シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国際理解教育論 | 2025 | 前期 | 木2 | 文学部 | 見世 千賀子 | ミセ チカコ | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-ED1-T702
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
グローバリゼーションの進行に伴い、教育の分野においては、改めて国際理解教育のあり方が問われている。本講義では、主に、外国人児童生徒教育や海外・帰国児童生徒教育の現状と課題を通して、グローバル化時代の学校教育のあり方について、検討していく。また、日本における国際理解教育への取り組みに焦点をあて、国際理解理解が求められてきた背景、それらに関する理念・政策の変遷、学校および地域社会における実践の状況をみる。比較の視点から、オーストラリア等、諸外国の多文化教育についても検討する。さらに、人権、開発、文化、エスニシティ、シティズンシップなど、国際理解教育の理念と実践に深く関わる概念を検討し、それらの理解を踏まえて、グローバル化時代に求められる国際理解教育のあり方を考察していく。
科目目的
「グローバル人材」の育成、「国際社会・グローバル社会に生きる児童生徒の育成」が現代的教育課題の一つとして言われているが、そもそも国際社会・グローバル社会に生きるとはどのようなことか、それに関する教育はどうあったらよいのか。
多様な人々との共生に向けて異文化理解をすることが求められているが、「理解」をすることはどこまで可能なのだろうか。理解の先に求める意識変容や態度化、行動化はどうしたら実現できるだろうか。こうしたことを科目を通して考える。
到達目標
本講義では以下のことを到達目標とする。
・自己内の「外国」「異文化」像を認識する。
・国際理解教育に関する多様な領域や目標がわかる。
・いくつかの国際理解教育実践の事例から具体的な学習方法を学ぶ。
・授業終了時には、国際理解教育の概要を理解し、実践事例や教材から学んだ点を生かした教材の素案をまとめることを目指す。
授業計画と内容
1 オリエンテーション:私の異文化体験
2 国際理解教育-自己理解・他者理解
3 日本社会の多文化化の現状と教育課題
4 日本の学校における外国人児童生徒の教育課題
5 外国人児童生徒教育と国際理解教育
6 海外で学ぶ子どもの教育事情
7 日本人学校における国際理解教育の現状と課題
8 現地校の学校で学ぶ子どもの異文化体験・アイデンティティ
9 帰国児童生徒の教育と課題
10 グローバル人材の育成とは
11 オーストラリアの多文化教育
12 多文化社会オーストラリアの市民性教育
13 国際理解教育とは何か―歴史的変遷
14 SDGsと教育実践 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 学期末に到達目標に照らし合わせ、授業内容をふまえて小論を書くことができる。 |
平常点 | 60 | 授業後のコメントペーパーに自らの考えを授業をふまえて記述できる。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考文献:日本国際理解教育学会編著『国際理解教育ハンドブック』明石書店、2015年。
その他特記事項
教育と国際理解の問題に強い関心があることを前提として授業を展開する。参加型の授業を展開することもあるので、誰とでもコミュニケーションをとることができることを基本的なスキルとして求める。国際活動、海外旅行体験の有無は問わない。