シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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生命科学英語上級2 | 2025 | 後期 | 土3 | 理工学部 | 浅井 智広、岩舘 満雄、上村 慎治、諏訪 裕一、徳山 奈帆子、福井 彰雅、箕浦 高子 | アザイ チヒロ、イワダテ ミツオ、カミムラ シンジ、スワ ユウイチ、トクヤマ ナホコ、フクイ アキマサ、ミノウラ タカコ | 3年次配当 | 1 |
科目ナンバー
SE-BI3-9A22
履修条件・関連科目等
特に条件は設けない。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
専門分野の教科書や小論文などの英文の文献を教材とし,各受講生はその全てあるいは一部の読解を担当する。読解した内容を同じグループの他の受講生に紹介し,質疑応答と内容に関する討論を行う。
科目目的
生命科学英語初級から生命科学英語上級1までで学んだきたことを基礎に,より実用的かつ研究現場に近い発展した内容を扱う。
生命科学に関する英文の文献を読解する能力を養うとともに,理解した内容を口頭で発表する鍛錬を目的とする。また,理解した内容に沿って自分の疑問点を明確にし,積極的に質疑・討論する習慣を身につける。
到達目標
生命科学の文献に現れる様々な専門的な用語や英語表現を習得し,英文で書かれた原著論文を自力で読解できるようになること。さらに,読解した文献の内容をプレゼンテーションする技術を習得し,文献を読んでいない者と有意義な質疑応答や討論ができるようになること。
授業計画と内容
教員毎のグループに分かれ,グループ毎に担当教員が指定する教材を使った授業を実施する。
各受講生は,教員のアドバイスを受けつつ,指定された教材の文献の読解,内容のプレゼンテーションと討論を行う。同じグループの受講生と情報を交換しつつ,各自が方法や内容を工夫してプレゼンターションを行う。
【浅井グループ】
第1回 ガイダンス:論文紹介の意義
第2回 論文紹介のデモンストレーション
第3回 論文の検索と担当の割り振り
第4回 読解:イントロダクション
第5回 読解:方法と結果
第6回 読解:考察と結論
第7回 読解:質疑と討論
第8回 実践1:論文1の紹介
第9回 実践1:論文1の討論
第10回 実践2:論文2の紹介
第11回 実践2:論文2の討論
第12回 実践3:論文3の紹介
第13回 実践3:論文3の討論
第14回 総括:研究を志向した論文読解
【岩舘グループ】
第1回 創薬関連の論文について説明と学生ごとの担当箇所振り分け
第2回 創薬関連の論文 担当箇所のプレゼンおよび質疑応答
第3回 創薬関連の論文 担当箇所のプレゼンおよび質疑応答の不十分な点の補足
第4回 創薬関連の論文 担当箇所のプレゼンの質疑応答が不十分だった場合の再検討
第5回 バイオインフォマティクス関連の論文について説明と学生ごとの担当箇所振り分け
第6回 バイオインフォマティクス関連の論文 担当箇所のプレゼンおよび質疑応答
第7回 バイオインフォマティクス関連の論文 担当箇所のプレゼンおよび質疑応答の不十分な点の補足
第8回 バイオインフォマティクス関連の論文 担当箇所のプレゼンの質疑応答が不十分だった場合の再検討
第9回 バイオインフォマティクス関連の論文 担当箇所のプレゼンの不十分箇所を修正したプレゼン
第10回 タンパク質立体構造関連の論文について説明と学生ごとの担当箇所振り分け
第11回 タンパク質立体構造関連の論文 担当箇所のプレゼンおよび質疑応答
第12回 タンパク質立体構造関連の論文 担当箇所のプレゼンおよび質疑応答の不十分な点の補足
第13回 タンパク質立体構造関連の論文 担当箇所のプレゼンの質疑応答が不十分だった場合の再検討
第14回 タンパク質立体構造関連の論文 担当箇所のプレゼンの不十分箇所を修正したプレゼン
【上村グループ】
第1回 文献検索の基本的な技術を学ぶ
第2回 学術論文の基本的な構成や一般形成を正しく理解する
第3回 学術論文と他の情報源(報道、新聞、報告書、要旨集、ウィキペディア等)との本質的な違いについて学ぶ
第4回 決まったテーマを元にして文献検索をおこない、得られた参照文献データの種類と内容(概要)を正しく理解する
第5回 決まった文献を元にして被引用文献検索をおこなう
第6回 決まったテーマを元にして文献検索をおこない、関連研究成果情報を収集する
第7回 任意のテーマを元にして文献検索をおこない、その被引用文献検索をおこなうことで、最新の関連研究成果情報を収集する
第8回 検索で得られた文献を使って、学術論文の構成を分析する
第9回 学術論文の構成を理解し、その中で主張されているポイント、どのような新発見があると著者が主張しているかを抽出する
第10回 学術論文のCritical readingの方法について学ぶ
第11回 卒業研究の進め方と関連学術論文検索に必要なキーワードの選別方法について学ぶ
