シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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送配電工学 | 2025 | 後期 | 火1 | 理工学部 | 栗島 正晴 | クリシマ マサハル | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-EL3-5C12
履修条件・関連科目等
本講義では交流の電気を主に学び、その中でベクトル図や対称座標法による解析手法の講義を行う。そのため複素計算やベクトルに関する知識は必要。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
重要なライフラインの1つである電気について,発生から消費までの輸送経路である電力系統について学ぶ。また,送・配電系統の特徴・性質に加え,電力系統の安定を阻害する事故とその性質,解析手法,さらに人、電力設備、電力系統を守る保護について理解する。
科目目的
電力系統は「作る」「送る」「使う」といった機能を持つ、人類が創出した最も巨大なシステムですが、本講義ではこの中の「送る」に相当する送配電に関する基本事項を学びます。
到達目標
電力系統の主要構成設備である送・配電線,変電所の設備と機能,電力系統の安定を支える保護に関する基本技術,あわせて電力系統の解析手法のうち単純故障に対する対称座標法の計算手法を習得する。
授業計画と内容
第1回 電力系統の概要
第2回 電力系統と三相回路の基礎①:電力
第3回 電力系統と三相回路の基礎②:対称三相交流
第4回 変圧器
第5回 送電線①:線路インダクタンス
第6回 送電線②:線路の静電容量、送電線の等価回路
第7回 同期発電機①:同期機の基本式
第8回 同期発電機②:無限大母線に接続された発電機の運転
第9回 故障計算①:対称故障
第10回 故障計算②:対称座標法
第11回 故障計算③:非対称故障
第12回 安定度
第13回 電力系統における有効電力と周波数の関係
第14回 電力系統における無効電力と電圧の関係
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テキストの例題や章末問題に取り組み、理解を深めること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 科目の到達目標に達しているかどうかを問う問題を出題し、評価します。 |
平常点 | 20 | 授業への貢献度、受講態度の状況で評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
電機メーカで、工場の省エネルギーを担当。
電気通信工事会社で、太陽光発電所の基本設計、工事積算を担当。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
高圧配電線の地絡保護の仕組みや一線地絡電流の求め方についても授業の一部として講義する。
テキスト・参考文献等
テキスト:加藤政一著「詳解 電力系統工学」東京電機大学出版局
参考書:山口正人・横関政洋 共著「徹底解説 電動機・発電機の理論」Energy Chord