シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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多国籍企業論 | 2025 | 春学期 | 月3 | 国際経営学部 | 東 秀忠 | ヒガシ ヒデタダ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GM-OM2-CE08
履修条件・関連科目等
経営学に関する基礎的な知識、為替や国際貿易に関する基礎知識を有していることが求められる。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業は、国境を越えてグローバルな市場で戦う多国籍企業の経営戦略に対する考え方を身につけることを目的としている。多国籍企業がその戦略立案、遂行に際して着目すべきポイントは経済や市場、サプライチェーンといったいわゆるビジネス的概念にとどまらず、政治や外交、環境や人権、文化など多岐にわたる。本授業では、グローバルな経済・社会の動向を事実に基づいて冷静に捉え、適切な経営戦略を実現する為の要素について、パンカジュ・ゲマワット著「VUCA時代のグローバル経営」をテキストとして検討していく。授業内でゲストスピーカーを招き、多国籍企業の諸相について実態を学ぶ機会を設ける予定である。
科目目的
本授業の目的は、多国籍企業の経営戦略を構成する要素を理解するとともに、グローバルな経済・社会の動向と多国籍企業の経営戦略を適切な形で連動させ、競争優位を実現して企業としての成長を実現するための方法論を身につける事である。
到達目標
・多国籍企業の経営において検討すべき要素を把握出来る
・グローバルな経済・社会の動向を冷静に理解するための方法を身につける
・多国籍企業の経営戦略に関する知見を経営実務に活用することが出来る様になる。
・不確実性の高まるグローバル経済・社会の今後を予測し、対処するための方法を身につける
授業計画と内容
・第1回:イントロダクション:授業の運営方法、到達目標の確認
・第2回:序章・第1章【グローバル化をマッピングする】:グローバル化を事実に基づき把握する
・第3回:第1章【グローバル化の現状】:「グローバロニー」とその原因、そして対処
・第4回:第2章【グローバル化の衝撃】:ブレグジットや第一次トランプ政権による影響を測る
・第5回:第2章【グローバル化の衝撃】②:第二次トランプ政権が世界に与えるインパクト
・第6回:第3章【長期的に見たグローバル化】:覇権は交代するのか?中国のグローバル化
・第7回:中間まとめ:グローバル化を把握し、今後の動きを検討する
・第8回:第4章【戦略―いかに競争するか】:集約・アービトラージ・適応の3戦略
・第9回:第4章【戦略―いかに競争するか】②:既存企業と新規参入企業それぞれの戦略パターン
・第10回:第5章【プレゼンス—どこで競争するか】:CAGEフレームワークを競争に活用する
・第11回:第5章【プレゼンス—どこで競争するか】②:企業がプレゼンスを選び、構築する方法
・第12回:第6章【組織構造—いかに結合するか】:隔たりを超えた繋がりの構築
・第13回:第7章【非市場戦略—怒りと怒りのマネジメント】:非市場的要因が競争に与える影響
・第14回:総括・まとめ・到達度確認:ケーススタディを通じて多国籍企業の経営戦略を立案する
14回のうち1回、ゲストスピーカーを招聘する予定である。
First session: Introduction: Confirmation of class management method and achievement objectives
Session 2: Introduction, Chapter 1 [Mapping Globalization]: Understanding Globalization Based on Facts
Chapter 3: Chapter 1 [The State of Globalization]: "Globaloney", its causes, and how to deal with it.
Chapter 4: Chapter 2 [Globalization and Shocks]: Measuring the Impact of Brexit and the First Trump Administration
Chapter 5: Chapter 2 [Impact of Globalization] (2): Impact of the Second Trump Administration on the World
Part 6: Chapter 3 [Globalization in the Long Run]: Will Hegemony Change? Globalization of China
7th Session: Interim Summary: Understanding Globalization and Examining Future Trends
Chapter 4 [Strategy - How to Compete]: Aggregation, Arbitrage, and Adaptation Strategies
Chapter 4 [Strategy - How to Compete] (2): Strategic Patterns of Existing Companies and New Entrants
Chapter 10: Chapter 5 [Presence - Where to Compete]: Using the CAGE Framework to Compete
Chapter 11: Chapter 5 [Presence - Where to Compete] (2): How companies choose and build their presence.
Chapter 12: Chapter 6 [Architecture- How to Connect]: Building Connections Across Divides
Chapter 13: Chapter 7 [Nonmarket Strategiy - Anger and Its Management]: The Impact of Non-Market Factors on Competition
Session 14: Summary, Wrap-up, and Achievement Test: Developing Management Strategies for Multinational Corporations through Case Studies
One guest speaker will be invited to one of the 14 sessions.
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
1: 指定したテキストを読み込み、授業開始までに「授業前課題」の設問に回答すること。
2: 授業終了後、次回の授業開始までに「授業後課題」の設問に回答すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | 中間レポート30%、期末レポート30% |
平常点 | 40 | 出席状況、授業前課題、授業後課題で評価 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
受講者数によっては、グループワークを行う可能性がある。
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
① パンカジュ・ゲマワット著、琴坂将広監訳 、月谷真紀訳 ②「VUCA 時代のグローバル戦略」
③ 2020年 ④ 東洋経済新報社 ⑦ 978-4492534311 (Kindle版あり)
【参考文献は都度紹介します】
その他特記事項
授業前後の課題にしっかり取り組むことで、授業時間が充実したものになります。
グローバル化する経済社会における多国籍企業のあり方を考えるには、様々な側面からの分析が重要です。好奇心を幅広く持って学んで下さい。
教員との連絡方法は、manabaとEメールになります。Eメールは授業で公開します。