シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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陸域モデリング | 2025 | 後期 | 火3 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 新田 友子 | ニッタ トモコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-CV5-3C65
履修条件・関連科目等
学部開講授業「水文学」を受講していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
環境問題や社会基盤整備を考える上で、モデリングは重要なツールの一つである。例えば、気候シミュレーションの結果は社会基盤の計画・設計に利用されるようになってきており、洪水予測も地方自治体での利用が検討され始めている。これらの技術を活用するためには、モデルの構造やシミュレーションの不確実性を正しく理解することが重要である。本講義では、気候シミュレーションや洪水予測で利用される陸域モデルを実際に動かしながら、扱われている物理過程とそのモデル化を学ぶとともに、シミュレーションの持つ不確実性や課題について理解を深める。
科目目的
本科目は、最新の気候シミュレーションや洪水予測に利用されている陸域モデルを対象とし、その物理過程とモデリング手法を学ぶとともに、これらのシミュレーションにおける現状の課題を理解することを目的とする。
到達目標
・陸域モデルが扱う物理過程とそのモデル化について理解する。
・気候シミュレーションや洪水予測の現状と課題・不確実性について理解する。
・世界各国で開発されている最新の陸域モデリングの研究動向を把握する。
授業計画と内容
第1回 はじめに、Python/Fortranプログラミングの基礎
第2回 キャノピー水収支 (1) 物理過程とモデル化
第3回 キャノピー水収支 (2) プログラミング演習
第4回 積雪 (1) 物理過程とモデル化
第5回 積雪 (2) プログラミング演習
第6回 流出 (1) 物理過程とモデル化
第7回 流出 (2) プログラミング演習
第8回 土壌の熱伝導・土壌水分移動 (1) 物理過程とモデル化
第9回 土壌の熱伝導・土壌水分移動 (2) プログラミング演習
第10回 地表面の水熱収支 (1) 物理過程とモデル化
第11回 地表面の水熱収支 (2) プログラミング演習
第12回 陸域シミュレーション (1)
第13回 陸域シミュレーション (2)
第14回 陸域モデリング研究の最前線
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 100 | 陸域モデルの現状と課題についての理解度 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
MATSIRO6 Document Writing Team (2021), Description of MATSIRO6, CCSR Re-
port No. 66, Division of Climate System Research, Atmosphere and Ocean Research
Institute, The University of Tokyo, https://doi.org/10.15083/0002000181