シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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政治社会学1 | 2025 | 春学期 | 火5 | 法学部 | 坂井 晃介 | サカイ コウスケ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-SC2-001L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「政治社会学」の基本概念と考え方を具体的な個々の事象から概観するすることにより、政府による統治や政策だけでなく、家族や職場、学校、市民団体など様々な社会関係における「政治」がいかにわたしたちの生の実践を作り上げているのかについて分析し考察していく。前半では、政治社会学の古典とされる諸研究に基づき「権力と支配」「国家」「ナショナリズム」といった重要概念を具体的な事例に基づいて解説していく。そして、②階級、エスニシティ、ジェンダー等「政治」が実際に形成されていくうえでのさまざまな諸関係について検討する。後半では、③福祉国家やポピュリズムをはじめとする政治社会学の関心領域の現代的位相を講義していく。
科目目的
政治学との共通性や差異を理解したうえで、「政治社会学」特有の基本概念と考え方を身に付ける。それにより、多様な出自や属性を有する他者への想像力を養い、「政治」を多声的な社会実践として理解する。
到達目標
「政治」を考えるうえでは様々な社会関係やそのメカニズムについての理解が不可欠であることを理解し、それを踏まえて現在や過去の多様な「政治」現象を履修者自らの想像力を広げながら分析し、考察できるようになる。
授業計画と内容
政治社会学の基礎概念
01. 権力と支配
02. 国家
03. ネーションとナショナリズム
04. 民主主義
05. 革命と社会運動
「政治」と社会的諸関係
06. 階級・階層
07. エスニシティ
08. ジェンダーとセクシュアリティ
政治社会学の関心領域
09. 福祉国家
10. 市場経済
11. ポピュリズム
12. コロニアリズムとポストコロニアリズム
13. グローバリズム
14. まとめ:「政治」の多声性と社会学的想像力
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 講義内容を踏まえ、政治社会学の概念を用いながら特定の政治現象を分析するレポート課題を提示する。文章表現やアカデミックライティングの質に加えて、概念や「考え方」の理解度や事例分析の適切さで評価する。 |
平常点 | 50 | 毎回の授業中に授業内課題を提示する。また、数回に1度小レポート課題を提示する。授業内課題は課題に沿った回答ができているか、小レポートはレポート課題を理解したうえで適切に文章を作成できているかで評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
Elisabeth S. Clemens, What is Political Sociology? Polity, 2016. (978-0-7456-9160-2)
参考文献
授業内で指示します。