シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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経済入門 | 2024 | 後期 | 金3 | 経済学部 | 松丸 和夫 | マツマル カズオ | 1年次のみ | 2 |
科目ナンバー
EC-AD1-01XX
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語/英語/ドイツ語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の
知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経
済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
経済学部では、1993年度(29年前)に、1年次必修科目として「経済学概論」(4単位)が開講されました。経済学への導入のあり方については、大学教員の間でも見解が一致していません。ある人は、基礎ミクロ・基礎マクロ経済学こそが導入科目にふさわしいと考え、また別の人は、高校までの公民分野の科目を学んだだけで経済学にいきなり入るのは難しいのではないか、と考えています。
次の授業計画とそのテーマを見れば、この講義は、後者の立場から設計されていることがわかります。すでに体系化されている正統派経済学からダイレクトに勉強したい人には不満が残る授業かもしれません。しかし、経済学って何だろう? とか、自分の人生設計・キャリアデザインと関連づけて少し遠回りしてみよう、という人には、ぴったりの授業内容です。
科目目的
これから始まる経済学部での学修に先だって、人間や社会を経済の目で見ることに興味を持てるように皆さんを導きます。数式や専門用語はできるだけ使わないで、身近な「経済」からテーマをピックアップして、一緒に考える授業にします。この授業できちんと勉強すると、高度な経済理論とまでは行かなくとも、経済学はこんなことをする学問だという感覚を身につけ、さらに経済の仕組みの基本を理解できるようになります。
この授業の到達目標は、1.経済学的な人間・社会のとらえ方が身につくこと、2.日本と世界経済の大きな流れと変化について基礎的知識を身につけること、3.現実の経済を分析するためのツールを使いこなせるようになること、4.日本経済の現在の最重要課題について、自分の見解をもてるようになること、です。
到達目標
経済学部に入学した学生は、一年次に基礎マクロ経済学・基礎ミクロ経済学を必修科目として履修しなければなりません。両科目は、世界のメインストリームの経済学の到達点をスタンダートにまとめたものです。
この経済入門では、まだ、経済学にそれほど興味が持てない学生、具体的な経済問題から経済学の入門を希望する学生が、主体的に問題意識や興味の持てるテーマを発見してもらうことを到達目標に設定します。
具体的には、
1.ミクロ経済学の需要・供給曲線を本質的に理解するために、「市場」とは何か、具体的知識から法則に至る道筋を理解してもらいます
2.マクロ経済学で取り上げる国民所得概念を、経済統計を使いながら、国民生活、企業経営、政府の役割と関連透けて理解してもらいます
3.大学卒業後のキャリアデザインにも有益となるように、将来皆さんが働く場合の企業・官公庁・公益法人の活動とその機能について理解できるようにします。
授業計画と内容
第1回 経済学を何のために学ぶのか
第2回 経済を労働の視点からみる
第3回 就職が真の「職業」選択となるために
第4回 市場と公正競争
第5回 資本主義と過去の「社会主義」
第6回 日本の資本主義の発展過程を総括する
第7回 新自由主義の生成と衰退
第8回 国際比較でみた日本資本主義の位置
第9回 コロナ禍で露出した世界経済の構造上の課題
第10回 格差社会はどうなっているか
第11回 企業活動のコンプライアンスとは
第12回 日本人の働き方を検証する
第13回 近代経済学とマルクス経済学
第14回 ふつうの生き方と経済学
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 4回のレポート提出状況とその内容 |
平常点 | 50 | 授業中の質問回数とその内容 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
使いません。
参考文献
授業の中で紹介します。