シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ボランティア論 | 2025 | 前期 | 月1 | 文学部 | 山科 満 | ヤマシナ ミツル | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-OG1-T704
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代社会においては,さまざまなボランティア活動が展開されており,ボランティアの貢献無しには成り立たない社会活動も少なくありません。この科目は、社会におけるボランティアの役割などについて総論的な講義を行うと共に、さまざまな現場でボランテイア活動に従事しているボランティアリーダーやボランティアと協働しながら社会活動を展開しているNPO関係者などを講師に招き,各現場で求められるボランティア活動の内容について具体的に紹介し、学生がボランティア活動に関与する契機となるような授業を行います。
授業で扱う領域は「地域社会」「子どもの育ち・教育」「障害福祉」「災害」など、多岐にわたっています。さまざまな社会問題は、一見全く別な事柄のようであっても、どこかで通底しているものです。足元の事象を見つめながら広く世界を見渡す姿勢を、この授業を通して身につけていただくことを願っています。
学期の途中で半日間のボランティア体験を行い、レポートを提出していただきます。詳細は授業の初回にお話しします。
科目目的
1. 現代社会におけるボランティアの意義と役割について,学問的見地および実践的立場からの両面から理解する。
2. ボランティアの貢献を必要とする領域における社会的な課題と、その課題の中でボランティアに期待される役割とその限界について,授業とボランティア活動を通して、具体的に学ぶ。
到達目標
1.ボランティアが必要とされる領域の背景にある事情(社会問題)について知り,思考することをサボらない人になる。
2.必要ならためらわず行動に移せるポテンシャルを身につける。
授業計画と内容
原則として対面授業を行います。
第1回 オリエンテーション、ボランティアとは何か①【中大VC、山科】
第2回 まちづくりと環境
【外部講師①】NPO法人フュージョン長池 理事長 田所喬氏
第3回 東日本大震災の被災地に通い続けて 山科満
第4回 児童養護施設で暮らす子どもへの支援
【外部講師②】 児童養護施設杉並学園 心理職 江野肇氏
第5回 障がい者福祉
【外部講師③】社会福祉法人夢ふうせん 施設長 浅野大輔氏
第6回 生ごみを活用したコミュニティーガーデン
【外部講師④】 せせらぎ農園 代表 佐藤美千代氏
第7回 国内での外国籍者支援
【外部講師⑤】 NPO法人多文化共生センター東京 代表理事 枦木典子氏
第8回 国際ボランティア
【外部講師⑥】 NPO法人NICE 代表 開澤真一郎氏
第9回 子どもの支援
【外部講師⑦】 一般社団法人プレーワーカーズ 事務局長・理事 神林俊一氏
第10回 外部活動日①(教室での授業は行いません)
第11回 市民社会におけるボランティア(理論編)法学部・西亮太先生
第12回 市民社会におけるボランティア(実践編) 神戸の経験から
【外部講師⑧】 被災地NGO恊働センター 顧問 村井雅清氏
第13回 まとめ・振り返り
第14回 外部活動日②(教室での授業は行いません)
外部講師の都合により,順番および内容の変更がありえます。詳細は授業中に適宜アナウンスします。
VC:本学ボランティアセンター
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業後、簡単な小テストを受け、自由記述欄で「感想・質問」を記入し、当日23時55分までに提出して下さい。講師から返答があった場合など、必要に応じてレスポンスをスレッドに掲示します。山科がコメント機能を使って個別に返信する場合もあります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 30 | 何問かの記述式の小テストを行います。授業で話されたことが理解できていれば満点とします。 |
レポート | 30 | 実際に行ったボランティア活動について、ボランティア先の社会的な状況、自身の体験、実習を通して自分の頭で考えたことが的確な日本語で記述されていれば満点とします。 中大のVC所属の団体や、学友会公認のボランティアサークルの学生は、自身のこれまでの活動記録などでレポートに代えることができます。 |
平常点 | 40 | 出席と毎回の小テスト・感想の記入から、授業へのコミットメントを評価します。なお、出席における不正行為が発覚した場合は、成績評価の平常点は0点とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
学期中に、何らかのボランティア活動を自ら申し込んで行ってください。manabaの個人指導コレクションに、自身のボランティア活動の記録を書き込んでください。学期末に、その体験と考察をレポートにまとめて提出していただきます。
以下の人は、これまでに行ってきた活動報告をもって、レポートに代えることができます。
①ボランティアセンター所属の被災地支援学生団体のメンバーで実際に現地での支援活動に参加したことのある人
②学友会公認のボランティアサークルで1年以上の活動経験のある人
③その他、大学入学後に継続的にボランティア活動に従事している人
詳細は、授業中に指示します。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
資料の配付などは全てmanabaのコンテンツ機能を使って行います。
感想や質問など、manabaを通して寄せられたものには、スレッドや個別の返信機能を使って積極的にコメントをつけていきます。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
山科は、精神科医としてさまざまな現場で30年以上の臨床経験を有し、コロナ禍で現地に行けなくなた時期を除き、東日本大震災の被災地にボランティアとして年間20日前後通っていました。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
現場で聞いた被災者の「生の声」を、プライバシーに配慮しながら、お伝えします。
テキスト・参考文献等
参考文献:村井雅清著 『災害ボランティアの心構え』 SBクリエイティブ
その他特記事項
特別な事情無く初回授業を欠席した者は以後の履修を認めません。ただし,学生の熱意によってはその限りではないので,2枚目の授業の前までに授業担当教員とよく相談してください。
山科への連絡はメールで行って下さい。
m-yama@tamacc.chuo-u.ac.jp
参考URL
ボランティアセンター
http://www.chuo-u.ac.jp/usr/volunteer/overview/
大学の社会貢献:学生ボランティアの意義(山科)
http://www.yomiuri.co.jp/adv/chuo/opinion/20140317.html