シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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企業法務(労働法) | 2024 | 春学期 | 木3 | 商学部 | 松井 良和 | マツイ ヨシカズ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-LB3-93XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現在、アルバイトをしている方も多くいると思いますが、働いているときに「何かがおかしい」と気になることがあったでしょう。また、将来、皆さんが社会人として働く際、様々な労働法上の問題に直面する場面があります。このように、労働法は皆さんにとって身近な法律であり、皆さんが将来、ライフプランやキャリアプランを考えるに当たって不可欠だといってもいい法領域になります。
近年の働き方改革や裁判所の判決にあるように、労働法の領域は次から次へと新しい問題が登場し、ダイナミックに展開している法領域になります。学問的にも面白い法律です。
授業では、身近な問題や新しい裁判例を素材にしながら、様々な労働問題について法的に考え、どのような結論が導かれるのか、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
科目目的
本科目は商学部カリキュラム上の分野別専門科目経済・法律系に位置付けられております。
労働法は、将来、会社、行政機関等で働く皆さんにとって最も身近にある法律になります。企業の中で働く際の必要な法的知識を身につけることがこの講義の目的になります。具体的には、採用から退職までに発生する様々な法的問題について、基本的知識を身につけ、新しい問題に対応する応用力を身につけることを目的としています。
到達目標
労働法の世界に登場する用語や基本的な考え方を学び、問題を法的な視点から考える力を身に付けることを第一の目的とします。また、近年発生している労働問題を取り上げ、今後のライフプランやキャリアプランの形成に役立てることがこの授業のもう一つの目的になります。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス・労働法の全体像
第2回 採用内定・試用期間
第3回 労働者の人格的利益の保護
第4回 就業規則
第5回 賃金
第6回 労働時間
第7回 業務災害
第8回 これまでの復習
第9回 人事‐昇進・昇格・降格、配転・出向・転籍
第10回 懲戒
第11回 労働関係の終了・解雇その他の終了事由
第12回 非正規労働‐有期雇用・パート・労働者派遣
第13回 労働組合の結成・団体交渉
第14回 労働協約・団体行動
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
【予習】
manabaにアップしたレジュメと基本書の該当箇所の予習(30分)
【復習】
レジュメの内容の復習(20分)
レジュメ末の穴埋め問題及び練習問題への回答(10分)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 20 | 労働法の基本的知識を身につけていること。 |
期末試験(到達度確認) | 65 | 労働法の基本的知識を身につけ、自分の考えが示されていること。 |
レポート | 15 | 毎回出題するレポート課題を期間内に提出し、自分の考えを示していること。 |
成績評価の方法・基準(備考)
授業内の小テスト(25%)と学期末試験(60%)、そして毎回出題するレポート課題の提出状況から評価します。なお、毎回の授業でリアクションペーパーを配布し授業への参加状況を把握しますが、授業への参加状況については最終的な評価の際の考慮要素とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
毎回の授業でレポートを提出してもらい、次の授業の冒頭で、前回の授業内容を振り返るとともに、レポートで記載していただいた内容に私から回答をします。
中間試験の結果についても、希望者については回答いたします。
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
提出されたレポートに対して回答を行うことで、双方向的な授業になるようにします。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
授業時に配布するレジュメ
浜村彰・唐津博・青野覚・奥田香子著『ベーシック労働法第8版』(有斐閣、2020年)
山田省三・石井保雄編著『トピック労働法第二版』(信山社、2023年)
【参考文献】
菅野和夫『労働法第12版』(弘文堂、2019年)
水町勇一郎『労働法第9版』(有斐閣、2022年)
西谷敏『労働法第3版』(法律文化社、2020年)
村中考史・荒木尚志編『労働判例百選第10版』(有斐閣、2022年)
その他特記事項
ソフトウェアの利用なし