シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ベーシック演習Ⅱ | 2024 | 秋学期 | 水2 | 商学部 | 小田 悠生 | オダ ユウキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-AD1-02XS
履修条件・関連科目等
1年次配当の事前登録科目です。詳細はベーシック演習要項で確認してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〔テーマ〕
グローバルヒストリー入門:歴史の記憶と世界遺産
みなさんは、大学で出会う新しい友人たちに自分の出身地をどのように紹介しますか。おすすめの観光名所を挙げる人も多いのではないでしょうか。では、その場所は、なぜ「名所」とされ、その地域で大切にされているのでしょうか。名所の記念碑には、どのような説明が書かれていますか。
あまたの名所のなかでも、最も有名なものが「世界遺産」です。現在、世界全体では 1,154件の世界遺産が登録されています。日本では2021年に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(自然遺産)と「北海道・北東北の縄文遺跡群」(文化遺産)が新たに加わり、計25件の世界遺産が登録されています。世界遺産に登録されるための条件とは、それが「顕著な普遍的価値(Outstanding Universal Value)」をもつことです。では、「普遍的価値」とは、どのように見出されるのでしょうか。ときに異なる歴史観のあいだの対話を通じて、一つの地域や国にとっての歴史観にとどまらない価値はどのように形成されうるのでしょうか。この演習では「世界遺産」という場所を通じて、過去のできごとに意味付けする歴史という営みについて考えます。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部スタンダード科目」として位置づけされています。この科目は、人文・自然・社会科学の幅広い分野にわたって設定された多様なテーマについて、討論・発表等を通じて大学生にふさわしい学修技法と研究のための基礎的能力を養うことを目的としています。
・歴史的・長期的な見地から現代の問題を考える力を身につけること。
・複数の研究を比較検討し、評価する力を身につけること。
・大学生としての基本的素養である、文献報告、討議、調査研究の基礎を学ぶこと。
到達目標
- 高校までに身につけた世界史の素養をもとに、長期的な視点で世界を理解する歴史的思考力を養うこと。
- 平易な学術書の批判的読解方法を身につけること。
- レジュメの作成方法、口頭発表の方法を身につけること。
授業計画と内容
<前期>
各回のテーマに関する共通テキストを読み、担当者による要旨の報告、全員でのディスカッションを行います。
1回 オリエンテーション:大学での学び
2回 歴史と記憶
3回 世界遺産制度の歴史ー公共財としての文化財
4回 世界遺産制度の歴史ー経済開発と文化財の保護
5回 世界遺産の基礎ー普遍的価値と登録条件
6回 文化遺産・自然遺産・複合遺産
7回 文化遺産としての富士山
8回 「負の遺産」
9回 「負の遺産」としての広島とビキニ環礁
10回 明治日本の産業革命遺産ー政治と歴史
11回 明治日本の産業革命遺産をめぐる論争ー歴史観の相剋
12回 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の再挑戦
13回 古都鎌倉と推薦取り下げ
14回 まとめ:後期グループプロジェクトに向けて
<後期>
計3回のグループ報告を行います。
第1回は、既存の世界遺産に関するUNESCO・ICOMOSの資料に基づく発表です。
第2回は、世界遺産への登録を目指している遺産についての申請資料に基づく発表です。
第3回は、各グループが推薦する、国内の遺産についての調査計画の提案を行います。
最も優れた案に基づいて、国内実態調査を行い、その結果を学期末レポートにまとめます。
1回 グループ報告第1回 ー 既存の世界遺産についての報告:グループ1
2回 グループ報告第1回 グループ2
3回 グループ報告第1回 グループ3
4回 グループ報告第1回 グループ4
5回 グループ報告第2回 ー 申請中の遺産についての報告:グループ1
6回 グループ報告第2回 グループ2
7回 グループ報告第2回 グループ3
8回 グループ報告第2回 グループ4
9回 実態調査についてのオリエンテーション
10回 グループ報告第3回 ー 実態調査の企画提案:グループ1
11回 グループ報告第3回 グループ2
12回 グループ報告第3回 グループ3
13回 グループ報告第3回 グループ4
14回 まとめ:グループ報告の評価
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
(春学期/秋学期)
自分の報告の有無に関わらず、必ず各回の指定テキストを読んだ上でゼミに出席すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 評価基準: -自分のオリジナルな問題関心を設定しているか。 -テーマに沿った文献や資料を渉猟できているか。 |
平常点 | 70 | 報告(40%) 評価基準: - 文献の内容を正確に把握し、レジュメに要約できているか。 -批判的に文献を読み、自らの問いを考えられているか。 ディスカッションへの参加 (30%) -課題文献を事前に読み込んでいるか。 -報告者の立てた問いに対して、自分の考えを述べられるか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔メインテキスト〕
西村幸夫・本中眞編著『世界文化遺産の思想』東京大学出版会、2017年。
ISBN 978-4130230742
〔サブテキスト〕
中村俊介『世界遺産: 理想と現実のはざまで』岩波新書, 2019年.
ISBN 978-4004317913
〔募集人数〕
18名
その他特記事項
【募集人数】18名
【国内実態調査】
夏季休暇中または25年1月に国内実態調査(フィールドトリップ)を予定しています。
調査地は履修者との相談の上で決定します。
[ソフトウェアの利用]
ソフトウェアの利用なし
参考URL
中央大学研究者情報データベース
https://ir.c.chuo-u.ac.jp/researcher/profile/00015459.html?lang=ja