シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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英語3・7 Text-Based Interactive Learning (Foundational)/英語(Ⅲ)・(Ⅶ) (Foundational) | 2024 | 春学期 | 火6 | 法学部 | 堀 美里 | ホリ ミサト | 1年次配当 | 1 |
科目ナンバー
JU-EN1-003M,JU-EN2-007M
履修条件・関連科目等
特に西洋、ヨーロッパの歴史やキリスト教を含む宗教等に関心がある方を歓迎します。大学受験時の選択科目が日本史選択の方であっても、この授業で興味を持って課題をこなしたり、自分で調べる姿勢をがあれば英語力と合わせてかなりの力がつくと思います。英語をはじめ読書が基本的に好きだ、あるいはものを読む体力がある、そういった力をつけたいという学生の参加を歓迎します。
辞書を必ず使用してください(どのような媒体でも構いませんが、辞書としてすぐに機能を果たせるものを使用のこと)。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<テーマ: キリスト教美術について英語で学ぶ>
この授業では、Beth Williamson著、Christian Art: A Very Short Introductionを読みます。キリスト教美術(芸術作品)についての知識を深めると共に、聖書の物語を読んだり、聖書の物語における重要な人物(聖母マリアやその他の聖人など)についての理解をこの著書の構成にしたがって深めていきます。"Art"という語がついていながら、キリスト教美術は西洋の文化、歴史、政治、神学や哲学などを多面的にとらえる第一歩になりえます。教養としての上級英語を正確に読めること、自ら興味を持って調べながら英文を読めることを目標にします。英語を読む力を養い、今後も自ら英語文献にアクセスできるよう訓練します。また、インプットの一環としてリスニングの訓練も行います。
<毎週の授業の大まかな流れ>
基本的には担当制のリーディングで、著者の意図することを正確に把握する力を養います。まずは徐々にインプットを始め、著者の立場を理解しながら読み進めます。内容の確認言語は日本語ですが、プレゼンテーションを日本語で学期末に行うため、「どのような言葉を使ってどのような構成で英語を書いているか」という点を大いに意識して注意深くリーディングを行います。同時に、聖書の物語を知ることも重要です。受講者は毎回のようにテクストで紹介される聖書の引用箇所を、日本語でいいのでチェックし、予習に臨むことが求められます。
学期末には、英語での5分プレゼンテーションを予定しています。自身でテーマを見つけ、英語で小さなプレゼンテーションができるよう訓練し、その際にはクラスメイトの発表に対して建設的なコメントができるようにコメントの訓練を行います。
<春学期コース全体の概要>
春学期は主に、著者の主張や立場、西洋美術や聖書の世界の視点を取り込んで学びます。毎回の授業で扱う絵や概念が変化するので、議論するのによいポイントがあれば、それについて議論していきます。現代におけるキリスト教とはどのようなものか、どのような歴史があるのか、これまでにどのようなものを生み出してきたのかなど、様々な議論ができるでしょう。毎回のインプット、アウトプットを経て、プレゼンテーションのアイデアを練るまでに自分の興味や視点を少しずつ確立させ、原稿を書く段階になったら教員の添削を受けることができます。
<秋学期コース全体の概要>
秋学期も基本的には春学期の授業方法を踏襲しますが、リーディングの進度を速めて、リーディングをベースにしながらディスカッションなどのアクティビティを増やしていきます。その際には、少しずつ英語を使っていく訓練も行いますが、その際にもリーディングで学んだ「言葉の使い方」をもとに話し、意見を構成する練習を行います。毎回のインプット、アウトプットを経て、プレゼンテーションのアイデアを練るまでに自分の興味や視点を少しずつ確立させ、原稿を書く段階になったら教員の添削を受けることができます。
科目目的
この授業は、以下の目標をかかげて行われます。
・教養としての上級レベルの英語を正確に読むことができる。
・みずから調べながら、英文を読み進め理解することができる。
・ヨーロッパをはじめ世界中の人々に信仰されるキリスト教を学ぶことにより、ヨーロッパの人々の歴史、文化、思想背景について理解を深める。
・自身でテーマを見つけ、英語で5分ほどの小さなプレゼンテーションができる
・クラスメイトの発表に対して、建設的なコメントができる
到達目標
・教養としての上級レベルの英語を正確に読むことができる。
・みずから調べながら、英文を読み進め理解することができる。
・知らなかったことを知り、今後の人生の「たのしみ」や「興味」の種をまき、自分で育てていくことができる。
・自身でテーマを見つけ、英語で5分ほどの小さなプレゼンテーションができる
・クラスメイトの発表に対して、建設的なコメントができる
授業計画と内容
第1回: イントロダクション
第2回: Introduction, pp.1-4: キリスト教美術に関するイントロダクション
第3回: Introduction, pp.5-9: キリスト教美術にみられるアトリビュート
第4回: Introduction, pp.10-14: キリスト教美術から読み解けること
第5回: Chapter 1: Virgin Mary, pp.15-20: 聖母マリアとは
第6回: Chapter 1: Virgin Mary, pp.20-25: 聖母マリアへの信仰
第7回: Chapter 1: Virgin Mary, pp.26-33: 聖母マリアとキリスト
第8回: Chapter 2: The Body of Christ, pp.34-38: キリストの受難とは
第9回: Chapter 2: The Body of Christ, pp.39-43: キリストの体とは
第10回:Chapter 2: The Body of Christ, pp.44-47: 聖餐について学ぶ
第11回: Presentation 1
第12回: Presentation 2
第13回: Presentation 3
第14回: まとめ
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
Students will be expected to do 2 hours or more preparation outside class each week, including reading (and/or listening), finding sources of information, note-taking, writing, and/or presentations, discussions, and other activities in class.
受講生は、クラスの授業以外で毎週2時間以上の予習をすることが求められます。ここで言う予習とは、リーディング、リスニング、情報や資料収集、ノートテ―キングやライティング、プレゼンテーション準備などを指します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり1時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | 期末試験を学期の最終授業時に合わせて行います。すべて論述、記述式の試験です。 |
平常点 | 20 | 普段の予習(担当制10%)と、その週の課題提出(10%)の二本柱です。5回の欠席で単位は認定されません。遅刻1回を欠席0.5回とカウントします。 週によっては、課題がないこともあります。リスニングの課題などは、課題の出来ではなく、取り組みを重視します。 |
その他 | 40 | この授業では、自分で原稿を書いて、プレゼンテーションをすることが求められます。自分でテーマを選び、原稿を書き、プレゼンをします。 テーマの内容、構成、プレゼンテーションのクオリティなど全般が評価の対象となります。プレゼンテーションは、声の大きさからアティチュード、工夫、アイコンタクトなど、プレゼンテーションに必須と考えられるな項目で評価をします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
Beth Williamson, Christian Art: A Very Short Introduction
Oxford: Oxford University Press, 2004.
manabaにアップロードしますので、各自でダウンロードしてください。自身で購入しても構いません。
その他特記事項
普段の予習(担当制10%)と、その週の課題提出(10%)の二本柱です。5回の欠席で単位は認定されません。遅刻1回を欠席0.5回とカウントします。
週によっては、課題がないこともあります。リスニングの課題などは、課題の出来ではなく、取り組みを重視します。