中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:宇宙論

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
宇宙論 2025 後期 月3 文学部 林 隆之 ハヤシ タカユキ 1~4年次配当 2

科目ナンバー

LE-ES1-T302

履修条件・関連科目等

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

「宇宙論」は,狭義には現代天文学の一部領域を指すかたわら,広義には人類が自身をとりまく世界全体のあり様を考え続けてきた営み全体を指すといえる.生物としてのヒトは分子や原子から構成される.また,ヒトが生命活動の場とする地球は太陽系にあり,さらには銀河や膨張する宇宙の一部でもある.知的生命体である人類はこの階層的な構造を数1000年かけて解き明かしてきたし,今後もその営みは継続するだろう.本講座では,有史以来の人類が自身をとりまく自然界の階層構造を解き明かしてきた営みやその考え方の変遷を扱いたい.人類がこれまでに抱いてきた宇宙観,さらには現代の宇宙観を,【自然科学(≒理科)として学ぶこと】を主眼としている.

科目目的

宇宙論を含む天文学は最古の学問のひとつであり,それゆえに近代以降の「科学」の成立に極めて重要な役割を果たしてきた.本講義では,「人類の様々な営みに関わる多様な学問を学ぶ場(中央大学文学部,3つの方針より)」とされる文学部の学生にも,理科的な目線をもって,人類の知る宇宙が広がってきた経緯を追体験することを目的とする.そのうえで,我々が恩恵を受ける「科学」を理解することも求めたい.

到達目標

本講座では次の2つが第一の到達目標である.

・文明を有する人類として,我々が生きる自然界の階層構造を把握すること.
・古代から現代までの宇宙観の変遷や,自然科学的な根拠を理解すること.

つまり,本講義では【自然科学(≒理科)として】宇宙を語れるようになることが目標である.講義では相対性理論など,それなりに難解な内容を(できるだけ平易な解説を心がけて)扱うが,重要なのは各概念の中身を完全に理解することではなく,その位置づけを把握することである.受講に際しては「木を見て森を見ず」にならぬよう心掛けて欲しい.

また,上記の第一目標を達成するなかで,次の2つを付随的に達成できるとなお望ましい.

・近代以降に成立する科学の中身,およびその成立経緯を理解すること.
・宇宙を知ることで人類が手にした精神的な豊かさについての思索を深めること.

授業計画と内容

第 1回 ガイダンス:現代の我々が理解する宇宙の全体像
第 2回 古代の天文学1:地球の形,太陽・月の運動と暦
第 3回 古代の天文学2:アリストテレス哲学とその宇宙観
第 4回 古代の天文学3:古代ギリシア数学とプトレマイオスによる天動説
第 5回 中世の天文学1:中世イスラームの天文学とその影響
第 6回 中世の天文学2:コペルニクスによる地動説とガリレオによる天体観測
第 7回 近代の天文学:ケプラーによる宇宙の調和とニュートンによる力学体系
第 8回 現代の天文学1:宇宙の奥行きのつかみ方
第 9回 現代の天文学2:特殊相対性理論による時空の統一
第10回 現代の天文学3:一般相対性理論による時空の歪み
第11回 現代の天文学4:膨張して冷えゆく宇宙
第12回 現代の天文学5:ダークエネルギーとダークマター - 宇宙の組成
第13回 現代の天文学6:人類の宇宙観の変遷(まとめ)・元素のつくり方
第14回 現代の天文学7:地球やヒトは特別な存在か? - 地球外生命体の可能性

授業時間外の学修の内容

授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
レポート 70 現代の宇宙観が獲得されるまでの人類の営みや,獲得された宇宙観を自身の言葉で説明すること.
平常点 30 毎回の講義で出題するクイズ形式の質問に答えること.

成績評価の方法・基準(備考)

「提出されたレポートの相互採点」を予定している.相互採点への参加もレポート課題の一部となる.相互採点の実施にあたり,各受講生が提出したレポートは,匿名化された上で受講生の間で共有されることになる.

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

その他

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

「提出されたレポートの相互採点」を予定している.

授業におけるICTの活用方法

クリッカー/その他

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

講義中にresponやmanabaのアンケート機能・小テスト機能を用いることがある.

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

参考文献:
中村士,岡村定矩『宇宙観5000年史―人類は宇宙をどうみてきたか』(東京大学出版会 2011年)ISBN : 4130637088
池内丁『宇宙論と神』(集英社新書 2014年) ISBN : 4087207242

その他特記事項

参考URL

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