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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:哲学講義(6)(16)

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
哲学講義(6)(16) 2025 後期 木1 文学部 水上 雅晴 ミズカミ マサハル 3年次配当 2

科目ナンバー

LE-PE3-J306,LE-PE4-J316

履修条件・関連科目等

 漢詩文を直読もしくは訓読によって理解できること。現代中国語の文章を読めることが望ましいのですが、これは履修条件に含めません。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

テーマ:「朱子」を考える
 朱熹(1130-1200)は最も有名な中国の思想家の一人であり、その学問が特に重視されてきたことは、彼の学問に「朱子学」という呼称が与えられていることからも了解される。朱子学の影響力は国内にとどまらず、日本を含む国外にまで及んでいる。
 朱熹は5年後に生誕900年を迎えるため、年を追うごとに注目が高まっていくことが予想される。今後発表されるであろう様々な関連著作や研究を十分に理解するための基礎知識を身に着けてもらう意味もこめて、本授業を企画しました。授業の中では、多様にして膨大な著作を残した朱熹の作品と関連する文書を読解し、その活動と思想の内容および意義について考察していきます。読解対象となる文章について言うと、文言文と呼ばれる書き言葉の文章(通常「漢文」と呼ばれるもの)のみならず、口語文と呼ばれる話し言葉の文章も読みます。
 本授業の特徴としてあげられるのは、朱熹の考証学に着目することです。朱子学および宋代における同類の学問を意味する「宋学」は、漢代の学者の言説を根拠にすることが多いため「漢学」とも呼ばれる考証学と対立するものと位置づけられるのが通例であり、朱熹の考証学について論じられることはほとんどないからです。
 「講義」に分類される授業ですが、授業の双方向性の確保と学習効果に鑑み、受講者には教材の文章や事項に関する解説を割り当てます。基本的に毎回、小レポートを提出してもらいます。

科目目的

(1)朱熹の作品をはじめとするさまざまな文章を読んで考察を加え、「朱子」の学問と思想を立体的に理解する。
(2)各方面に影響力を発揮した朱熹の思想と活動に対する調査と考察を進めることで、中国の歴史・思想・文化に対する理解を深める。

到達目標

(1)口語・文語を問わず、古典文献の読解・操作能力を高める。
(2)朱子学に関わる基本的な用語を自分の言葉で説明できるようになる。
(3)思想・歴史文献の読解法を向上させ、新たに習得した知識と技法を教材以外の文章に応用する。

授業計画と内容

第1回 ガイダンス、朱熹の生涯
第2回 様々な朱子01―受験生―
第3回 様々な朱子02―科学者―
第4回 様々な朱子03―文学者―
第5回 様々な朱子04―為政者―
第6回 様々な朱子05―教育者―
第7回 様々な朱子06―編集者―
 ※到達度確認テスト①
第8回 朱子の学問01―基本構造―
第9回 朱子の学問02―伝統の重視と革新―
第10回 朱子の学問03―考証学(辨疑)―
第11回 朱子の学問04―考証学(校勘)―
第12回 朱子の学問05―国内外の影響―
第13回 朱子の学問06―国内外の影響―
第14回 全体のまとめ
 ※到達度確認テスト②
(注意)進行状況によって内容が変更されることがあります。


授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

 受講前の事前学習として、三浦國男《朱子伝》(平凡社ライブラリー)、木下鉄矢《朱子学》(講談社選書メチエ)あたりを読んでおくと良いでしょう。
 教材中の語句、事項や文法については、事前に調べておき、質問されたら答えられるようにしておきましょう。予習をして来ない者は出席の資格が無いものと心得ましょう。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
中間試験 10 到達度確認テスト①
期末試験(到達度確認) 30 到達度確認テスト②
レポート 20 到達度確認テストを実施する回を除き、基本的に毎回小レポートを提出してもらいます。
平常点 40 授業参加の状況をもとに評価します。具体的には、授業で扱う文章や事項に関する釈読や解説、割当発表、質問や意見表明、とりわけ授業中の積極的な態度は、肯定的な評価の対象になります。

成績評価の方法・基準(備考)

 以下の三つの条件をすべて満たした場合に単位を認定します。
①公欠以外の欠席が4回以内にとどまっていること。
②毎回提出する小レポートやドリルにまじめに取り組んでいること。
③自分の担当分の発表を行い、その内容も一定の基準を満たしていること。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

 教材はプリントを用意します。
 参考書は授業の中で随時紹介します。

その他特記事項

 研究発表やレポート準備の際、訳本やネット上のデータを使うのはかまいませんが、鵜呑みにせず、批判的に吟味した上で用いましょう。使う場合には、典拠表示をきちんとしましょう。「剽窃」に対しては厳しく対応します。本授業は、辞書を含む既存の文献ネット上の情報の信頼性を考慮する必要性を再認識する機会になることと思います。

参考URL

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