シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎マクロ経済学 | 2024 | 前期複数 | 月4,木2 | 経済学部 | 村上 弘毅 | ムラカミ ヒロキ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-TE1-01XX
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
有効需要の原理(財市場の均衡)を表現した45度線分析及びこれと流動性選好理論(貨幣市場の均衡)を統合したIS-LM分析を修得し,並びにこれらを用いて財政政策,金融政策その他経済状況の諸変化が与える効果を学習すること。
科目目的
国民所得決定理論などのマクロ経済学の基礎理論を理解する。
到達目標
失業、インフレ、経済不況など現実経済が抱える諸問題に対して、金融・財政政策などの経済政策の有効性を学習することを目標にする。
授業計画と内容
授業は,以下の順序でこれを行う。
第1回 授業案内
第2回 国内総生産(GDP)及び付加価値
第3回 三面等価の原則
第4回 投資貯蓄均等式(ISバランス)及び経済成長率
第5回 名目国内総生産び実質国内総生産
第6回 有効需要の原理と消費関数及び貯蓄関数
第7回 消費性向及び貯蓄性向
第8回 45度線分析と投資乗数
第9回 政府支出及び租税
第10回 自動安定化装置(ビルト・イン・スタビライザー)
第11回 貨幣その他金融資産
第12回 利子率と債券価格
第13回 株価
第14回 資産市場の均衡及びワルラスの法則
第15回 貨幣需要及び貨幣供給
第16回 貨幣市場及び資産市場の均衡とLM曲線
第17回 投資関数
第18回 財市場の均衡とIS曲線
第19回 IS-LM分析
第20回 財政政策及び金融政策
第21回 投資関数の変化
第22回 投資及び貨幣需要の利子弾力性
第23回 復習
第24回 問題演習
第25回 国内総生産(GDP)と雇用及び失業
第26回 ケインズ経済学
第27回 為替と貿易
第28回 利子率平価説及び購買力平価説
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業の復習を行い,新聞又はニュース等で経済に関する知識を習得することが,望ましい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 90 | 45度線分析及びIS-LM分析その他のマクロ経済学に関する基礎的内容を理解しているかしていないかを評価の基準とする。 |
レポート | 10 | 同上。 |
成績評価の方法・基準(備考)
成績は,次のいずれかのうち少なくないものの得点に基づいて,これを決定する。
1. 最終試験の得点(100点満点)
2. 最終試験の得点の10分の9(90点満点)及び課題の総得点(10点満点)の合計得点(100点満点)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
吉川洋『現代経済学入門ーマクロ経済学ー第4版』岩波書店
その他特記事項
<関連科目> 基礎ミクロ経済学、中級マクロ経済学、公共経済学、財政学、金融論、国際経済学、
労働経済学などの近代経済学関連の各科目
『ミクロ経済学・マクロ経済学より構成される近代経済学は、緻密な論理構造をもち、現実の複雑多様な経済問題に対応する為の基礎原理を提供するものです。マクロ経済学はきわめて実践的な理論体系を有しており、上記関連科目を含む多くの応用分野における理論的支柱の一つであり、近代経済学を勉強する上で、ミクロ経済学と同様に、重要な基礎科目です。マクロ経済学の理論体系を理解し、現実の経済問題への応用力をつけるには、その内容を系統的に学ぶことが必要です。その為には授業への継続的な出席、真摯な態度での聴講および不断の学習が不可欠です。』