シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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総合講座Ⅲ | 2024 | 前期 | 木4 | 経済学部 | 細矢 祐誉 | ホソヤ ユウキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-OM1-033X
履修条件・関連科目等
特にないが、微分積分・線形代数を続けて取る、あるいは事前に取っておくことが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
現代の経済理論を勉強するに当たって必要な数学知識を補充する授業である。特に、基礎解析や位相数学を重視し、応用として消費者理論と最適成長理論に焦点を当てる。
科目目的
現代の経済学に必須である数学的知識を身につけることを目的とする。
この知識は莫大であるため半期では絶対にまかなえない。しかし、勉強なしには、本屋で普通に売っている経済学部三年生向けと謳ったテキストすら満足に読みこなせないことが、容易に予測できる。これは線形代数・微分積分を履修済みの学生であっても発生する問題である。したがって本講義ではその穴をできる限り埋めることを目的とする。
到達目標
科目目的に書いたように、現代の経済理論のうち、学部三年生向けのテキストブックに書かれている内容を自主学習できる程度の数学力を身につけることを目標とする。
授業計画と内容
第一回 ガイダンス
第二回 実数体の公理系
第三回 数列の収束、極限とコーシー列、実数の完備性
第四回 級数の収束、絶対収束、関数の連続性
第五回 距離空間の点列の収束
第六回 ユークリッド空間の距離の性質
第七回 微分の基本公式、多項式の微分
第八回 ロルの定理、平均値の定理、逆関数定理、ロピタルの定理、テイラー展開
第九回 複素数の基礎と関数列の収束
第十回 整級数展開、収束半径、指数関数、対数関数
第十一回 様々な関数の微分、三角関数と逆三角関数
第十二回 多価関数とベルジュの最大値原理、ラグランジュの未定乗数法
第十三回 可算と非可算、辞書式順序
第十四回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
率直に言って内容がかなり難しい授業なので、授業時間外での予習復習なしにはまったくついて行けないと思ってもらいたい。参考にするテキストについては、集合・位相と基礎解析の内容を勉強できるものならばなんでもよい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 80 | 基本的にはレポートで判断する。 |
平常点 | 20 | 状況に応じて小テストなどを出す場合がある。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
特に指定しない。
もしどうしても自習用テキストが書籍で欲しい学生には、高木貞治『解析概論』および杉浦光男『解析入門I』を勧める。また、この講座の知識をさらに発展させていきたい場合には丸山徹『経済数学』を勧める。