中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:多国籍企業論

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
多国籍企業論 2025 秋学期複数 火4,金2 商学部 永島 暢太郎 ナガシマ ノブタロウ 3・4年次配当 4

科目ナンバー

CM-MN3-14XL

履修条件・関連科目等

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

多国籍企業(MNC: Multinational Corporation)とは,国境を越えて複数の国・地域で事業活動をする企業のことを意味しており,最近では多国籍企業よりグローバル企業という表現のほうがより多く用いられる。本講義では多国籍企業の戦略と組織,それらに関連した研究開発とイノベーションに焦点を当てる一方,国際経営の基礎について論じていくことになる。
今日の多国籍企業の経営環境は,プラットフォームビジネスの興隆,AIなど次世代型情報技術の発展,様々な産業でのデジタル化の進展,脱炭素化,新興国の急速な台頭,世界的な供給網の拡がりとその調整など,急速な変化を遂げつつある。多国籍企業が持続可能な競争優位性を構築するには,非連続の環境変化に対応しながら能力をいかに進化させられるかが鍵であり,経済社会制度に適応し,多様なステークホルダーからの要請にバランスを取りながら応えることが重要になっている。そのためには戦略転換とビジネスモデルのイノベーションが必要になることも多い。
現代の日本企業にとって経営のグローバル化は避けて通れない課題であり、海外に広がる拠点をどのように管理するかが、より重要な経営上の焦点となっている。本講義では日本を含む先進国の多国籍企業のグローバル経営戦略,グローバルな研究開発及びイノベーション,国際パートナーシップ,国際的人的資源管理などについて論じる一方,新興国にある多国籍企業についても論じることになる。

科目目的

本科目は、カリキュラム上の 分野別専門科目経営系の選択科目として位置付けられていることから、 この科目での学習を通じて、学生が多国籍企業に対する認識を深めるとともに、組織と戦略の一般理論、及び,国際経営に対する基礎的な知識を習得することを目的としています。

到達目標

学生には,多国籍企業に関わる広範な諸課題,例えば,グローバル経営戦略、多国籍企業の経営組織,さらにグローバルイノベーション,グローバルな研究開発,国際的人的資源管理などに関する基本知識を身につけることが求められます。そして身につけた知識をもとに理論的内容を論理的に展開する能力が期待されます。

授業計画と内容

1.導入:講義の概要
2.グローバル経営の考え方 (CAGEフレームワークを中心に)
3.グローバル経営戦略の主な理論(リソース・ベースト・ビューとダイナミック・ケイパビリティ)
4.競争優位を築く技術経営戦略(もの中心主義から顧客価値モデルへの転換)
5.経済社会制度とビジネス環境
6.多国籍企業による国際競争の歴史
7.多国籍企業の組織デザイン(組織は戦略に従う)
8.多国籍企業の組織デザイン(へテラーキーと地域統括組織)
9.グローバル統合・ローカル適応の論理
10.グローバル経営のタイプとトランスナショナル型経営
11.国際的な活動の配置と調整
12.本社−海外子会社関係とその変遷
13.能力創造型の海外子会社と能力活用型の海外子会社
14.国境をまたがるグローバル・イノベーション
15.リージョナル・マネジメントとグローバルR&D 
16.グローバルR&D戦略とナレッジマネジメント  
17.メタナショナル経営論
18.多国籍企業とイノベーションのクラスターとの結合
19.国際パートナーシップ:具体的な形態 
20.国際パートナーシップ:戦略的アライアンスなどの運用
21.国際マーケティング
22.国際生産ネットワーク
23.国際的なサプライチェーン・マネジメント
24.国際化の進展と人的資源管理
25.海外駐在員のマネジメントの課題
26.グローバル経営における文化
27.多国籍企業の戦略転換とビジネスモデルのイノベーションに向けた諸課題
28.総括

講義の進行状況や学生の反応に応じて、各回のテーマや順番が変わる可能性がある点にご留意下さい。

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
期末試験(到達度確認) 60 主に授業前半のグローバル経営戦略、多国籍企業の経営組織など,授業後半のグローバル・イノベーション,グローバルR&D,国際的人的資源管理などに関して理解しているかを評価します。
レポート 30 中間レポートを実施します。授業前半のグローバル経営戦略,多国籍企業の経営組織などに関して理解しているかを評価します。授業の理解を基に自らの考えを論じてもらいます。
平常点 10 授業への貢献(授業への参加),授業後に提出するミニッツペーパー

成績評価の方法・基準(備考)

授業への参加は,前提とします。中間レポート(30%),期末試験(60%),日常点(10%)

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

その他

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業後にミニッツペーパーを作成して提出してもらいます。

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

【参考文献】
中川功一,林正,多田和美,大木清弘著『はじめての国際経営』有斐閣,2015年
大木清弘著『コア・テキスト国際経営』新世社,2017年
浅川和宏著『新装版 グローバル経営入門』日本経済新聞社刊,2021年
浅川和宏著『グローバルR&Dマネジメント』慶応義塾大学出版会,2011年
浅川和宏,伊田昌弘,臼井哲也,内田康郎監修『未来の多国籍企業ー市場の変化から戦略の革新、そして理論の進化』文眞堂,2020年
チャールズ・W.L.ヒル著『国際ビジネス3』楽工社,2014年

その他特記事項

日経ValueSearch (企業・業界分析のための情報プラットフォーム),
その他に利用するソフトウェアはなし

参考URL

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