シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中級簿記論 | 2024 | 秋学期 | 金1 | 商学部 | 吉田 智也 | ヨシダ トモヤ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-AU2-11XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
企業活動を理解するための不可欠なものとして、会計情報の存在があげられます。現代の主要な企業においては、会計情報は「複式簿記」という技術をもとに作成されています。よって複式簿記を理解することは、会計情報によって企業を理解するためには必要不可欠ですし、また複式簿記なくして企業の会計情報を作成することもできません。
ここでいう「簿記」とは、企業の経済活動を独自の用語とルールに従って記録・計算し、「会計」の基礎をなす計算原理です。それゆえ、簿記および会計は、「企業の言語」(language of business)と呼ばれることがあります。この「企業の言語」を学ぶことで、企業の世界を見る目を養うことが出来ます。
本講義では「簿記論」の基礎的な知識を前提として、株式会社におけるより高度な取引の記帳から決算書(財務諸表)の作成に至るまで、中級簿記の内容について講述します。
科目目的
本科目は、商学部カリキュラム上の商学部分野別専門科目内の会計系科目として位置付けられており、高度な会計知識を学ぶ科目です。
本講義では、複式簿記の応用的な内容を習得することで、より高度な会計情報の作り方(と読み方)を学ぶことを目的とします。具体的には、「簿記論」の基礎的な知識を前提として、株式会社におけるより高度な取引の記帳から決算書(財務諸表)の作成に至るまで、中級簿記の内容について講述します。
なお、本講義を履修することによって、日本商工会議所簿記検定2級程度の実力が養成されます。
到達目標
本講義の【到達目標】は以下のように設定します。
①簿記記録の対象となる、株式会社におけるより高度な企業活動を理解していること。
②現代的かつ応用的な帳簿記入を行うことができること。
③決算整理を行い、応用的な財務諸表(損益計算書、貸借対照表、株主資本等変動計算書)に含まれる情報を作成できること。
授業計画と内容
概ね、次の順序に従い講義します。
1.ガイダンス(および簿記論の復習)
2.現金預金取引(銀行勘定調整表を含む)
3.有価証券取引①(売買目的有価証券の取得・売却・期末評価、公社債の端数利息)
4.有価証券取引②(満期保有目的債権・関係会社株式・その他有価証券の評価)
5.商品売買取引①(売上原価対立法、総記法、割戻し)
6.商品売買取引②(商品の管理、契約資産、期末評価)
7.債権債務取引①(仕入割引・売上割引、電子記録債権・債務、手形の裏書・割引)
8.債権債務取引②(手形の更改、不渡、偶発債務を含む)
9.固定資産取引①(割賦購入、建設、下取り、減価償却)
10.固定資産取引②(滅失と未決算、無形固定資産)
11.株式会社会計①(純資産の意義、株式会社の設立と開業、増資)
12.株式会社会計②(剰余金の配当と処分)
13.税金の処理(法人税、消費税)
14.決算と財務諸表の作成
なお、授業内容・進度は受講生の理解度に合わせて変更する場合があります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業中の課題が一部宿題となることがあります。復習をしっかり行い、解法を理解し、疑問点は次週までに解消しておきましょう。
また、簿記に関する検定試験の勉強をするなど自発的に学習しましょう。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 本講義の【到達目標】で示した各点について、理解・計算・記述できるかについて評価します。 |
平常点 | 20 | 課題(小テスト・宿題を含む)を含みます。 課題提出を複数回行ってもらい、それまでの学習内容の復習ができているかを問います。 一部、manabaの小テスト機能を利用することがあります。 |
成績評価の方法・基準(備考)
期末試験と宿題等の課題で評価します。出席自体は評価の対象としませんが、授業内容を理解するために毎回出席することが必要となります。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
Zoomによるオンライン・ミーティングやmanabaの各種機能も場合に応じて活用します。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕
新田忠誓編『エッセンス簿記会計 第20版』森山書店、2024年(発刊予定)
〔参考書〕
渡部裕亘・片山覚・北村敬子編『検定簿記ワークブック 2級/商業簿記』中央経済社、2024年(発刊予定)
※もし最新版が出ている場合はそちらを購入のこと。
その他特記事項
【ソフトウェアの利用なし】
簿記の原語は "bookkeeping"です。おおよそ「ing」がつく学問は、作業を伴うものです。簿記もその例外ではありません。したがって、簿記の能力を高めるためには、作業の要素も必要不可欠となります。すなわち、ペンと電卓を手にし、問題を解いてこそ簿記を会得することができます。そこで、毎回の講義においては、原理の説明を受けた後、その場で例題を解き、その解説を聴くことで、学習効果を高めます。そのため、簿記の授業に電卓は必須です。毎回忘れずに持参してください。なお、スマートフォン・携帯電話による代用は認めませんので注意してください。