シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総合教育科目演習Ⅱ(社会) | 2026 | 通年 | 月2 | 経済学部 | 三船 毅 | ミフネ ツヨシ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-IF2-51XS
履修条件・関連科目等
特にないが、現代日本の社会と政治に関心があることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
この授業で扱う内容は大別して2つある.第1部では,社会における人間の行動や社会現象を,数学を用いて表現されたモデルから理解する.モデルは経済学,政治学,社会学などで紹介されることの多い事例を用いる.人間行動や社会現象を,言語で記述して説明することは重要である.しかし,言語を数学に置き換えるとにより,また異なる像がみえてくることもある.この楽しさを理解していたくことを主眼とする.第2部では,第1で学んだモデルをもとに,実証分析可能なモデルを構築し,実際にデータを用いて計量モデルの多変量解析の習得する.これら2つを主軸に授業を展開していく.
科目目的
第1部では,社会におけるミクロレベルの個人行動が,いかにしてマクロレベルで社会のメカニズムを構成し,さらには社会変動をもたらすのかを数学モデルから理解する.具体的には選挙における政党間競争のメカニズムを用いる.
第2部では,選挙における政党間競争のなかで,有権者がどのような投票行動をとるのかを,学術的調査データを用いて実証分析の手法を習得する.
到達目標
社会科学を学んでいく上で重要な人間同士の関係から成り立つ社会を見る目を涵養する.
第1部では,いくつかの事例を通して,数理モデルの基礎を理解し,自分の研究対象を自在に数理モデルとして構築し,演繹モデルの含意を理解できるようにする.
第2部では,調査データを用いて実証分析する際に,分析モデルに対して適切な多変量解析の手法を選択できるように,知識,技術を習得する.
授業計画と内容
前期の授業はJ.Colemanの”Foundations of Social Theory”の輪読の形式で行う.
後期の授業は,選挙の投票行動の調査データを用いて,統計分析の手法を学ぶ.
授業の各回の内容は以下の通りである.
第1回:可分財による2人の交換システム,無差別曲線とエッジワースボックス
第2回:効用関数,無差別曲線の計算
第3回:2者間の交換,契約曲線の計算
第4回:行為の2人システム,行為の線型システム
第5回:競争的均衡と行為の線形システム,行為の線形システムの計算
第6回:アクターの勢力,行為の線型ステムにおけるミクロからマクロへの推移
第7回:アクターの勢力の計算 特殊な場合と一般的な場合
第8回:アクターの勢力の計算 アクターの利害関心が所与の場合
第9回:財の量が変化する場合の行為の線形システム
第10回:効用関数の経済的・心理的特性 ,開放システム
第11回:外部のアクターによる制御
第12回:完全市場の仮定における価値の推定
第13回:2つのリソースと2人以上のアクターが存在する場合の価値と勢力の推定
第14回:社会的交換によるアクターの勢力の導出とその変化
第15回:社会調査とデータ,データの種類,尺度
第16回:分析のツール,SPSSとR
第17回:投票行動研究概論と分析方法
第18回:社会的属性と政治意識の関係,性別・年齢・学歴と政治意識
第19回:社会的属性と政治意識の関係,職業と政治意識
第20回:有権者の投票行動(投票参加)ロジスティック回帰とプロビット回帰
第21回:有権者の投票行動(政党への投票)ロジスティック回帰
第22回:有権者のイデオロギー,因子分析
第23回:有権者のイデオロギー,因子回転の意味
第24回:変数間の複雑な関係をみる,グラフィカルモデリングの基礎
第25回:有権者の社会的属性と行動,グラフィカルモデリングの応用
第26回:投票率の変化を分析する,投票率はなぜ低い水準なのか
第27回:投票率の変化を分析する,シミュレーションによる推定
第28回:行為の線形システムの応用可能性
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業では、次回の授業で必要となる事項を口頭およびプリントなどで伝えるので、各自予習して授業に臨むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 50 | 課題に対して適切な統計分析をおこない,結果を論理的に文章にしてあること. |
| 平常点 | 50 | 授業において積極的な取り組み姿勢. |
成績評価の方法・基準(備考)
学生の授業参画など,授業における発言、レポートなどを中心に評価する。授業に対して積極的に関与しようとする姿勢を重視する。夏休みレポートを課す。
評価の割合は以下のようにする.議論に積極的に参加して,積極的に自分の意見を述べるようになることができるようになったか.(50%)
レポートの書き方で適切な分析を行い,論理的に書けているか(50%)
夏休みと冬休みにレポートを課す予定です.
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
各回で学ぶ内容に必要な事柄に関しては前の週に通達するので、予習および必要な知識を整理しておくこと。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
講義のなかで受講生に質問することがある.臆することなく発言していただきたい.
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
PCを用いる予定である.WinでもMacでもよい.
manabaを活用して,講義の理解度を確認する予定である.
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
Coleman J.S. 1994. "Foundations of Social Theory", The Belknap Press of Harvard University Press.
その他特記事項
演習の授業は、学生の自由闊達な議論が重要である。よって、学生諸君は臆することなく発言してもらいたい。
参考URL
特になし