シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法学Ⅱ | 2024 | 秋学期 | 月4 | 商学部 | 藤野 美都子 | フジノ ミツコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-OL1-92XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
日本国憲法が保障する基本的人権および基本的人権を保障するための枠組みについて概説します。合わせて、実際の社会において基本的人権が守られているか否かについて、具体的な事例を通して考える場を設けます。
1.基本的な事項については,配布資料等で説明します。
1.manabaのresponとマナバの掲示板のスレッド機能も利用し、口頭および筆記による受講生の意見交換の時間を設けます。
科目目的
本科目は、カリキュラム上の「リベラルアーツ科目」として位置づけられていることから、専門教育と同時に、広くバランスのとれた資質や能力を身につけることを目的としています。
本科目では、
①憲法が公権力を制限することにより、基本的人権を保障するものであることを理解する。
②基本的人権を保障するための枠組みを理解する。
③実社会において憲法が遵守され、基本的人権が保障されているか否か、自ら判断しうる力を身につける。
上記3点を科目目的とします。
到達目標
①憲法とは何かについて理解する。
②日本国憲法の人権保障システムについて説明できる。
③実社会において,基本的人権が保障されているか否か判断できる。
④基本的人権が侵害されている場合の権利救済方法について説明できる。
⑤日本の統治機構について説明できる。
授業計画と内容
1.憲法入門:憲法とは何か・ハンセン病問題から考える
2.憲法の誕生:日本国憲法の制定過程
3.国民主権と象徴天皇制:天皇の退位・女性天皇制
4.平和主義:安全保障関連法と日本の国際貢献
5.人権の享有主体:外国人の人権保障
6.人格権:性同一性障害特例法最高裁違憲決定
7.法の下の平等:夫婦同氏原則最高裁合憲判決
8.表現の自由と知る権利:ヘイトスピーチ解消法
9.生存権:日本の貧困問題と社会保障制度
10.国会:選挙権の平等・投票価値の平等
11.内閣:国家緊急権
12.裁判所:司法制度改革と裁判員制度
13.財政:財政赤字と世代間の公平
14.憲法改正:受講生みんなで考える憲法改正問題
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で提示された課題に取り組むこと。
参考書を手掛かりに、憲法の全体像について把握すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 憲法に関する重要判決に関するレポート |
平常点 | 40 | 毎時間のテーマに関する意見表明 manabaのresponによる意見表明 2点×14回 manabaの掲示板による意見表明 3点×4回 質疑応答の時間における質問・意見発表 |
その他 | 20 | 新聞記事に関する小課題 |
成績評価の方法・基準(備考)
レポート40%
憲法に関する重要な判決文の内容を的確にまとめているか、憲法に基づいて法的観点から検討しているか、評価する。
新聞記事に関する小課題20%
選択した記事が憲法に関するものか、新聞記事の内容を法的観点から的確にまとめているか、当該記事に着目した理由をきちんと説明しているか、評価する。
平常点40%
質疑応答の時間の質問・意見発表および毎時間提出するresponを利用した意見表明とmanabaの掲示版へのスレッド書き込みにより評価する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔参考書〕
植野妙実子『基本に学ぶ憲法』(日本評論社・2019年)
芦部信喜・高橋和之補訂『憲法(第8版)』(岩波書店・2023年)
渋谷秀樹ほか『憲法1・2(第8版)(有斐閣アルマ)』(有斐閣・2022年)
長谷部恭男編『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ(第7版)』(有斐閣・2019年)
その他特記事項
ソフトウェアの利用なし
憲法を学ぶ上で、社会に関する理解は不可欠です。様々なメディアを通して情報を収集し、社会に関する理解を深めるよう求めています。