シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
短期海外プログラム ILOリサーチプログラム(スイス)/インターンシップⅠ(国際) | 2024 | 春学期+夏季集中 | 金2 | 法学部 | 富田 真紀、ヘッセ スティーヴン |
トミタ マキ、ヘッセ スティーヴン |
1~4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
JU-GS1-001P
履修条件・関連科目等
履修者は前年度2月発表の合格者に限定される。 国際法および国際政治の関連科目および語学科目は、あわせて積極的に履修されたい(国際法、外交と国際法、国際学、平和学、政治学、国際政治学、労働法、国際人権法、国際労働問題、国際開発論、国際協力論など)。
また、文献による2次調査が中心となるため、途上国事情への理解、特に途上国訪問・滞在の経験がることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
学期内の授業では、夏季に行うILO本部での研究活動をより実り豊かなものにするために、労働問題を中心としたグローバル・イシューやその解決に取り組む様々なアクターについて理解を深めるとともに、リサーチに必要なスキルをワークショップ・スタイルで学ぶ。
通常授業に加えてサブゼミ(金3限)で各自のリサーチ準備を進め、7月にはその成果のプレゼンテーションを行う。研究は学期終盤に決定するILO本部のアドバイザー(法律専門家の)と直接コミュニケーションをとり、アドバイスをもらいながら進めていく。8-9月には、スイス(ILO本部)にて2−3週間の研究活動に従事し、プログラムの締めくくりとしてILO本部にて専門家の方に対して最終プレゼンテーションを行う。
科目目的
今日の外交および国際業務は、様々なレベルにおいて多様なアクターにより展開されており、とくに貧困、人権、環境等のグローバル・イシューの解決や、紛争後の脆弱国家における平和構築の分野においては、さまざまな専門的な知識・能力に加え、複数の語学力や柔軟な異文化間コミュニケーション能力を有する人材が必要とされている。
本科目は様々な方法により、上記のような問題領域のうち、特に労働問題に焦点を当て、現状への知識・理解と情報収集等のスキルの習得、および早期の国際機関訪問や国際機関専門家とのやり取りをしながら研究プロジェクトに従事する機会を提供する。また、グローバル・マインド/グローバル・キャリア志向の学生たちが、授業およびILO本部での研究活動を通じて、アカデミックな理解力やコミュニケーション・スキルを向上させ、複合的視座や批判的思考を涵養し、さらに、将来のキャリア形成にむけた具体的なビジョンを獲得していくことをめざしている。
到達目標
(1) developing research & fieldwork skills and experience
(2) acquiring deep local and global knowledge and understanding of social justice and sustainable development issues
(3) developing academic and critical literacy
(4) presenting and communicating your own ideas, research, and arguments clearly to others
(5) finding your own pathways to become active global citizens
授業計画と内容
【Spring Semester 】
Day1: Course introduction, presentation on Spring research
Sub-seminar 1: What is research? -structuring your research-, reference, ILO Nomalex searching
(Assignment: Revising research PPT, Reflection)
Day2: Important issues in research and developing research concept mindmaps
Sub-seminar 2: Presenting and peer-reviewing your research presentation
(Assignment: Revising research PPT, Reflection)
Day3: Learning experiences and seeking for advice from 2022 ILO internship participating students (tentative)
Sub-seminar 3: Getting feedback on revised research plan from 2022 ILO students
(Assignment: Revising research PPT, Reflection)
Day4: Workshop on actors, interests, and approaches: Example case-study with food waste; applying actor-interest-approach analysis to your own research projects
Sub-seminar 4: Arranging travel
(Assignment: Reflection 500 words)
Day5: Critical thinking workshop I (tentative)
Sub-seminar 5: Developing CV and Minutes
(Assignment: Revising research PPT, CV and Minutes, Reflection)
Day6: Presenting your research project
Sub-seminar 6: Peer-reviewing of CV and Minutes
(Assignment: Revising research PPT, CV and Minutes, Reflection)
Day7: Library research workshop
Sub-seminar 7: Presenting your research project
(Assignment: Revising research PPT, CV and Minutes, Reflection)
Day8: Critical thinking workshop II (tentative) or Reflection
Sub-seminar 8: Drafting an initial email and Presenting your research project
(Assignment: Drafting an initial email, Revising research PPT, Reflection)
Day9: Presenting your research project
Sub-seminar 9: Peer-reviewing an initial email
(Assignment: Revising an initial email, Revising research PPT, Reflection)
Day10: ILO: Labour rights and the future of work (Guest speaker)
Sub-seminar 10: Finalising an initial email and Presenting your research project
(Assignment: Revising research PPT, Sending an email to the ILO advisor, Reflection 500 words)
Day11: Reflection
Sub-seminar 11: Presenting your research project
** Start communication with an ILO focal point
(Assignment: Research PPT, Drafting a research poster, Reflection)
Day12: Peer-reviewing a draft research poster
Sub-seminar 12: Presenting your research project
(Assignment: Revising a poster and research PPT, Reflection)
Day13: Practicing and peer-reviewing research presentations
Sub-seminar 13: Presenting research presentation
(Assignment : Finalizing a poster, Reflection)
Day14: Open presentation day
Sub-seminar 14: Reflection of presentation session and Summer schedule upto the visit
(Assignment : Semester reflection report 800 words)
【Summer Programme】
2 weeks of research activities willl be held as the combination of real visit and online programme.
