シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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英語1・5 Reading (Advanced)/英語(Ⅰ)・(Ⅴ) (Advanced) | 2024 | 春学期 | 火3 | 法学部 | 宮丸 裕二 | ミヤマル ユウジ | 1年次配当 | 1 |
科目ナンバー
JU-EN1-001M,JU-EN2-005M
履修条件・関連科目等
本授業に興味があり、TOEICの獲得スコアにより本レベルの授業の履修を認定された上で、抽選等の履修資格取得条件を満たした者。授業のルールを下記の通り遵守できる者。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業では英文の精読に取り組みます。大学入学までに養った文法的な知識を、比較的長い読み物を精読する力へと繋げて行くことを狙いとします。ひたすら朗読と訳読を中心に、発音と訳の正確性を重視しつつ授業を進めます。
英文には、文法的に正しく読み文字通りにそのまま受け取るだけではなかなか読解としては十分とは言えず、その裏の意味であるユーモアや皮肉や思想、文化などを自らの頭で合理的に類推しないと理解に至らない種類のものがあり、そうした文章を読み解く力が英文読解の上級の局面では必要とされます。この種の読解力を養うべく、一筋縄ではゆかない皮肉屋として知られるモームの半自伝的な随筆集を取り上げます。これはかつての教養英語の教科書の定番であったもので、内容としては主に哲学や宗教論を扱っています。しかし、専門的でも堅苦しいわけではなく、明晰な言葉遣いで、誰にでも関連しうる問題として語っているので、週に一度、頭を哲学に触れるのもいいかと思う人には丁度良いかも知れません。
Advanced Level のクラスなので中央大学法学部の中でも英語の運用能力・読解能力が高い学生が集まることにはなります。したがって、日本の大学生全体の中でみても相当の高水準に位置する英語読解能力を身につけたいという意志を持つ学生に照準を合わせて授業を行います。諸事情から他の大学に進学することができなかったものの、そうした他の大学を卒業する学生とも十分に渡り合える能力を身につけたいと考える学生をお待ちしております。
ただし、「Advanced Level のクラスは帰国子女やネイティヴ・スピーカーの学生ばかりで埋め尽くされていて苦もなく英語を読んで話している」というような噂や相談も聞かれますが、そういう学生は中央大学法学部にはいるとしても片手で数えるほどですので、過剰に心配するには及びません。
テキストは第II巻第6章(16ページ)より読み進めていきます。
科目目的
論理的な思考力を求められるような主に現代の英語の文章を読み解き、多面的に理解し、自らの考えを構 築することができる能力を身につける。
到達目標
学生の教養に資する、論理的な思考力が求められる英語の文章をとりあげ、テクストがどのような 文脈で書かれているのかを必要に応じて自ら調べて補いながら、正確に読み解く能力を養う。より専 門的な語彙や難易度の高い語彙、文法的に複雑な文、レトリックを含む文章を、文章構造も意識しな がら、理解することができるようにする。
授業計画と内容
1. 神について
2. 神と不滅について
3. 神の意志と人生の目的
4. 老年について(老年の諦念)
5. 老年について(老年の喜び)
6. 市井の哲学の必要性(読書)
7. 市井の哲学の必要性(討論)
8. 幼少期の外国体験について (イギリス)
9. 幼少期の外国体験について (ドイツ)
10. 信仰について
11. 哲学の効用(善)
12. 哲学の効用(悪)
13. エゴイスティックな哲学
14. まとめ
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
本授業を履修した学生は、授業外で毎週 1-2 時間程度の予習復習などの学習を行うこと が求められます。 予習として、テキストの英文を毎回一定分量、日本語に訳出し、訳文を必ず日本語でノートに書いてくることが求められます。訳文が全て訳せていなくても、あるいは正しく訳すことができていなくても授業内で扱うので問題ありません。どこが問題であったかが自分の中で明らかになっていることが重視されます。ただし、訳の準備に取りかかっていない場合は大きな減点の対象となります。
毎週1〜2時間の授業時間外での学習が求められます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり1時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 80 | 平常点 |
その他 | 20 | 授業内の試験 |
成績評価の方法・基準(備考)
各回の授業に際しての準備の状況および授業中の参加姿勢を80%、学期末の試験を20%として評価します。ただし、いずれも単位取得に必要な要素であり、一方の不足を他方で補完し得ない配点になっています。したがって、参加姿勢に問題がある場合や試験を受験しない場合は単位を認定することができません。
出席については、1学期の授業の内、欠席が3回を超えると、理由の如何を問わず、単位は認められないものと思って下さい。なお、本授業では2回の遅刻を1回の欠席と数えます。
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
予習してきた内容の確認を授業中に行います。
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
演習形態で授業を行いますので、毎回の授業そのものがアクティブに進むものと思います。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
特に考えておりません。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
特に予定をしていません。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
William Somerset Maugham 著、雨宮正夫 注解、『The Summing Up [I] 』 (大阪教育図書) または William Somerset Maugham, _The Summing Up_ (New York: Penguin Books, 1963)
上記の教科書の在庫が品切れになっているようですので、教科書会社と相談の結果、販売ではなく教員から配布というかたちにさせていただきます。
学習用辞書を持っているなら特殊な辞書を新たに用意する必要はありませんが、旅行用のポケット辞書の類は媒体を問わず不可とします。電子辞書の使用は認めますが、スマートフォンのアプリによる辞書利用は残念ながら認めることができません(他目的での使用と区別をつけるのが技術上難しいからです)。新たに用意する場合は『リーダーズ英和辞典』(研究社)あたりが語彙数が豊富なので読解に向いていますし、将来のあらゆる英文読解の場面においても広く利用し続けることができるかと思います。ただし、テキストの読解には大部の辞書や特殊な事典を引く必要も生じることがあり、授業内で指示するので怠らずに参照すること。
その他特記事項
毎回辞書を必携のこと。
言うまでもなく私語と睡眠は禁止です。携帯電話は視界の外へ片づけてもらいます。万が一、授業時間内に私語を行う者、睡眠する者、携帯電話に触れる者がいる際には退出してもらいますので、とても快適に受講できる授業になろうかと思います。
なお、授業の連絡をする際に、manabaと電子メールを利用します。
授業連絡のためmanabaやc-plusに登録したメールアドレスによる通知機能を介して連絡を行うことがありますので、自分でアドレスを登録したメールを定期的に読み、メール受信のブロック機能を外しておいて下さい。万が一読めない場合、急の休講連絡を知り得ないなど、学生に不利な結果を招く場合がありますのでご注意下さい。
履修するかどうか迷う学生は、担当教員に連絡をとってもいいですし(連絡方法は上記)、昨年度にも同じ進め方による授業を実施していますので、昨年度の履修学生が記入した授業評価アンケートを法学部事務室にて参照することができますのでご覧になると検討・決定の参考になるかと思います。