シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習1 | 2025 | 通年 | 月5 | 経済学部 | 蒲谷 景 | カバヤ ケイ | 2年次のみ | 4 |
科目ナンバー
EC-OM2-01XS
履修条件・関連科目等
※選考方法は経済学部事務室が公開する情報をご確認ください。
<履修条件>
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
テーマ:環境と社会経済のつながりを考える
<概要>
この演習の目的は環境と社会経済に関係する研究活動を実施することです.特徴としては以下の4つが挙げられます.
1) 環境に関連する研究テーマを扱います.具体的な研究内容は各自の自由ですが,どのような社会経済の課題を扱うにしても環境問題との関連を意識してもらえればと思います.
2) 個人やグループでの研究活動に多く時間を割く予定です.そのため,講義や文献輪読など知識の獲得を主な目的とする活動はやや限定的になると思います.
3) 調査分析では無理に経済学や経済学的な手法を用いる必要はありません.文献調査やアンケート調査,統計分析など各自の関心に応じて適切な調査分析方法を選択してもらえればと考えています.
4) 学内外のプレゼン大会や論文コンテストなどに積極的に研究成果を発表していきます.これらに参加するか否かはもちろん各自の自由ですが,参加する場合には積極的にサポートをします.
本ゼミは2025年度より開講される新しいゼミです.そのため,合宿やサブゼミなどの課外活動については履修生のみなさんと相談しながら決めていきたいと思います.なお,現地調査等を実施する場合には,主に国内を対象とする予定です.
科目目的
現代の主要な課題のひとつである環境問題について学び,自ら研究課題を設定して調査分析を実施することで,課題発見力や目的達成能力を養います.調査分析の過程では,論理的思考力やデータ分析力などを伸ばすとともに,相互学習やグループワークを通じてコミュニケーション力やリーダーシップなども高めていきます.
到達目標
環境問題を理解した上で,研究すべき課題を自ら設定し,必要な情報やデータを収集・分析して,研究結果の意義を述べられるようになることが最終的な目標です.各年次のそれぞれの到達目標は以下の通りです.
【演習1(2年次)】
・環境問題や調査分析手法を理解する.
・研究のおおまかな流れを理解する.
・レポートの執筆方法を理解する.
【演習2(3年次)】
・自ら研究すべき課題を設定できるようになる.
・必要な情報やデータを収集し,調査分析を実施できるようになる.
・研究成果を学内外で発表することができるようになる.
【演習3(4年次)】
・卒業論文を執筆できるようになる.
授業計画と内容
【演習1(2年次)】
前期は輪読や実習等を通じて環境問題や分析手法について理解を深めていきます.後期は,個人またはグループで研究課題を設定し,簡単な調査分析を実施してみます.
<前期>
第1回 ガイダンス
第2回 文献輪読による環境問題の理解(気候変動)
第3回 文献輪読による環境問題の理解(生物多様性)
第4回 文献輪読による環境問題の理解(資源循環)
第5回 関心のある環境問題をグループで決定
第6回 関心のある環境問題について文献等で調査
第7回 関心のある環境問題について発表
第8回 文献調査・質的調査について学ぶ
第9回 文献調査・質的調査を実施してみる
第10回 アンケート調査について学ぶ
第11回 アンケート票を作成してみる
第12回 統計分析について学ぶ
第13回 統計分析を実施してみる
第14回 統計分析の結果を発表する
<後期>
第15回 ガイダンス
第16回 研究課題の検討①(関心のあるテーマを各自簡単に発表)
第17回 研究手法の検討①(関心のある分析手法を各自簡単に発表)
第18回 研究体制の検討(個人またはグループの決定)
第19回 研究課題の検討②(改めて研究課題を検討)
第20回 研究手法の検討②(改めて分析手法を検討)
第21回 調査分析の実施
第22回 調査分析の進捗状況報告
第23回 調査分析の追加実施
第24回 研究結果のとりまとめ
第25回 レポート執筆方法を学ぶ
第26回 研究結果の報告(前半グループ)
第27回 研究結果の報告(後半グループ)
第28回 レポートの執筆
【演習2(3年次)】
1年間を通して本格的な調査分析をグループで実施します.そして,その結果を学内外のプレゼン大会や論文コンテストなどで発表することを目指します.
<前期>
第1回 ガイダンス
第2回 各自の関心発表とグループの決定
第3回 研究課題と研究手法の予備的検討
第4回 先行研究のレビュー方法を学ぶ
第5回 先行研究のレビュー(日本語文献)
第6回 先行研究のレビュー(英語文献)
第7回 先行研究のレビュー結果の発表
第8回 研究の意義や重要性の再確認
第9回 研究課題と研究手法の決定
第10回 調査分析の実施(文献収集・アンケート票作成・データ収集など)
第11回 調査分析の実施(文献整理・アンケート票チェック・データ整理など)
第12回 調査分析の進捗状況報告(前半グループ)
第13回 調査分析の進捗状況報告(後半グループ)
第14回 夏休みの作業内容確認
<後期>
第15回 夏休み中の進捗報告(前半グループ)
第16回 夏休み中の進捗報告(後半グループ)
第17回 調査分析の追加実施(事例比較・データ整理・統計分析など)
第18回 調査分析の追加実施(比較分析・統計分析・回帰分析など)
第19回 研究結果のとりまとめ
第20回 学内プレゼン大会の準備(資料作成)
第21回 学内プレゼン大会の準備(発表練習)
第22回 学内プレゼン大会の準備(質疑応答)
第23回 グループレポートの執筆(背景~研究手法)
第24回 グループレポートの執筆(結果~考察)
第25回 グループレポートの発表
第26回 グループレポートの修正
第27回 卒業論文の研究課題の検討
第28回 卒業論文の研究手法の検討
【演習3(4年次)】
卒業論文を執筆します.
<後期>
第1回 ガイダンス
第2回 卒業論文概要の発表(前半グループ)
第3回 卒業論文概要の発表(後半グループ)
第4回 先行研究のレビュー結果の発表(前半グループ)
第5回 先行研究のレビュー結果の発表(後半グループ)
第6回 調査分析の進捗状況報告(前半グループ)
第7回 調査分析の進捗状況報告(後半グループ)
第8回 調査分析の結果発表(前半グループ)
第9回 調査分析の結果発表(後半グループ)
第10回 卒業論文の執筆
第11回 卒業論文の発表(前半グループ)
第12回 卒業論文の発表(後半グループ)
第13回 卒業論文の修正
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
個人またはグループでの研究活動の時間を授業中にも設けますが,進捗状況に応じて授業時間外での作業が発生すると思います.また,文献輪読などの発表資料についても授業時間外に作成してもらうことが考えられます.
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業への出席,ディスカッションへの参加,調査分析の内容,発表の態様,レポートや卒業論文のクオリティのほか,ゼミ全体の企画運営などへの貢献度も加味して,総合的に評価します. |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
必要に応じて授業時間外でも対面やメールでコメントなどします.
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
Googleスライド
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業中に適宜紹介します.
その他特記事項
授業中にプレゼンテーション資料を作成したりするため,パソコン持参が望ましいです.