シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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量子物理学特論第一 | 2024 | 前期 | 水1 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 土屋 俊二 | ツチヤ シュンジ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-MP5-2C12
履修条件・関連科目等
量子力学及演習1、2を履修していることが望ましい。ブラ、ケットなど量子力学の基礎的な知識を前提として授業を進める。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
最近、量子力学を計算機科学、情報通信などの様々な分野で応用する試みが盛んになされ、それと共に量子力学の基礎も情報という観点から見直されている。このような量子力学特有の現象や量子力学の原理を生かした基礎、応用の分野は量子情報と呼ばれ、近年著しく発展している。本講義では、量子力学及演習1、2の知識を前提に、量子情報理論の基礎について学ぶ。
科目目的
ディラックのブラケット記号を自由に使えるようになる。スピン1/2または量子ビット系の量子力学に習熟する。また、密度行列、EPRパラドックス、ベルの不等式、量子エンタングルメント、量子テレポーテーションといった量子情報の基礎を理解する。
到達目標
量子情報理論の基礎を理解する。
授業計画と内容
講義する主な項目は以下の通りです。
第1回 量子力学の基本原理
第2回 量子系の時間発展
第3回 量子系における測定
第4回 角運動量の復習、spin-1/2
第5回 量子ビット
第6回 多成分系、エンタングル状態
第7回 混合状態と密度行列
第8回 エンタングルメントエントロピー
第9回 EPRパラドックス
第10回 Bellの不等式
第11回 クローン禁止定理
第12回 Deutsch-Jozsaのアルゴリズム
第13回 量子テレポーテーション
第14回 量子暗号
なお、授業の進み具合で上記の項目を変更することがあります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業中に出題した問題を自宅で解き直しておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 100 | 量子情報に関する幾つかのトピックについて、参考文献を自分で調べ、オリジナルの考察を加えてレポートとして提出してもらう。その際、授業内容の理解、考察の独自性を評価基準とする。レポートの体裁についても考慮に入れることもある。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業中に出題する演習問題を解く。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考書:ニールセン、チャン著「量子コンピュータと量子通信1,2,3」(オーム社)
中原幹夫著「量子物理学のための線形代数 ベクトルから量子情報へ」(培風館)