シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会思想史Ⅰ | 2024 | 前期 | 月2 | 経済学研究科博士課程前期課程 | 八田 幸二 | ハッタ コウジ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EG-EH5-103L
履修条件・関連科目等
この授業では、この前期科目「社会思想史Ⅰ」の履修に続けて、後期科目「社会思想史Ⅱ」も継続して履修するようにしてください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業では、テキストを輪読形式で読み進めることによって、イギリスを中心に据えた西洋の社会・経済思想史、特に市場と政府との関係性や福祉国家の在り方などに関する諸思想(19世紀後半ないしは20世紀前半まで)を理解していきます。
科目目的
学部での学習とは異なり、大学院でより高度な専門的研究を行なうためには、まず現代の政治・経済に関する問題意識をもっていることが求められます。そこで、この授業では、イギリスを中心に据えた西洋の社会・経済思想史、特に市場と政府との関係性や福祉国家の在り方などに関する諸思想を学び、その諸思想の内容を理解することが科目目的になります。
到達目標
この授業では、イギリスを中心に据えた西洋の社会・経済思想史、特に市場と政府との関係性や福祉国家の在り方などに関する諸思想について、その内容や形成過程などを含めて他者に説明できるようになることを到達目標とします。
授業計画と内容
テキストの輪読を行なうなかで、政治学や社会学といった隣接する社会諸科学との関連をも含めて、さまざまな角度から市場と政府との関係性や福祉国家の在り方などに関する諸思想を学んでいきます。
また、輪読を進めていくなかで、文献の正確な理解の仕方や厳密なレジュメの作成方法等についても修得していきます。この授業では、以下の項目について学んでいきます(ただし、使用するテキストによって、あるいは授業の進度などによって若干の変更はあり得ます)。
1.ガイダンス
2.福祉国家の権力基盤
3.福祉国家の転回点
4.バランス・オブ・パワーの変化
5.新自由主義の攻撃
6.労働の非人間化
7.シンボル政治の惨状
8.福祉国家の課題とオルタナティブ
9.資本主義、社会民主主義と福祉国家
10.産業主義、近代化と社会民主主義
11.福祉国家と両立しない資本主義:古典派経済学・マルクス
12.資本主義と福祉国家:共生と補完
13.産業主義と福祉国家
14.総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習として、次回の授業時に検討するテキストの箇所を必ず読んで授業に参加してください。また、復習として、必ず前回の授業において議論した内容を再確認してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | この授業で扱った内容に関する基礎知識を理解したうえで、レポート課題について自分なりの観点を交えて論述しているかどうかを評価の基準とします。 |
平常点 | 50 | 授業への参加・貢献度、受講態度(意見の表明、他の学生と協調して学ぶ態度等)の状況を評価基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業で読み進めるテキストや参考文献は、初回授業で受講生と相談しながら決めたいと思います。なお、テキスト・参考文献の候補をいくつか下に挙げておきます。
〇C. ピアソン『曲がり角に来た福祉国家―福祉の新政治経済学―』田中浩・神谷直樹訳,未来社,1996年。
〇A. ヴォール『福祉国家の興亡』渡辺雅夫訳,こぶし書房,2013年。
〇N. Thompson, Political Economy and Labour Party (2nd Edition), Routledge, 2006.
その他特記事項
この授業は輪読形式で行なわれますので、やむを得ない場合を除いて欠席はしないようにしてください。