シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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後期教養演習(舞台芸術) | 2025 | 後期 | 火2 | 文学部 | 石見 舟 | イシミ シュウ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-IF3-U300
履修条件・関連科目等
前期「舞台芸術論」を履修していることが好ましいですが、義務ではありません。ご興味があれば「ドイツ文化講義」(石見担当)の受講をおすすめします。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
■前期「舞台芸術論」を下敷きに応用を行います。
事例としてはオーストリアの現代演劇、音楽劇、身体性の高い演劇を取りあげます。
受講者とともに鑑賞・調査・分析を行い、それぞれの作品について、前期よりも時間をかけて掘り下げていきます。
■初回で担当の割り振りを決めます。担当者は、その回で扱う事例について文献や視聴覚映像などを参照し、情報や分析などをまとめ発表します。
すべての回で担当者がいるわけではありません。
詳細は初回でお知らせしますが、基本的に石見による解説・導入を経て、個別の事例を見ていくということになります。
科目目的
・「演劇」とはいかなる営為かについて、ドイツ語圏の演劇学の概要を修得する。
・「批評」の姿勢について基礎知識を修得する。
・日本と欧米各国の舞台芸術の特徴に関する基礎知識を修得する。
到達目標
・実際の舞台芸術作品について、ドイツ語圏演劇学の知見を応用して、分析・考察できる。
・その成果を授業中の担当回で、正確に他者に伝達するプレゼンテーションができる。
・自身の分析・考察についてディスカッションで他者と共有することができる。
授業計画と内容
第1回 授業案内、前期「舞台芸術論」の総括
第2回 イェリネク(1):「雲、家」テクストを読む
第3回 イェリネク(2):「雲、家」ヴィーラー演出版
第4回 イェリネク(3):「光のない。」
第5回 オペラ(1):ヴェルディ作「アイーダ」歴史主義について
第6回 オペラ(2):ヴェルディ作「アイーダ」フォン・ツア・ミューレン演出版
第7回 オペラ(3):ヴァーグナー作「ニュルンベルクのマイスタージンガー」概要
第8回 オペラ(4):ヴァーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」コスキー演出版、場面分析
第9回 音楽劇(1):ブレヒト「マハゴニー市の興亡」テクストを読む
第10回 音楽劇(2):ブレヒト「マハゴニー市の興亡」フォン・ツア・ミューレン演出版
第11回 人形浄瑠璃文楽/歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」五、六段目:伝統の外へ、演劇のなかへ
第12回 態変(1):上演分析、意見交換
第13回 態変(2):表現の源泉と批評
第14回 総括・まとめ:演劇分析・批評の難しさと面白さ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
指定した視聴覚資料を事前に鑑賞してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | 担当発表時のプレゼンテーションをブラッシュアップして提出。分析・総括の充実度を評価します。 |
レポート | 30 | 不定期に集計するショートレポートの記述内容の充実度。 |
平常点 | 30 | 各授業での十分な予習と発言の積極性で評価します。 また、担当発表時の資料・プレゼンテーションの充実度についても評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
期末試験の課題は授業中に発表した際の資料をブラッシュアップして提出するいただきます。書式については授業内で指示します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
オフィスアワーでの面談の機会を利用してフィードバックを行う
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テクスト】
・必要に応じてmanabaで配布します。
【参考文献(一部)】
・ハンス・ティース=レーマン『ポストドラマ演劇』同学社、2002年。
・エリカ・フィッシャー=リヒテ:『演劇学へのいざない』国書刊行会、2013年。
・ギュンター・ヘーグ『越境文化演劇』三元社、2024年、ISBN: 978-4-88303-597-7。(※各自購入してください)
・Gerald Siegmund "Theater- und Tanzperformance" Junius, 2020.