中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:文化人類学/文化人類学A

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
文化人類学/文化人類学A 2025 前期 他 文学部 小田 昌教 オダ マサノリ 1~4年次配当 2

科目ナンバー

LE-CA1-T605

履修条件・関連科目等

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

この授業は、オンラインのオンデマンド型授業です。週に一度、YouTubeから授業動画を配信しますので、次の授業配信日までに視聴して、各自リアクションペーパーを提出してもらいます。授業配信日時とリアクションペーパーの投稿先については、新学期がはじまってから、manaba でおしらせします。

参考として、昨年の授業概要動画を視聴してください。
https://www.youtube.com/watch?v=2FUrRU05Mm8

科目目的

日本のバンド、サザンオールスターズは、ヒット曲「ピースとハイライト」のなかで、こう歌っています。「教科書は、現代史をやる前に時間切れ そこが一番知りたいのに、何でそうなっちゃうの?」(作詞:桑田佳祐)。何でそうなってしまうかはともかく、「現代史」は、みなさんたちが生まれ、そして現在進行形で、日々生きている時代の流れや世界の仕組みとダイレクトにつながる、本当なら一番知っておかなければならないはずのリアルな歴史です。そこでこの授業では、文化人類学の視点から、学校の教科書がやらない現代史をやります。この授業の目標は、日々、みなさんが目や耳にするニュースや言葉を、ただ聞き流すのではなく、その事件や出来事の背景と同時代史的な流れからニュースを読み解き、それについてより深くより広く考え、自分の意見を持つための知性と教養、そしてリテラシーを身につけることです。人間に関するあらゆる事象を「文化」という視点でとらえ、いまそこで生きている人たちについて考える、人間についての「雑学」である文化人類学は、その視点と方法論を提供してくれるでしょう。キーワードは、文化人類学、フィールドワーク、参与観察、グローバリゼーション、メタ認知、気候変動、ヒト新世、2025年問題、シンギュラリティ、就活地獄、大規模言語モデルAIです。

到達目標

この授業の到達目標は、次の5つです。

 ①オーセンティック・ラーニング 
 ②クロスカリキュラム・ラーニング
 ③アンチバイアス・ラーニング 
 ④プロアクティヴ・ラーニング
 ⑤クリティカル・ラーニング

 それぞれの意味については、授業のなかでお話しをすることとし、ここでは①についてだけ先にお話しします。

 「オーセンティック・ラーニング」とは、過去の歴史や文化ではなく、自分たちがいま現在進行形で生きている現実社会で、いま、まさに起きている具体的な問題や事象をリアルタイムに学び、それに対する対応のしかたや解決策を考えてゆく学びのことです。

 小説『精霊の守り人』の作者で、文化人類学である上橋菜穂子は「文化人類学とは何か」ということについて、こう述べています。

 「文化人類学というのは、我が身で経験せよ、という学問なんです。本で読んだ知識のみで構築していくのではなく、同時代の生きている人々の文化をいかに考え、いかに書くかということが大切になってくる。人類学者は、たったいま生きている人々のことを書く。」

授業計画と内容

各授業ごとのテーマは次のとおりですが、受講者の興味と関心、理解度にあわせて、授業のテーマは変更する場合があります。

01:ガイダンス https://youtu.be/AakBym_EA8s?si=Rk62z08xHyzCrCFB
02:文化人類学タイトルリーディング https://www.youtube.com/watch?v=vza-4awJzQo
03:文化人類学者たち
04:文化人類学者になりそこねた作家たち
05:文化人類学者になりすました俳優たち
06:アクティヴィスト人類学者たち
07:文化人類学の視点とスタンス
08:満員電車の文化人類学 https://youtu.be/QzohuhU34Ss?si=28SMUY5EtpZa4wmg
09:就活の文化人類学 https://youtu.be/xxu1SyIIkIQ?si=DntrZ1D-y01Y_58Z
10:企業文化の文化人類学
11:AIの文化人類学
12:テクノロジーの文化人類学 https://youtu.be/j_Jsg_3uZUg?si=HP0r879c87qAubGP
13:文化人類学の人類学 https://youtu.be/N9MwbxvVFQY?si=7SRtO2QERZB9hr8u
14:アクティヴ・ラーニング方式による期末テスト

授業時間外の学修の内容

その他

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

・学習支援アプリ Padlet へのコメント投稿
・リアクションペーパーへのコメント投稿

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
期末試験(到達度確認) 90 オンラインで提出する課題を評価対象とします。
その他 10 リアクションペーパー

成績評価の方法・基準(備考)

クリティカルシンキング
問題発見能力
メディアリテラシー

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

その他

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

・リアクションペーパーへのコメント投稿
・学習支援アプリ Padlet へのコメント投稿

授業におけるICTの活用方法

クリッカー

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

はい

【実務経験有の場合】実務経験の内容

 講義を担当する講師は、文化人類学を修めた後、現代美術家になり、現在はグラフィック・デザインや映像編集などの仕事をしながら、複数の大学で教育活動を行っています。この講義では、アートやデザインのスキルを活かし、講師が独自に編集した動画やグラフィック資料を教材に使って講義を行います。

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

グラフィックデザイナーとしての実務経験を活かしたオンライン教材を使用します。

テキスト・参考文献等

教科書は使いません。授業ごとに必要な教材や資料(動画とPDF)を準備してmanaba で配布します。

その他特記事項

大学で「教養」を身につけることの意義については、下記の文章を参考にしてください。

「ひとつの時代が終わったと言われて久しい。だが、その先にいかなる時代を展望するのか、私たちはその輪郭すら描きえていない。グローバル資本主義の浸透、憎悪の連鎖、暴力の応酬、世界は混沌として深い不安の只中にある。現代社会においては変化が常態となり、速さと新しさに絶対的な価値が与えられた。消費社会の深化と情報技術の革命は、種々の境界を無くし、人々の生活やコミュニケーションの様式を根底から変容させてきた。ライフスタイルは多様化し、一面では個人の生き方をそれぞれが選びとる時代が始まっている。同時に、新たな格差が生まれ、様々な次元での亀裂や分断が深まっている。社会や歴史に対する意識が揺らぎ、普遍的な理念に対する根本的な懐疑や、現実を変えることへの無力感がひそかに根を張りつつある。そして生きることに誰もが困難を覚える時代が到来している。しかし、日常生活のそれぞれの場で、自由と民主主義を獲得し実践することを通じて、私たち自身がそうした閉塞を乗り超え、希望の時代の幕開けを告げてゆくことは不可能ではあるまい。そのために、いま求められていること、それは、個と個の間で開かれた対話を積み重ねながら、人間らしく生きることの条件について一人ひとりが粘り強く思考することではないか。その営みの糧となるものが、教養に外ならないと私たちは考える。歴史とは何か、よく生きるとはいかなることか、世界そして人間はどこへ向かうべきなのか。こうした根源的な問いとの格闘が、文化と知の厚みを作り出し、個人と社会を支える基盤としての教養である」「岩波新書新赤版1000点に際して」(2006年)より抜粋

参考URL

https://illcommonz.wordpress.com/

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