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
(1)2月の合格発表時に示されるガイドラインにしたがい、2月中旬から4月初旬は、各自で事前学修を進める。
(2)春学期:行き先グループ別のサブゼミで更なる事前学修と準備を進めるほか、(実施された場合)マナー研修(1回)を受ける。
(3)夏期休暇中:ILOおよびオンラインにて研究プロジェクトの実施(約2週間)。
(4)秋学期:説明会準備
※春学期は金曜3限に毎週サブゼミを行うことを想定しています。本授業の履修希望者はこの時間、他の授業を履修することは避けてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 30 | 事前学習課題 Spring Vacation preparation tasks ポスター、最終報告書、その他レポート・課題、Reports, Poster |
平常点 | 20 | 毎回の授業への準備、積極的参加・態度 Weekly preparation for class & active participation |
その他 | 50 | 研究プロジェクト(アドバイザーとのやりとり、最終プレゼンテーションを含む) Research Activities including Summer Programme |
成績評価の方法・基準(備考)
本プログラムは危機管理の観点から出席を非常に重視する。
無断欠席は認めず、15分以上の遅刻で1回の欠席とし、3回以上の欠席がある場合は渡航できない可能性があある。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
文章でのフィードバックはメール、共有ファイルにて共有。
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
In this class students do research outside of class and explain and discuss their research in class, also giving presentations and sharing their work in progress. Students will also learn about interviewing and doing fieldwork, and do both interviews and fieldwork as part of the course. Each class involves pair and group discussion as a matter of fact.
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
In this class students make use of various web-based resources, including search engines and databases, as well as different digital tools, for developing their research. Students also share work in progress for discussion and give presentations using manaba Forum, Powerpoint, and Google slides. If the class is held online, students will use Zoom. If research interviews need to be conducted online, students will also make use of Zoom.
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【担当教員の実務経験】
・民間企業での実務(エンジニア、マーケティング)
・日本語教育
・国際機関(UNICEF、UNESCO)、国際協力機構等での国際協力実務(アフリカ、アジア、日本の本部)
・(大学での)グローバル教育、海外プラグラムの企画・調整・引率
【ゲストスピーカー】
ILOの東京事務所長による講義を予定
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実務経験は間接的に授業に反映される。
労働問題、ILOの事業の取り組みについてのご講義がある。
テキスト・参考文献等
テキストはないが、参考文献は以下の通り。
【参考文献】
『国際インターンシップ報告書』のバックナンバー〈法学部リソースセンター>にて閲覧可能)。テキスト、参考文献、ウエブサイト等は、各担当者より随時指示されるが、さしあたり、下記を参照。
<国際関係について>
John Baylis, Steve Smith and Patricia Owens (eds.) (2014), The Globalization of World Politics: An Introduction to International Relations, 6th edition, Oxford University Press.
滝田賢治、大芝亮、都留康子(2015)『国際関係学:地球社会を理解するために』有信堂高文社
初瀬龍平、松田哲、戸田真紀子編著(2015)『国際関係のなかの子どもたち』晃陽書房
高柳先男(1999)『パワー・ポリティクス:その原型と変容 [増補改訂版]』有信堂
ハロルド・ニコルソン(1968)『外交』東京大学出版会
<国際組織/国際機構について>
渡部茂己、望月康恵編著(2015)『国際機構論 [総合編]』国際書院
国際連合(2005)『国際連合の基礎知識(改訂第7版)』世界の動き社
明石康(2006)『国際連合:軌跡と展望』岩波新書
横田洋三(2005)『新国際機構論』国際書院 *上下分冊版(2006)
横田洋三(1999)『講座ILO(国際労働機関):社会正義の実現をめざして 上・下』日本ILO協会
<国際協力について>
デイビッド・ヒューム (2017)『貧しい人を助ける理由』日本評論社.
下村恭民、辻一人、稲田十一、深川由紀子(2016) 『国際協力(第3版)その新しい潮流』 有斐閣選書.
佐藤寛 (2005) 『開発援助の社会学』 世界思想社.
東大作(2017)『人間の安全保障と平和構築』 日本評論社.
A・V・バナジー&E・デュフロ(2013)『貧乏人の経済学』 みすず書房.