シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ベーシック演習Ⅱ | 2025 | 秋学期 | 金5 | 商学部 | 高次 裕 | タカツギ ユタカ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-AD1-02XS
履修条件・関連科目等
1年次配当の事前登録科目です。詳細はベーシック演習要項で確認してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
テーマ《ドイツ語圏の文化と社会》
この演習では
・ドイツ語圏の文化と社会について多角的に学び、理解を深めつつ、
・大学での学修・研究のための基礎能力を身につけます。
(この授業では主にドイツ・オーストリアを対象とします)。
ドイツは人口は約8400万人で日本の約3分の2ですが、2023年にGDPで日本を抜き世界第3位になりました。EUの中でもともと大きかったドイツの存在感は、イギリスの脱退後さらに増しています。科学技術力、工業力の高さは例えば世界的に有名な自動車メーカー(メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、フォルクスヴァーゲン、ポルシェ)に代表されていると言ってよいでしょう。ドイツは環境先進国としても知られていて2023年の電力消費量に占める再生可能エネルギーの割合が50%を超えました。大学、研究機関の質も高く、世界で3番目に多くのノーベル賞受賞者を輩出しています。世界遺産の登録件数も世界第3位で、51件登録されています。
オーストリアは何と言っても音楽で知られています。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナー、マーラーなどが住んでいた音楽の都ウィーンは別格で、ウィーン国立歌劇場やウィーン・フィルは世界的に特に有名です。オーストリアは観光立国としても知られていて、ハプスブルク期の栄華の香りを残す首都ウィーン、モーツァルトの生誕地ザルツブルクには世界中から多くの観光客が訪れます。文化的遺産のほかに美しい自然も魅力です。世界遺産も多く、国土面積が北海道とほぼ同じくらいでありながら12件登録されています(世界第27位)。
前期・後期ともにテーマをひとつ決めて発表をしてもらいます。後期は発表内容をレポートにまとめて提出してもらいます。テーマは音楽、文学、哲学・思想、都市、宗教、自動車、ごみ処理・環境問題、教育、法律、休暇などの現代の社会制度まで多岐にわたります。
【学修技法について】
テーマ設定、文献の探し方、引用の仕方、文献の載せ方、要約の仕方、発表のコツ、レポートの作成法など一歩ずつ丁寧に学んで行きます。
科目目的
この科目は「商学部スタンダード科目」のひとつです。人文・自然・社会科学の幅広い分野にわたって設定された多様なテーマについて調査・発表・討論を行い、大学で学ぶにあたり持つべき学修技法と研究のための基礎能力を養うことを目的としています。
到達目標
(大学での学修に必要なスキルに関して)
・正確に文献を読むことができる
・積極的に質問や意見を述べることができる
・あるテーマについて問題設定をすることができる
・図書館等を利用して情報収集し調査することができる
・調査内容をわかりやすくまとめ、発表することができる
・論理的な文章でレポートにまとめることができる
(テーマについて)
・ドイツ語圏の歴史の流れを大まかに把握し人に説明することができる
・ドイツ語圏の文化について知り、理解したことを人に説明することができる
・自国や他地域の文化・社会を比較し相違点・共通点を発見、認識し論ずることができる
授業計画と内容
春学期
第1回:導入(自己紹介、授業の進め方について)
第2回:ドイツ語圏について
第3回:読解1 教科書の輪読/文献の探し方1(図書館のデータベースを使ってみる)
第4回:読解2 教科書の輪読/文献の探し方2(論文の探し方)/発表順・テーマ決め
第5回:引用の仕方・文献の載せ方/発表の仕方
第6回:ドイツ・オーストリアの歴史1—神聖ローマ帝国成立まで
第7回:ドイツ・オーストリアの歴史2—ドイツ帝国成立まで
第8回:個人発表1(ドイツの自動車産業、環境問題)
第9回:個人発表2(ドイツの福祉制度、ドイツに行った日本人・日本に来たドイツ人)
第10回:個人発表3(ドイツの大学制度、休暇)
第11回:個人発表4(ドイツの連邦制、ドイツの税理士と公認会計士)
第12回:個人発表5(ドイツの法律、独日韓の環境政策比較)
第13回:個人発表6(ドイツの軍隊と徴兵制)
第14回:振り返り
*各回の発表のテーマは履修者が選択したテーマによる。括弧内は前年度の例
秋学期
第1回:発表順・テーマ決め/アカデミック・スキルズとは
第2回:レポート作成について/情報に対するアカデミックな態度
第3回:批判的・論理的思考とは
第4回:学問的問いとは何か
第5回:要約の練習
第6回:個人発表1(ドイツにおけるキリスト教、ドイツのサッカー)
第7回:個人発表2(ドイツの映画、ドイツのスポーツ)
第8回:個人発表3(ドイツの財政調整法、ドイツにおける女性のキャリア)
第9回:個人発表4(ドイツの憲法、ドイツの医療制度)
第10回:個人発表5(ドイツにおける愛の概念、ドイツにおける難民)
第11回:個人発表6(e-Sports)
第12回:発表振り返り
第13回:レポート提出に向けた準備
第14回:レポート作成仕上げ点検
*各回の発表のテーマは履修者が選択したテーマによる。括弧内は前年度の例
(状況を見て順番・内容を変更することがあります)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 25 | 内容は正確か?構成・文章は論理的か?着眼点が優れているか?論旨は明快か?引用等は適切か?主張に妥当性はあるか? |
平常点 | 50 | ・課題の内容 →授業内容を正しく理解しているか?内容を正確にまとめているか?自分の関心・考えをわかりやすく伝えているか?着眼点が優れているか?考えの根拠・理由・補足が適切を述べているか? ・発表時の聴き手としての積極的な参加 →有意義な質問・助言・意見等を述べているか? |
その他 | 25 | ・個人発表 内容は正確か?構成・文章は論理的か?自分の関心・考えをわかりやすく、はっきり聴き取りやすい声量で伝えているか?レジュメ・パワーポイント等をうまく作成できているか? |
成績評価の方法・基準(備考)
以下に該当する履修者には単位を認めない
・学期につき3回欠席した場合(3回目で不可)
・未発表の場合
・課題未提出の場合
・レポート未提出の場合
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書
岩村偉史『ドイツが分かる 歴史的・文化的背景から読み解く』(三修社)2019年
ドイツ外務省『ドイツの現状』(FAZIT Communication)2022年*
*自由にダウンロードできます
https://www.tatsachen-ueber-deutschland.de/en/germany-book-edition-2023
参考書
佐藤望編著『アカデミック・スキルズ:大学生のための知的技法入門[第3版]』(慶応義塾大学出版会)2020年
その他特記事項
〔募集人数〕
18名
(ソフトウェア利用)
特になし
参考URL
ドイツ外務省『ドイツの現状』(FAZIT Communication)2022年
https://www.tatsachen-ueber-deutschland.de/en/germany-book-edition-2023
中央大学商学部ドイツ語
https://padlet.com/chushodoku/infos