シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊講義A(金融機関・金融市場論) | 2025 | 秋学期 | 木3 | 国際経営学部 | 油谷 博司 | ユタニ ヒロシ | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GM-IF9-ZLA1
履修条件・関連科目等
「経済学入門」と「ミクロ経済学」を履修済みであること。
「簿記論」と「金融論」を履修済みまたは同等の知識を習得済みであることが望ましい。
授業で使用する言語
英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本科目において、学生は主要な金融機関行動原理と金融市場のメカニズム、そして両者についての規制を学びます。企業などの組織運営は、営利・非営利を問わず資金の運用・調達なくしては成り立ちません。金融機関の行動原理や金融市場のメカニズムの理解は、資金の調達・運用や金融ビジネスにおいて極めて重要です。本科目では、さらにリスクマネジメントや国際金融論へのつなぎに資する内容にも触れる予定です。実際のデータや事例を引用して現実の理解力や応用力を養うことを目指します。学生の意見集約や理解度の確認のためにResponやmanabaのアンケート機能も適宜活用します。資料の配布や学生へのフィードバックにはmanabaを使用します。
また、授業時間内は英語のみ使用します。
科目目的
本科目は、企業マネジメントの科目に含まれる金融論の延長として位置づけられます。本科目の主目的は、金融機関の行動原理や金融市場のメカニズムを理解することにあります。これらの理解は、企業等の経営や経済の動向を理解する上で必須となっています。本科目により、国際経営学部のディプロマ・ポリシーの「卒業するにあたって備えるべき資質・能力・態度」のうち、「1.知識獲得力」と「4.組織的行動力」を養うことを目的にしています。
到達目標
本科目では、学生が以下の点ができるようになることを到達目標とします。
① 主要金融機関の行動を理論、実証の両面から理解・分析できる。
② 主要金融市場のメカニズムを理論、実証の両面から理解・分析できる。
授業計画と内容
第1回 金融システムの基本構成
第2回 貨幣と利子率の基礎
第3回 金融機関行動の経済理論
第4回 銀行経営
第5回 保健及びその他金融機関
第6回 金融機関規制
第7回 中間まとめ:金融仲介としての金融機関
第8回 債券市場
第9回 株式市場
第10回 金融市場の効率性
第11回 外国為替・金融派生商品市場
第12回 金融市場規制
第13回 金融危機
第14回 総括:金融機関・金融市場の展望
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 40 | 金融機関の基礎知識・理論についての理解度を評価します。 |
期末試験(到達度確認) | 40 | 金融市場の基礎知識・理論についての理解度を評価します。 |
平常点 | 20 | 授業への参加・貢献,意見表明、協調的な姿勢、理解度確認課題への取組み、その他受講態度を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価の前提条件:以下の基準のうち1つでも該当する者は不合格とします。
1. 試験を受けない
2. 理由もなく出席が60%に満たない
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
学生の意見集約や理解度の確認のためにResponやmanabaのアンケート機能・小テストを適宜活用します。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
およそ30年にわたり銀行に勤務し、その間海外のプロジェクトファイナンス組成、企業審査、不良債権処理、内部統制等に従事。海外勤務経験として、ニューヨーク及びバンコックに駐在。その他米国の他都市、アジア・豪州諸都市出張により外国人のマネジメントや交渉・コミュニケーションを経験。また、2年間中小製造業の経営企画や経理・決算にも従事。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実務経験を基に、実務における分析、金融や経営の背景、経験した事象の紹介を交えて授業を行う。
テキスト・参考文献等
Textbook:
Frediric S. Mishkin (2022) The Economics of Money, Banking, and Financial Markets, 13th edition, Global edition, Pearson (ISBN: 9781292409481).
References:
清水克俊(2018)『金融経済学入門』東京大学出版会(ISBN: 978-4-13-042148-5)
その他授業にて適宜紹介します。