シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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英語4・8 Text-Based Interactive Learning (Foundational)/英語(Ⅳ)・(Ⅷ) (Foundational) | 2024 | 秋学期 | 金1 | 法学部 | 堀 美里 | ホリ ミサト | 1年次配当 | 1 |
科目ナンバー
JU-EN1-004M,JU-EN2-008M
履修条件・関連科目等
基本的な英文法を習得しており、読書が好き、児童文学が好きであること、また教室内での発言、発話による練習をいとわない学生を歓迎します。1年で1冊の洋書をあらゆる面で「読む」体力がある方、そのような体力をつけたい方を歓迎します。
また、作者のほかの作品、たとえば『指輪物語』などを日本語でよいので読んだことがある、これからでも読んでみようというやる気のある方を歓迎します。また、ファンタジー文学が好きな方も歓迎します。
授業時、予習時にはかならず辞書を使用、持参してください。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<テーマ: The Hobbit を読む>
この授業では、J. R. R. Tolkien(1892-1973)による、_The Hpbbit_(1937)、邦題『ホビットの冒険』を読みます。
オクスフォード大学中世英文学の教授だったトールキンが、当初は彼自身の子供たちのために書いたこの文学作品は、彼が作り上げた「イギリスのための神話」である『指輪物語』や『シルマリルの物語』の一部でもあります。
物語をきちんと鑑賞することで英語の読解力を養うとともに、声に出して読む朗読も練習し、英語の自然な発音や抑揚について学びます。「読む」という行為はただ読書をするということに止まらないことを確認する授業になり、精読かつ多読、そして学生の皆さんからの積極的な発言も期待します。
<毎週の授業の大まかな流れ>
この授業では、主にきちんと本文を読んで物語を理解し鑑賞すると同時に、英語の音(特にイギリス英語)についての知識の習得、音読とリスニングの訓練を行います。
日本語訳は現在2種類が出版されているので、日本語訳の比較をリーディングの成果としてのエクササイズとして行います。「日本語訳があるなら日本語で読めばいい」という考え方もありますが、ではどのようにふたつの日本語訳が異なるのか、その理由は何か、自分だったらどのような翻訳をあてるか、英語で読む楽しみはどのようなものかなど、授業内容から派生する疑問やテーマに関する議論も同時に行っていきます。
読む(インプット)・聴く・発話(アウトプット)する訓練を行うことにより、自然な英語の発音を習得し、英語という言語自体のの理解を深め、実用面では円滑な英語でのコミュニケーションを可能にするべく、授業で練習をします。映画作品との比較や、オーディオブックでの聞き取りの練習も行う予定です。
学期末には朗読プレゼンテーションを行います。
<秋学期コース全体の概要>
秋学期も基本的には春学期の授業方法を踏襲しますが、リーディングの進度を速めて、
リーディングをベースにしながらディスカッションなどのアクティビティを増やしていきます。
春学期に引き続き、リーディングをはじめ翻訳や映画表現に関してディスカッションを行います。
その際には、少しずつ英語を使っていく訓練も行いますが、その場での英語での発話が
きちんと伝わるものになっているかどうかを確認しながら、瞬発力を高める練習も行います。
学期末にはグループワークとして、朗読劇を行います。
科目目的
この授業は、以下の目標を掲げます。
・物語を理解し、鑑賞する読解力を身につけること。
・英語の発音を理解し、聞き取ることができる。
・英語の発音の方法を理解し、自然な英語を自ら発音することができる。
・英語を音読する際に、自然な抑揚やリズムで読むことができる。さらには、感情をこめて読めるような読解力を身につける。
到達目標
上記の目標をかかげたうえで、
・自ら洋書に親しみ、調べたり、推測しながら進んで英語そのもの、ひいては英語を用いて何かを学ぶことができる。
・実際のコミュニケーションの場でも、自然な発音や抑揚で英語を発話することができる。
授業計画と内容
第1回: イントロダクション
第2回: Chapter 12: Inside Information
第3回: Chapter 13: Not at Home (前編)
第4回: Chapter 13: Not at Home (後編)
第5回: Chapter 14: Fire and Water (前編)
第6回: Chapter 14: Fire and Water (後編)
第7回: Chapter 15: The Gathering of the Clouds
第8回: Chapter 16: A Thief in the Night
第9回: Chapter 17: The Clouds Burst
第10回:Chapter 18: The Return Journey
第11回: Chapter 19: The Last Stage
第12回: Presentation(前編)
第13回: Presentation (後編)
第14回: まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
受講生は、クラスの授業以外で毎週1-2時間の予習をすることが求められます(予習は自分が十分だと思うところまでやってください)。ここで言う予習とは、リーディング、プレゼンテーション準備などを指します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり1時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | 期末試験を学期の最終授業時に合わせて行います。すべて論述、記述式の試験です。 |
平常点 | 20 | 普段の予習(担当制10%)と、その週の課題提出(10%)の二本柱です。5回の欠席で単位は認定されません。遅刻1回を欠席0.5回とカウントします。 週によっては、課題がないこともあります。リスニングの課題などは、課題の出来ではなく、なるべく取り組みを重視します。 |
その他 | 40 | 朗読劇のプレゼンテーションをグループワークで行います。秋学期までに読んだ場面から選択し、1グループ10分から15分で朗読劇を原作をもとに創作します。 基本的な英語の発音、リズム、抑揚をおさえたうえで、グループとしての創作物としての完成度、音響や役割分担の工夫、キャラクタライゼーションなどの点から評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業時間内では、前回の授業コメントからの有益なコメントや質問・疑問があれば取り上げ、コメント返しから始めます。
すぐに周知するべき内容があれば、manabaでお知らせします。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
<メインテクスト(必須)>
The Hobbit, by J. R. R. Tolkien.
コピーしたものをmanabaにて配信します。
<参考書(どちらかは必須、どちらも用意できれば理想的です)>
邦訳『ホビットの冒険』上下 J. R. R. トールキン作、瀬田貞二訳
岩波文庫・東京、
邦訳(新版)『ホビット---ゆきてかえりし物語』上下 J. R. R. トールキン作、山本史郎訳
原書房・東京、2012年
※日本語訳は古書店などで安く入手できるので、2種類あると望ましい。