シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
キャリアデザイン(地域活性化プロジェクトデザイン) | 2024 | 後期 | 火4 | 経済学部 | 樋口 邦史 | ヒグチ クニシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-CE1-91XX
履修条件・関連科目等
本講義は1-2学年生を対象に開講するため、専門的な科目等との平行履修は前提としないが、グローバル規模で発生する経済、環境、そして社会的な動きに注視し、専門的な研究を進めるために必要な幅広い情報収集を心がけて講義に参加してほしい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
本講義は、学生諸君が将来、多様な課題を抱える企業組織などで課題解決やプロジェクト推進に当たることを前提に講義内容をデザインしている。具体的には、企業の社会的意義、そして昨今グローバルレベルで重要視されている「SDGs(Sustainable Development Goals)の主流化」を習得するため、独自の「みらい思考の学びあい」をベースに講義を進める。その過程では、社会イノベーションに必要な実践的な論理やマネジメントについてグループワークや、ゲストによる事例研究等を用いて、双発的な学習をすすめる。
科目目的
学生諸君に必要なキャリア、即ち社会的な組織で求められる「企画」「事業開発」などに不可欠な論理的かつ科学的な思考力、問題解決力を身につけることを本科目の目的とする。
到達目標
更に、実際の企業組織などの現場で必要とされる実践的なプロジェクトマネジメント或いはプロデュース能力の一端に触れることで、ゼミナールやLocalな社会課題解決の現場で必要となるコンセプト創造やの協働的な実践活動能力を身につけることが本科目のゴールである。
授業計画と内容
【授業の進め方と方法 / Method(s)】
実践的な学習プロセスを取りいれる。プロジェクト・マネジメントを推進するために必要なスキルは、実際のプロジェクト事例や、そこで使用されたテンプレートやメソッドを用いて学習をすすめる。また、コミュニケーション技術や協働的な実践についてはGroup Workを中心に講義を進め、学生と主体性を引き出すとともに、チームでの学び合いを習得する。
【授業計画 / Schedule】
1/ 導入と概要/ 講義の進め方および講義で取り扱う内容のBriefing
2/ 企業組織とその社会的責任/ 企業組織の戦略的なCSR経営とSDGs
3/ コミュニケーション技術①/ 組織を活性化させるコミュニケーション
4/ コミュニケーション技術②/ 相手の心に届くコミュニケーション
5/ 企業や行政組織でのプロジェクト活動/ 実際の組織でのプロジェクト活動について知る
6/ 企業組織でのプロジェクト推進事例研究/ ゲストセッション;実務家によるレクチャー含む
7/ 今年度のプロジェクト活動紹介/ 地域やコミュニティを活性化を狙いとした活動方法共有
8/ 今年度のプロジェクト活動着手/ 基本ニーズの収集/ 特定地域の現状整理とニーズの収集
9/ 事例研究/ 企業組織の光と陰/ 企業の不正はなぜ起きてしまうのか
10/ Practical Cooperation(Group Work)①/ 特定地域でのプロジェクト活動の総合計画
11/ Practical Cooperation(Group Work)②/ バックキャスティングとアイデア出し
12/ Practical Cooperation(Group Work)③/ アイデアを実現するための構想案に関する議論
13/ Field Work Studiesに向けた準備/ プロジェクト設計と実践計画の立案
14/ Final Presentation/ 各グループによるプロジェクト企画案のプレゼン
エクストラセッションは前期の進捗によって決定
※ゲストセッションは決定次第、受講生に通知
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義では事前レポート(A4 1枚程度)の提出を求める。講義で紹介する事例のほかに、日頃から企業のプロジェクト活動等の情報および自身の日常生活を、企業と社会の関係性から観察し、企業の社会的行動の事例として考える癖を身につけること。なお、毎回幾つかの課題レポートを取り上げ、講義の冒頭で全員で議論する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
期末試験(到達度確認) | 50 | 最終課題レポートとして期末試験を実施。その内容で評価。 |
レポート | 50 | 各10点、合計5回の課題レポートの内容で評価 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題レポート 50%、最終レポート(期末試験) 50%、グループ討議での発表内容や貢献の度合いで加点
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
エクストラセッションにおいては、Slackでのプロジェクト管理を実施予定
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
1983年から2019年まで「富士ゼロックス株式会社(現 富士フイルムビジネスイノベーション)」に勤務していた経験、そしてその後の起業経験を基に受講生のキャリアデザインに向けた講義を進める。具体的には、グルーバルビジネス、復興支援事業、地域活性化事業等、実際に講師が携わったプロジェクト活動から学んだキャリアデザインのエッセンスをレクチャーとワークショップの形式で学び合う。また、現在も企業で実務にあたっているゲストスピーカーを招き、ゲストのキャリアやプロジェクト内容について受講生に紹介し、受講生のキャリアデザインを支援する。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
企業でのプロジェクト活動や地域研究で活用してきた「コミュニケーション技術」について、受講生と共にその価値と活用方法についてを研究する。そして、リアルな地域活性化プロジェクトへの参画を通じて、アイデア創出、Filed Work、そして地域活性化事業の提案などにその研究成果を結びつけることで、受講生個々のキャリアデザインを支援する。
これまでの実績
①2021年度(通期) 岩手県遠野市「地域資源を生かしたみらい創り活動」
②2022年度(通期) 愛知県大府市「アートやスポーツによる健康増進タウン大府」
③2023年度(通期) 長野県富士見町「住み続けられる福祉のまち」
テキスト・参考文献等
遠野みらい創りカレッジ編著「SDGsの主流化と実践による地域創生」水曜社;まち創り叢書
その他参考書籍や文献は適宜紹介する
その他特記事項
対話や議論を実践してみたい、コミュニケーション力を高めたい、と思う学生に積極的に受講していただきたい。