シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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マクロ経済学 | 2024 | 秋学期 | 火2 | 商学部 | 江口 匡太 | エグチ キョウタ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-EO2-02XL
履修条件・関連科目等
事前登録科目です。
履修希望者が定員を超過した場合は、抽選にて履修者を決めます。日程等の詳細を授業時間割で確認してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
テレビや新聞で経済政策について報道されない日はありません。失業率、GDP、成長戦略、財政赤字といった国内の問題だけでなく、欧州危機、円高のように国際的にも経済の動きから目を離すことができない時代になりました。しかし、様々な論者が様々な立場から経済政策を語り、議論は収束するようには見えません。この授業では、どのような立場に立てば、どのような結論がでるのか、マクロ経済学の基本的な理解を目的とします。この授業の内容は極めて入門的なマクロ経済学で、専門科目の学習や卒業後のビジネスにおいて、是非知っておきたい常識、一般教養にあたります。
科目目的
この科目は、カリキュラム上のスタンダード科目として位置づけられていることから、この科目での学修を通じて、学生がマクロ経済に対する認識を深めるとともに、GDPや自然失業率など、マクロ経済の基本的概念を理解し、その水準や推移に対する基礎的な知識を習得することを目的としています。
到達目標
この授業では、国際標準のマクロ経済学の入門講義を行います。市場経済をめぐる政策のあり方、マクロ経済政策の効果などについて、基本的な理解の習得を目的とします。
まず、国民一人ひとりの所得水準と国民全員を合わせた国全体の所得(GDP)の水準がどのように決まるのか、私たちの豊かな生活のためには経済成長が極めて重要であり、何が経済成長をもたらすうえで重要なのかを学びます。その後、マクロ経済の主な3つの市場である財市場、貨幣市場、労働市場について学び、それらの関係性を学習します。それを踏まえて、どのような財政政策や金融政策、成長戦略が有効なのか学びます。
単位の修得には、GDP、物価指数、全要素生産性、自然失業率など、マクロ経済学の基本的概念を理解し、それらがマクロ経済の中でどのような水準に決まるのか、その仕組みを理解することが必要です。
授業計画と内容
進度によって変更することがあります。
授業は概ね教科書の章立てに従って進めますが、日本経済に関する説明も加えるため、教科書に触れられていない事項も適宜扱います。
第1週 国民所得の測定:GDP
第2週 国民所得の測定:名目と実質
第3週 生計費の測定
第4週 生産と成長
第5週 貯蓄、投資と金融システム
第6週 ファイナンスの基本的な分析方法
第7週 失業
第8週 貨幣システム
第9週 貨幣量の成長とインフレーション
第10週 開放マクロ経済学
第11週 総需要と総供給
第12週 総需要に対する金融・財政政策
第13週 インフレ率と失業率の短期的トレードオフ関係
第14週 マクロ経済政策をめぐる議論
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
経済学の学習は、高校の数学のように積み重ねが重要です。試験前に一夜漬けで丸暗記しても理解できるものではありません。授業の出席は当然として、復習を中心に学習することが大切です。とりわけ、テキストの練習問題や出される課題を毎回しっかりこなすことが大切です。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 期末試験の得点:期末試験はマクロ経済学の基本的な理解ができているかどうかを問います。出題内容は標準的な問題で構成されます。 |
平常点 | 30 | 授業後に課される課題の評価:課題は授業の内容の理解を定着させることを目的に、マクロ経済学の標準的な問題で構成されます。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
課題については、manabaの小テストの自動採点機能を用いて正解か否かをお知らせします。各回の課題の簡単な講評と解説は各回の授業の中で行います。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
課題では、物価指数や経済成長率の計算する際にエクセルを使用すると便利です。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
・グレゴリー・マンキュー著『マンキュー経済学Ⅱマクロ編(第4版)』東洋経済新報社(2019年)
授業はこのテキストに沿って進めます。
参考書:
・福田慎一・照山博司著『マクロ経済学・入門 第5版』有斐閣アルマ(2016年)
日本経済に詳しい参考書として挙げておきます。
その他特記事項
(1)ミクロ経済学の知識を前提とします。
(2)数学の説明は随時行いますが、この授業では大学生ならば説明が必要になるような数式はそもそも出てきません。
(3)成績不良者の救済は一切しません。
(4)過度の遅刻、授業中の退室と私語は授業妨害です。受講そのものを認めないことがあります。
(5)授業中にコンピューターを使用することは想定していない。
ソフトウェアは使用しない