シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ベーシック演習Ⅱ | 2024 | 秋学期 | 金1 | 商学部 | 中村 亨 | ナカムラ トオル | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-AD1-02XS
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〔テーマ〕
「地域課題への挑戦ー先進地の東北に学び、多摩で発信する」
2011年東日本大震災によって東北の三陸地方、そして福島県沿岸部は甚大な被害を受けました。しかし被害を受けた多くの市町村や住民の方々の復興への挑戦には目を見張るものがあり、国内そして海外からも起業家を目指す若者たちが東北をを訪れ、そこで奮闘する実業家の方々に会って多くを学んでいます。
この授業では、東北の中でも特に目覚ましい復興を遂げ、地域活性化のモデルとなっている宮城県の女川、そして原発事故後の困難に立ち向かう福島県沿岸部を中心に調査を行い、強い意志と創意工夫で地域に貢献する何人かの人たちの話をうかがいます。そして女川と福島沿岸部に研修旅行に行き、また可能であれば職業体験やワークショップなどを通して現地の人と交流する機会を作る予定です。
そして学んだことを秋学期に、ホームページや学外での発表会、大学周辺での物産展などを通して発信し、多くの人に知ってもらう企画を計画し実行します。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部スタンダード科目」として位置づけされています。この科目は、人文・自然・社会科学の幅広い分野にわたって設定された多様なテーマについて、討論・発表等を通じて大学生にふさわしい学修技法と研究のための基礎的能力を養うことを目的としています。
この科目では、被災地の復興に賭ける人たちから、仕事を通した社会貢献のあり方を学びます。そのために資料による事前調査の仕方を習得するとともに、課題や問題点を見つける力、話し合い対話する技能を高めます。
到達目標
(春学期/秋学期)
教室内外での実践を通して、人から興味ある話を引き出すための質問力、必要な資料を集め読みこむ力、考えをまとめ分かりやすく人に伝える力を養うことを目指します。
授業計画と内容
春学期)
第1回 オリエンテーション
第2回 東北の被災・復興についてーグループ調査の計画を立てる
第3回 図書館またはインターネットを使ってグループ調査
第4回 『ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか』を読んで(1)ー体験学習について
第5回 『ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか』を読んで(2)ー起業家に学ぶ
第6回 グループ調査の結果を発表(1)
第7回 グループ調査の結果を発表(2)
第8回 『無から生みだす未来 女川町復興の軌跡』を読んで(1)ー震災からの復興の経緯を知る
第9回 『無から生み出す未来 女川町復興の軌跡』を読んで(2)ー女川の現状と課題を知る
第10回 『初めての福島学』を読んで(1)ー震災後の福島の歴史を学ぶ
第11回 『初めての福島学』を読んで(2)ー福島の現状を学ぶ
第12回 女川現地調査・インタビューについて計画を立てる
第13回 Zoom を用いたインタビュー
第14回 女川現地調査についての確認
(秋学期)
第1回 三陸・福島について学んだことの発信方法を考える(1)
第2回 発信方法を考える(2)大学周辺・多摩地域での情報発信
第3回 発信方法を考える(3)インターネットやメディアを利用した情報発信
第4回 情報発信のための分担・グループ分け
第5回 情報発信の計画と準備(1)
第6回 情報発信の計画と準備(2)
第7回 情報発信の計画と準備(3)
第8回 情報発信の作業と実践(1)
第9回 情報発信の作業と実践(2)
第10回 情報発信の作業と実践(3)
第11回 地域とメディアおける活動のまとめと整理
第12回 活動の報告(1)―学外へ向けて
第13回 活動の報告(2)―三陸・福島の関係者に向けて
第14回 1年の活動の振り返り
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
春学期/秋学期)
春学期
『ハーバードはなぜ日本の東北に学ぶのか』、『無から生み出す未来』、『初めての福島学』を読む
図書館の資料やその他の資料を用いて、東北の震災・復興について調べる
秋学期
東北で学んだことの発信方法を考える
発信のための準備・作業をすすめる
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 30 | 年度末のレポートと、ホームページ作成や学外発表における分担箇所の原稿 |
平常点 | 40 | 教室内での発言や発表、資料についての予習など平常の授業の取り組み |
その他 | 30 | 調査旅行や発信活動など教室外での実践 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
(春学期/秋学期)
〔テキスト〕
山崎繭加『ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか』(ダイヤモンド社、2016年)
開沼博『初めての福島学』(イースト・プレス、2015年)
〔参考文献〕
神谷隆史『無から生み出す未来―女川町はどのように復興の軌跡を歩んできたか』(PHP研究所、2013)
Kappo仙台闊歩特別編集『女川復興の教科書ー復興8年の記録と女川の過去・現在・未来』(プレスアート、2019)
その他特記事項
〔募集人数〕15名
主体的に考え、行動できる、積極的な意欲のある受講生を求めています。やる気がないと、出来ません。
使用ソフトウェア:ソフトウェアの利用なし
参考URL
この授業を始めたきっかけを知るために― 中央大学オピニオン 『震災と戦争文学と言葉の力』
http://www.yomiuri.co.jp/adv/chuo/opinion/20140602.html
ハーバード大の東北での体験学習についてー 東洋経済オンライン「ハーバード大生が毎年
<東北>で学習する理由」 http://toyokeizai.net/articles/-/136392?page=2