科目ナンバー

JU-CR3-005L

履修条件・関連科目等

「社会安全政策論１・２」、「企業犯罪と法」、「法医学」を併せて履修することが好ましい。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語（その他の言語）

授業の概要

　前半は各種の主要な犯罪の犯罪情勢を紹介する。
　後半は様々な犯罪学理論を紹介する。
　授業全体を通して、学生として社会人として知っておくべき犯罪に関する知識を習得するとともに、社会科学・人間科学における様々な学説の相違を概観することを通じて、人間の知識の特質について考える。

科目目的

（１） 社会的に問題となっている犯罪事象、著名判例の背景となっている犯罪事象の実態を知るとともに、学生・社会人として知っておくべき常識を涵養する。
（２） 犯罪事象を分析する多様な科学理論の考え方とその相違を知る。
（３） 法律学・法律実務における「科学」の意義、伝統的法解釈学との相違を知る。

到達目標

犯罪学に係るキーワードや基本的な考え方について理解することにより、社会生活を送る上で必要となる、加害者にも被害者にもならないための基本的な教養を身に着けることを目的とする。

授業計画と内容

＜オンデマンド型授業＞
１．ガイダンス
２．少年非行、高齢者犯罪・障害者犯罪　　
３．性犯罪、DV・ストーカー等
４．児童虐待、高齢者虐待、障害者虐待
５．消費者事犯・特殊詐欺　
６．組織犯罪、薬物犯罪
７．企業犯罪、交通事故　
８．サイバー犯罪、国際テロ
９．犯罪被害者　　
10．犯罪学の歴史、伝統的な犯罪学
11．発達的犯罪学、ライフコース論、デジスタンス論
12．捜査支援技法
13．環境犯罪学、地域社会の安全
14. 犯罪学調査の方法　
＜対面授業＞
１．ガイダンス
２．犯罪被害者の実像　　
３．元犯罪者の実像
４．親密圏と犯罪
５．地域社会と犯罪　
６．企業と犯罪
７．サイバー空間と犯罪
８．中間まとめ
９．伝統的な犯罪学説
10．近年の犯罪学
11．環境犯罪学
12．身体と精神、個人と社会、個別性と普遍性
13．複雑系と自己組織性
14. まとめ　

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと

授業時間外の学修の内容（その他の内容等）

予習・復習を十分にして授業に臨むこと。
犯罪や犯罪対策に係る時事のニュースに関心を持って接すること。

授業時間外の学修に必要な時間数／週

・毎週１回の授業が半期（前期または後期）または通年で完結するもの。１週間あたり４時間の学修を基本とします。
・毎週２回の授業が半期（前期または後期）で完結するもの。１週間あたり８時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

成績評価の方法・基準（備考）

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法（その他の内容等）

アクティブ・ラーニングの実施内容

その他

アクティブ・ラーニングの実施内容（その他の内容等）

授業時間中に数回質疑の時間をとり、質疑に基づいた議論を行う。

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法（その他の内容等）

実務経験のある教員による授業

はい

【実務経験有の場合】実務経験の内容

講師は、３１年間警察庁に勤務した経歴を有する。その間、警視庁捜査第一課管理官（殺人担当）、福岡県警察本部捜査第二課長（汚職、企業犯担当）、京都府川端警察署長、警察庁国際第一課課長補佐（来日外国人犯罪担当）、警察庁少年課理事官、警察庁生活経済対策室長（悪質商法、環境犯罪担当）、神奈川県警察本部刑事部長、警察庁情報技術犯罪対策課長、警察庁国際課長、警察大学校特別捜査幹部研修所長等を歴任した。

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

授業においては、犯罪学の学説だけではなく、上記実務経験に裏付けられた知識や考え方を披露する。

テキスト・参考文献等

【参考書】
小林寿一・守山正『ビギナーズ犯罪学 [第2版]』 　成文堂　￥３，２００
警察政策学会編 　『社会安全政策論』 　立花書房　￥３，０２４
法務省法務総合研究所　 『令和５年版犯罪白書』　 （HP閲覧可） 　
警察庁　『令和５年版警察白書』 　（HP閲覧可）　

その他特記事項

参考URL