シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅱ | 2024 | 秋学期 | 金2 | 商学部 | 平澤 哲 | ヒラサワ テツ | 3年次のみ | 2 |
科目ナンバー
CM-IF3-12XS
履修条件・関連科目等
3年次配当の事前登録科目です。
演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・論文はセット履修科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〔テーマ〕
現代社会の課題と組織の挑戦
本演習は、現代社会の重要な課題とその解決に向けて取り組んでいる組織の活動を学ぶことを通じて、現実問題の複雑性を理解し、解決策を探求するための能力を培うことを目的とします。企業・非営利組織(NPO)・非政府組織(NGO)・セクター横断のプロジェクトの実際の活動について、フィールド調査を通じて明らかにしていきます。こうした学習により、社会的な課題の解決に向けた組織のマネジメントについて理論的・実践的に考察できる能力を培うことを目指します。
希望学生:将来、社会的課題の解決にかかわる仕事についたり、そうした研究に取り組むことに関心のある学生を歓迎します。問題意識を持ち、主体的に学び、新しい考え方に挑戦できる「実験マインド」のある学生を希望します。
フィールド調査やグループ・ワークへの参加は必須です。2022年度は、島根県隠岐郡海士町にて夏合宿を行い、地域活性化や教育について調査を実施しました。2023年度は、徳島県上勝町にて夏合宿を行い、地域ビジネス、ゴミ削減、地域活性化や移住をテーマにフィールド調査を行う予定です。
演習論文:論文の提出・発表は必須です。自らデータを集め、分析し、創造的なアイディアを発展できるようになることを目指します。
(1)現代社会の課題と組織の挑戦
地域・環境・貧困・教育等における社会の課題と、その解決に向けて取り組んでいる企業・社会的企業家・NPO・NGO・プロジェクトについて学んでいきます。文献読解・議論・調査により多面的に学んでいきます。
(2)質的研究法(フィールド調査)
組織の行動を深く理解するためには、現場を知ることが大切です。そこで、観察・インタビュー・文書のデータを集め、分析するための知識・スキルを習得します。3年次には、グループで研究を進めます。また、他大学との合同ゼミにおいて調査結果を発表します。
(3)ダイアローグ
互いの成長を促すようなダイアローグ(対話)の能力を培うことを目指します。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部アドヴァンスト科目」であり、商学部スタンダード科目及び商学部分野別専門科目の発展的な科目として位置づけされています。この科目での学習を通じて、主体的学習能力を習得することを目的としています。
本演習では、現代社会の課題とそれを解決しようとする組織のマネジメントについて、理論的・実践的に理解できる能力を学生が培うことを目的とします。特に、机上の議論を超えて、現場観察やインタビューを行い、日々の実践及び関係者の見方を理解し、複雑な現実を分析していくことを重視します。
また、知的好奇心を持って主体的に学びながらも、協力して学習できる姿勢を伸ばすことも目指します。
到達目標
・社会問題の背景や解決を目指した組織の活動を理論的・実践的に考察できるようになること。
・文献読解・プレゼンテーション・論文作成の基本的な知識・スキルを習得すること。
・自分の学習を振り返り、また、他者と協働で学習していく能力を身に着けること。
授業計画と内容
<授業計画>
演習Ⅰ
1.ガイダンス(演習の進め方)
2.現代社会の課題と解決の取り組み
3.グループ・ワーク(1):導入
4.質的研究法(1):研究の様々な立場
5.質的研究法(2):研究設問の設定
6.グループ・ワーク(2):調査テーマの検討
7.テーマ別セッション(1):地域社会の問題を考える
8.質的研究法(3):文献レビュー
9.質的研究法(4):データ収集(インタビュー)
10.グループ・ワーク(3):調査対象の検討
11.フィールド調査実習:近隣施設の観察(動物園・博物館など)(3・4年生合同)
12.質的研究法(5):データ収集(観察)
13.質的研究法(6):研究倫理
14.グループ・ワーク(4):調査対象との交渉
夏合宿(夏季休暇中):フィールド調査の実施
演習Ⅱ
15.グループ・ワーク(5):フィールド調査の振り返り
16.質的研究法(7):データ分析の基本戦略
17.テーマ別セッション(2):貧困問題を考える
18.グループ・ワーク(6):データ分析
19.質的研究法(8):分析ソフトウェア
20.質的研究法(9):研究結果の記述と考察
21.グループ・ワーク(7):考察
22.ダイアローグ(1):主張と探求のバランス
23.テーマ別セッション(3):環境問題を考える
24.質的研究法(10):研究成果の質の向上
25.グループ・ワーク(8):執筆
26.ダイアローグ(2):議論の難しい話題
27.グループ・ワーク(9):発表
28.総括
演習Ⅲ
1.ガイダンス(演習の進め方)
2.演習論文(1):テーマ検討
3.学術論文の読解(1)社会的課題
4.学術論文の読解(2)ソーシャル・アントレプレナーシップ
5.質的研究法(11):研究アプローチ
6.演習論文(2):研究対象の選択
7.テーマ別セッション(4):障害者就労問題を考える
8.ダイアローグ(3):心構え
9.質的研究法(12):文献レビュー、理論の活用
10.演習論文(3):既存研究の検討、研究設問の設定
11.フィールド実習:近隣施設の観察(動物園・博物館など)(3・4年生合同)
12.ダイアローグ(4):推論と行為
13.質的研究法(13):データ収集
14.演習論文(4):リサーチ・デザインの報告(全員)
演習Ⅳ
15.ダイアローグ(5):防衛的な心構え
16.演習論文(5):データ収集
17.テーマ別セッション(5):ダイバーシティを考える
18.質的研究法(14):帰納的分析の考え方と手順
19.質的研究法(15):データ分析ソフトウェア
20.ダイアローグ(6):建設的な心構え
21.演習論文(6):データ分析
22.質的研究法(16):データの基礎づけと執筆
23.テーマ別セッション(6):教育問題を考える
24.ダイアローグ(7):建設的な対話
25.ダイアローグ(8):組織の学習
26.演習論文に関する報告と議論(前半)
27.演習論文に関する報告と議論(後半)
28.授業総括
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
ゼミ合宿(夏季)では、フィールド調査を行います(企業・NPO等への訪問調査)。また、他大学と合同で研究発表を行います。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 社会問題や組織マネジメントの知識と考察能力、論文作成のスキルの習熟度 |
平常点 | 70 | 文献読解、プレゼンテーション、グループ・ワークへの主体的な参加 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
開講時・授業時に指示します。
その他特記事項
〔募集人数〕15名
〔募集方法〕
成績・レポート・面接試験により決定します。
〔国外実態調査〕
実施しない
〔ソフトウェア〕
利用なし
参考URL
1.中央大学商学部 平澤哲ゼミ(Facebook):活動の様子を報告しています。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100057183411076
2.中央大学商学部 平澤哲 研究室:研究・教育などの概要を掲載しています。
https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/hirasawalabo/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0?authuser=0
3.そばくり博覧会(社会的価値創造型「協働」の研究発表大会):研究成果を報告しています。
https://sobakuri.com/sec-overview/