である自立と社会参加の視点を大事にしながら、一人ひとりの生き方が多様化していく中で様々な生活問題が山積し、福祉ニーズも多様化していることを理解する。そして、多様なニーズに医療や福祉の支援者がどのように対応していくのかを学ぶ。また、医療と福祉はどのような歴史や制度があるのか、制度体系や方法等について、現場に視点を当て講義する。
医療の倫理、福祉の倫理、医事法制、さらに、医療や福祉のサービスを利用するひとのニーズを生活という視点に立ち、具体的な事例から社会福祉活動と医療との連携を展開する。児童、女性、高齢者、障害者、低所得者等の多くの事例から当事者の思いを知り、抱えている問題と生活の実情、それを取り巻く社会資源、医療従事者、社会福祉援助者の思いを学ぶ。その上で、生活と密着した医療と社会福祉の在り方を考える。
科目目的
少子高齢化、家族、地域の変化など社会福祉を取り巻く状況は様々です。高齢者あるいは障害者への医療・福祉の制度の変遷を踏まえ、少子高齢者社会に伴う高齢者や障害者はどのような問題を抱え生活しているのか、福祉制度の側面と医療制度の側面から生活に視点をおき考える。また、児童をめぐる問題についても医療の立場から児童虐待や病児への支援について考える。現在の医療・福祉のあり方を理解し、これからの社会福祉の展望や展開方法について学習する。
今日、一人一人の生き方が多様化していく中で、福祉ニーズや生活問題も多様化している。このような多様化にどのように対応していくのかについて考えることができることを目標とする。
到達目標
医療と社会福祉が抱える共通課題の認識。
医療と福祉に関する課題の理解。
問題に関する医療と福祉の視点の違い、連携の必要性を理解する。
医療保険、介護保険などの制度に関する基礎知識を理解する。
授業計画と内容
1.オリエンテーション
医療と福祉から何を考えるか
2.医療と福祉の支援の違いを考える
3.児童のための福祉
4.児童虐待を考える
5.女性支援とDV被害
6.望まない妊娠を考える
7.高齢者福祉と介護保険制度
8.認知症の理解(グループワークで考える)
9.臓器移植を考える(1)歴史と日本の死生観
10.臓器移植を考える(2)子どもの臓器移植
11.低所得者と生活保護制度(ディスカッションで考える)
12.社会保障(1)医療保険のしくみ
13.社会保障(2)年金のしくみ
14.総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 50点満点のテストを実施。 選択、記述問題を予定。 テスト未受験は0点。 |
レポート | 30 | レポート課題について3段階で評価する。 レポート未提出は0点。 |
平常点 | 20 | 毎回授業ごとに授業内アンケートと授業後に考察の提出を求める。 未提出が6回以上であれば0点とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
医療機関での相談員の経験を活用
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
病院における相談や多職種連携の実際を伝える
テキスト・参考文献等
授業時に提示する
その他特記事項
この科目は、講義を中心として行うため、受講生の皆さんの反応・理解度の向上を目的としたリアクションペーパーをmanabaで配布し、その内容を次回の授業に反映する予定である。