中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:ドイツ文化演習(2)

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
ドイツ文化演習(2) 2025 後期 木2 文学部 森岡 実穂 モリオカ ミホ 2~4年次配当 2

科目ナンバー

LE-DT2-C862

履修条件・関連科目等

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

  ドイツ・オペラの代表的作曲家のひとりアルバン・ベルク《ヴォツェック》《ルル》、そして同時代に一世を風靡したジャンルであるオペレッタの代表作のひとつ、フランツ・レハール作曲《微笑みの国》について学びます。オペラの内容、テーマを紹介したあと、現代のオペラハウスではどのような解釈が行われているのか、その実例を見ながら、作品のもつ、現代に通じる多様な政治性について考えます。

 2025年11月には新国立劇場でベルク《ヴォツェック》のリチャード・ジョーンズによる新演出が、そして2026年4月には東京二期会によるベルク《ルル》(カロリーネ・グルーバー演出)が上演されます。この機会に合わせ、後期にはベルクのふたつの傑作《ヴォツェック》と《ルル》、そしてベルクと同時代のある意味対照的な音楽劇であるオペレッタ、レハールの《微笑みの国》を学ぶことにしました。これらの作品を通じて得られる、啓蒙主義とフランス革命、ジェンダーと家父長制、オリエンタリズム、性と生殖に関する権利ほか、さまざまな批評的テーマを学びながら、実際の上演映像を鑑賞します。作品の書かれた時代の思想状況・政治状況はどのように作品に影響を及ぼしているのか、「人種」「階級」「ジェンダー」に関する意識はどのように違うのかなどを知り、それが現代の演出にどのように反映しているかを分析します。

 複数の上演映像を比較しながら、再現芸術だからこそ持ちうる現代社会への批評的視点の読み取り方を学びます。オペラは、どんなに昔に書かれたものでも、遠い過去の芸術ではなく、上演を通して常に同時代の芸術であり得ているものなのだということを知ってください。


科目目的

 ドイツ語圏作品を中心とした名作オペラとその原作について基本的知識を得ること。作品の背景にある文化的基礎知識を身に着けること。舞台芸術の鑑賞方法を身につけ、オペラのもつ現代に通じる政治性を認識すること。

到達目標

主にドイツ語圏の代表的オペラについて、資料を読み、背景を理解しながら鑑賞し、基礎的な知識を得ること。各作品の提示する問題について的確な分析ができること。

授業計画と内容

【後期】
Ⅰ イントロダクション
1. (1) オペラの「基本ルール」を学ぶ :声質と役割/家父長制(9/25)

Ⅱ ベルク《ヴォツェック》
2. (1)「人間の心身の規範化」と19世紀末芸術(10/2)
3. (2)「男性性の呪縛」に殺される男たち(10/9)
4. (3) 「人形」と人間、モノと人間の境界(10/16)
5. (4) 現代演出におけるさまざまな《ヴォツェック》(10/23)

Ⅲ ベルク《ルル》
6. (1) 「ファム・ファタル」という芸術的アイコン(11/6)
7. (2) 家父長制の中のルル(11/13)
8. (3) 多様な「分身」の表現(11/20)
9. (4) ルルを巡る男性たち(11/27)
10. (5)  現代演出によるさまざまな《ルル》(12/4)

Ⅳ レハール《微笑みの国》
11. (1) オペレッタというジャンル(12/11)
12. (2) オリエンタリズムとジェンダー(12/18)
13. (3) 現代演出によるさまざまな《微笑みの国》(1/8)

14. 後期のまとめ (1/22)

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

毎回の授業終了後の「リアクションペーパー」は必須です。また、課題作品について、授業時間内だけで全体を見るのは無理なので、時間外に指定した映像(有料の場合あり)を自習として観てもらいます。加えて、その週に配布した論文なども読んでもらうことになります。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
期末試験(到達度確認) 60 最終回の授業で、授業内容の理解度を確認する筆記テストを実施します。
平常点 40 毎回manabaの「レポート」から、授業を通じて考えたことについて300~400字の「リアクションペーパー」を提出してもらいます。10回以上出席することを試験受験の必須条件とします。

成績評価の方法・基準(備考)

授業は対面で行います。映像はスクリーンで見せますが、資料配布や板書にあたるものは manabaを通して配布しますので、教室にいる人にもPCやタブレットなど資料を見られる媒体を持参してください。
 毎回manabaの「レポート」から、授業を通じて考えたことについて300~400字の「リアクションペーパー」を提出してもらいます。10回以上出席することを試験受験の必須条件とします。その上で、最終回の授業で、授業内容の理解度を確認する筆記テストを実施します。試験60%、平常点(リアクションペーパー)40%とします。初回の授業で詳しく説明しますので、かならず受講してください。


課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

その他

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

毎回のリアクションペーパーの内容について、授業の最初に紹介したり、寄せられた質問に答えたりしていきます。

授業におけるICTの活用方法

タブレット端末

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

資料配布や板書にあたるものは manabaを通して配布しますので、教室にいる人にもPCやタブレットなど資料を見られる媒体を持参してください。

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

 レジュメを manabaで配布します。参考論文なども manabaで配布しますので、これも必ず目を通してください。

 また、課題作品映像について、有料オンデマンド配信を指定することもあります(価格未定)。

その他特記事項

連絡が必要な場合は、 morioka@tamacc.chuo-u.ac.jp まで連絡ください。
その際、「件名」に「木2ドイツ文化演習 [あなたの氏名] + 用件」を明記して、誰からのメールかわかるようにしておいてください。本文でも自分の名前を名乗ること。

参考URL

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