シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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後期教養演習(スポーツライティング) | 2025 | 前期 | 火5 | 文学部 | 山下 真史 | ヤマシタ マサフミ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-IF3-U300
履修条件・関連科目等
文学として表現に注目して作品を読んでいくので、西洋文学でも日本文学でも、ある程度「文学」に関する授業を履修していることが望ましい。
履修希望者が20名を超える場合は、抽選を行います。ただし、学びのパスポート所属の学生さんにはこの限りでは無く、希望者は全員受け入れます。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
今日、スポーツに関する書物は巷にあふれています。スポーツ選手(またはそのゴーストライター)が書いたもの、ジャーナリストが書いたもの、作家が書いたものなど、様々ですが、スポーツを題材にしながら、小説のように読ませる作品を書いたのが、山際淳司です。スポーツライティングという分野の開拓者とも言えると思いますが、この授業では、その山際の名を有名にした『スローカーブを、もう一球』収録の8編と、それ以外の作品から3つの短篇を取り上げます。
受講者が作品を選び、その発表と議論を中心に作品への理解を深めます。一回の授業で一作品(受講生数が多い場合は複数名で担当)取り上げます。
発表者はレジメを作って発表し、他の受講生は授業前に300字程度の初読メモを書いて提出します。発表と初読メモを元に議論していきます。
科目目的
スポーツは、漫画、アニメーション、ドラマ、映画などで、しばしば取り上げられるテーマですが、文学でも取り上げられます。スポーツは、視覚的な表現に向きそうですが、言語表現として取り上げるとどうなるのか、どのような可能性があるのかを理解するのが大きな目的です。個別の作品の分析を通して、時代とスポーツの関わりなどについても理解を深めるのが目的です。
到達目標
一般に書かれたものは、当時の人々にとって、常識になっていることは省略してあります。時代が経つにつれて、言葉のコノテーションが分かりづらくなり、誤解が生じやすくなります。文章をなるべく正確に理解する(学問として取り扱う)には、したがって、省略された部分を復元する作業(注釈)が必要となります。現代に近い文章でも、注釈は必要になりますので、それが出来るようになることが目標の一つです。
また、演習形式で行いますので、レジュメを作って、わかりやすく説明する能力、質疑応答を通して、議論する能力を身につけることも目標です。
授業計画と内容
第1回 ガイダンスと担当者決め
第2回 スポーツを題材にした歌謡曲(講義)
第3回 八月のカクテル光線(発表、以下同じ)
第4回 江夏の21球
第5回 たった一人のオリンピック
第6回 背番号94
第7回 ザ・シティ・ボクサー
第8回 ジムナジウムのスーパーマン
第9回 スローカーブを、もう一球
第10回 ポール・ヴァルター
第11回 筋肉栽培法
第12回 ミラクル・パット
第13回 異邦人たちの天覧試合
第14回 授業を振り返っての講評(まとめ)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 期末に授業内での議論を踏まえて、2000字程度のレポートを提出してもらい、それを評価します。 |
平常点 | 70 | 発表の内容と授業内の発言を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:山際淳司『スローカーブを、もう一球』(角川文庫)
その他の作品については、プリントを配布します。
その他特記事項
積極的な議論が行われることを期待します。