シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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暗号と電子認証 | 2024 | 前期 | 月3 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 趙 晋輝 | チョウ シンキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-PI5-8C01
履修条件・関連科目等
抽象代数と初等整数論の基礎概念、例えば群、環、体そしてEuler関数やFermat小定理などについての予備知識が望ましいが、基本的には、学部で履修した「数学A,B」と「線形代数」の知識があれば十分。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
抽象代数と初等整数論の基本概念を準備した後、共通鍵暗号と公開鍵暗号理論の主な方式を紹介した上で、ディジタル署名をはじめとする電子認証用の主な暗号プロトコールを説明する。
科目目的
現代暗号の基本理論と基本方式の習得。
到達目標
ICT社会の安全性を保証する情報セキュリティ技術の基礎となる暗号理論と電子認証方式の基本概念と基本方式の理解を目標とする。
授業計画と内容
1.暗号と情報セキュリティ入門
2.共通鍵暗号:DESとAES
3.群論入門
4.Euler関数とFermat小定理
5.素因数分解とRSA公開鍵暗号
6.離散対数とElGamal公開鍵暗号
7.ディジタル署名1:ハッシュ関数、RSA署名、Blind署名
8.ディジタル署名2:ElGamal署名、DSA
9.環論の基礎とCRT
10.平方剰余の性質
11. 暗号プロトコール1:weak bitとbit-commitment
12.暗号プロトコール2:Oblivious transferとCoin-toss over phone
13.電子認証1:共通鍵による認証、Fiat-Shamir プロトコール
14.電子認証2:Schnorrプロトコール
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義前にマナバによる公開される資料を予習と復習すること、また演習問題の解答を確認すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 100 | 群論や多項式環、有限体の数学基礎について、基本定理の理解と記憶ができ、応用問題を短時間内に解ける。公開鍵暗号の原理と基本方式を理解し、安全性の根拠とセキュリティリスクに関して的確に説明することができる。さらに、署名と認証プロトコールについて、簡単な応用に関しては、基本計算と検証ができる。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業中にプリントを配布する。
その他特記事項
参考URL
http://www.ise.chuo-u.ac.jp/ise-labs/jchao-lab/