第12回 卒業研究のテーマに関連する論文を収集し、その要旨を集約して理解する練習を行う
第13回 卒業研究のテーマに関連する論文を複数選択し、その手法について比較検討する
第14回 卒業研究のテーマに関連する論文を1つ選択し、その記述内容について深く理解する演習を行う
【諏訪グループ】
第1回 はじめに;多様な情報源と学術論文~wikipediaと原著論文には大きな違いがある~
第2回 文献検索の方法;Web of Scienceを中心に。
第3回 学術論文の種類、基本的な構成、形式;著者と研究機関の情報(呼称、学位、所属など),引用文献
第4回 学術論文を読む(1)単語の拾い出し;知らない単語をすべて拾い出し、リストを作ろう
第5回 学術論文を読む(2)単語のリストの完成
第6回 学術論文を読む(3)どこからどのように読み進めるか、どうすれば読めるようになるか
第7回 学術論文を読む(4)数字の読み方、化合物名、時制(仮定法)が持つ論理性
第8回 発表スライド作成(1)どのようなスライドを作成していくか、準備の手順
第9回 発表スライド作成(2)作成したスライドの検討1(4~5名分の検討)
第10回 発表スライド作成(3)作成したスライドの検討2(4~5名分の検討)
第11回 プレゼンテーション(1)読んだ文献のプレゼンテーションと討議(学生2~3名)
第12回 プレゼンテーション(2)読んだ文献のプレゼンテーションと討議(学生2~3名)
第13回 プレゼンテーション(3)読んだ文献のプレゼンテーションと討議(学生2~3名)
第14回 総括;卒業研究に向けて,各学生が次に読むべき論文の選定
【徳山グループ】
第1回 ガイダンス
第2回 学術論文の探し方・選び方①
第3回 学術論文の探し方・選び方②
第4回 学術論文の読み方①
第5回 学術論文の読み方②
第6回 伝わる発表スライドの作成①
第7回 伝わる発表スライドの作成②
第8回 論文紹介の実践①
第9回 論文紹介の実践②
第10回 論文紹介の実践③
第11回 論文紹介の実践④
第12回 卒業研究のテーマに関連する論文検索
第13回 卒業研究のテーマに関連する論文紹介
第14回 総括と来年に向けて
【福井グループ】
第1回 Developmental Anatomy
第2回 Comparative Embryology
第3回 Evolutionary Embryology
第4回 Evidence for Genomic Equivalence
第5回 Cell Specification
第6回 Morphogenesis
第7回 Cell Adhesion
第8回 DIfferential Gene Expression
第9回 RNA Localization Techniques
第10回 The central nervous system and the epidermis
第11回 Somitegenesis
第12回 Myogenesis
第13回 Osteogenesis
第14回 Conclusion
【箕浦グループ】
Essential Cell Biology (6th ed.) Chapter 17 Cytoskeletonを題材に、理科系の文章の組み立て方、パラグラフとトピックセンテンスについて、流れを意識した文章の構築法、曖昧表現の回避、事実と意見の違い、明瞭で簡潔な表現とは何か、について学ぶ。
第1回 ガイダンス:理科系の文章と英語
第2回 Cytoskeleton
第3回 Intermediate filaments
第4回 Microtubules
第5回 Microtubule dynamics
第6回 Transport of organelles
第7回 Microtubule-associated motor proteins
第8回 In vitro motility assay
第9回 Cilia and Flagella
第10回 Actin filaments
第11回 Actin-binding proteins
第12回 Cell crawling
第13回 Myosins
第14回 Muscle contraction
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
担当の教員の指示に従い,自分が担当する文献の発表のみでなく,他の受講生の文献も予習すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 課題の理解,プレゼンテーションで評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
基本的には,課題の英語文献の理解,プレゼンテーションの完成度,発表時の質疑応答や討論への貢献を総合的に評価する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
都度配付またはmanabaに掲載する。