シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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英語1・5 Reading (Upper-Intermediate)/英語(Ⅰ)・(Ⅴ) (Upper-Intermediate) | 2024 | 春学期 | 火2 | 法学部 | 岡本 佳奈 | オカモト カナ | 1年次配当 | 1 |
科目ナンバー
JU-EN1-001M,JU-EN2-005M
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
【テーマ: 小説を通じて学ぶヴィクトリア朝時代の「家」という空間】
本授業では、イギリス、ヴィクトリア朝時代(1837-1901年)の小説作品を複数取り上げ、「家」という主題を分析する。各テクストを精読し、出版当時の社会背景や歴史的文脈を踏まえた上で、作品に対して批評的な読解を施し、議論できるようになることを目指す。
【授業の構成】
本授業の構成は大きく2つに分かれる。前半の授業では、まずヴィクトリア朝時代に関する基礎知識と小説の批評的な読み方について理解を深めつつ、複数の作品から指定箇所を読解する。毎週の予習として、講師が提示する英文を読解し、指示された課題をmanabaで提出することが求められる。後半の授業では、各自が一つ作品を選択し、独自の考察とリサーチを行なった上で、自身の読解に関して英語によるプレゼンテーションと議論を行う。
【春学期の概要】
春学期は、まず初回授業において『Family Fortunes : Men and Women of the English Middle Class, 1780-1850』を中心に取り上げ、ヴィクトリア朝時代のイギリスにおいて家という空間がどのような意味を帯びていたのかを紹介する。また、第2回以降の授業において、ジョン・ラスキンやサラ・スティックニー・エリスの著作を紹介し、同朝時代の理想的な家庭像について理解を深める。続く第10回までの授業では、『オリヴァー・トゥイスト』と『ジキル博士とハイド氏』の2作品から家という主題に関連する箇所を抜粋し、批評的な観点を持って小説を読解する訓練を行う。第11回から第13回の授業では、担当者による英語プレゼンテーションと、それを元にしたディスカッションを行う。
科目目的
論理的な思考力を求められるような主に現代の英語の文章を読み解き、多面的に理解し、自らの考えを構 築することができる能力を身につける。
到達目標
学生の教養に資する、英語学習者向けに編纂された文章や、履修者のレベルに合った文章をとりあ げ、授業内で適宜与えられる背景的情報を用いながら英文を正確に読み解く能力を養う。より幅広い 語彙力を身につけ、文脈に応じて単語の多義的意味を判断しながら、文法的知識をより複雑な文章読 解に応用することができるようになる。
授業計画と内容
第1回 Introduction:『Family fortunes : men and women of the English middle class, 1780-1850』紹介
第2回 Preparation Phase 1:朝時代背景の補足と発表形式に関して
第3回 Preparation Phase 2:小説の読み方①批評理論の基礎について:自分の切り口を見つける
第4回 Preparation Phase 3: 小説の読み方②引用・要約について:「他人の言葉」の用い方
第5回 『オリヴァー・トゥイスト』: 作品概要
第6回 『オリヴァー・トゥイスト』: “the very place for a homeless boy”:家なき少年の冒険
第7回 『オリヴァー・トゥイスト』: 家をめぐるオリヴァーの移動:救貧院、盗賊、家庭
第8回 『ジキル博士とハイド氏』: 作品概要
第9回 『ジキル博士とハイド氏』: ふたつの人格、ふたつの家
第10回 『ジキル博士とハイド氏』: 書斎という空間の閉鎖性
第11回 Presentation phase 1 前編
第12回 Presentation phase 2 中編
第13回 Presentation phase 3 後編
第14回 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
本授業を履修した学生は、授業外で毎週 1-2 時間程度の予習復習などの学習を行うこと が求められます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり1時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 成績は主に平常点で決まります。平常点の内訳の概要は以下の通りです: (i)毎週の宿題 (ii)毎週のクラスへの出席と参加 (iii)課題の評価(プレゼンテーション、ライティング、ポートフォリオ、復習と自己評価) (iv)その他の評価基準 |
成績評価の方法・基準(備考)
単位修得の条件として、1学期の授業の内、欠席回数が3回を超えないことが求められます。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業内で資料を配布する。