シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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身体の知 | 2025 | 前期 | 水3 | 文学部 | 山﨑 健太 | ヤマザキ ケンタ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-HS3-U402
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業では、「身体」をキーワードに、パフォーマンス研究、障害、あるいは学校における身体といった様々な対象を扱った文献の購読を通していかに社会が身体を、あるいは身体が社会を規定しているかを読み解き、また、身体の観点から芸術作品や小説を読み解いていきます。
各回の授業は基本的に学生による発表とそれを受けてのグループディスカッションで構成されます。教員は文献購読や発表に必要となる情報は提供しますが、講義形式の授業ではありません。発表を担当する学生はもちろん、授業に参加する学生全員が事前に各回の課題文献を読み、グループディスカッションに参加する必要があることにも留意してください。
科目目的
・この科目は、カリキュラム上の演習科目として位置づけられていることから、この科目での学習を通じて、学生が「学びのパスポート」に関する幅広い知見を修得するとともに、みずから主体的に問題を発見し、その問題を他者と共有する能力を獲得できるようになります。
・この科目は、文学部のディプロマポリシーである「コミュニケーション力」「主体性」を修得することを目的としています。
到達目標
・社会や芸術作品を「身体」という切り口から分析し言語化できる(身体に関する知)。
・指定された文献を読み解き、内容理解に基づいて、発表をすることができる(テクスト読解、プレゼンテーション)。
・グループディスカッションを通じて立場が異なる人と「対話」できる(コミュニケーション)。
授業計画と内容
第一回 イントロダクション
第二回 文献の概要確認と各回の担当決め
第三回 高橋雄一郎『身体化される知——パフォーマンス研究』前半を読む
第四回 高橋雄一郎『身体化される知——パフォーマンス研究』後半を読む
第五回 田中みゆき『誰のためのアクセシビリティ?:障害のある人の経験と文化から考える』前半を読む
第六回 田中みゆき『誰のためのアクセシビリティ?:障害のある人の経験と文化から考える』後半を読む
第七回 矢野利裕『学校するからだ』前半を読む
第八回 矢野利裕『学校するからだ』後半を読む
第九回:平倉圭『かたちは思考する』前半を読む
第十回:平倉圭『かたちは思考する』後半を読む
第十一回:安堂ホセ『ジャクソンひとり』を読む
第十二回:安堂ホセ『迷彩色の男』を読む
第十三回:安堂ホセ『DTOPIA』を読む
第十四回:身体という視点から改めて考える
※各回の内容は受講生の人数や興味関心に応じて変更する可能性があります。
※授業内で扱う作品には性的な内容や差別的な内容が含まれるものがあります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 論述の内容、身体に関する考察の深さ |
平常点 | 50 | 授業への参加・貢献度、受講態度。 各回で学生個人による発表とそれを受けてのグループディスカッションをおこないます。それらの事前準備も含めた全体が「平常点」として評価の対象となります。 |
その他 | 20 | 授業コメント(文献・授業内容の理解度、批評的・反省的思考、主体的な問題発見など) |
成績評価の方法・基準(備考)
・「公欠」については、スケジュールが分かった時点で報告すること。当日や事後の連絡は欠席扱いとします。
・欠席した回についても、購読した文献に関する授業コメントを提出した場合は評価の対象とします。ただし、欠席を取り消すものではありません。
・4回以上の欠席をした人は不可となります。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
・グループディスカッションに必要な情報やわからない言葉などは積極的に検索することを推奨する。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
高橋雄一郎『身体化される知——パフォーマンス研究』せりか書房、2005年
田中みゆき『誰のためのアクセシビリティ?:障害のある人の経験と文化から考える』リトルモア、2024年
矢野利裕『学校するからだ』晶文社、2022年
平倉圭『かたちは思考する』東京大学出版会、2019年
安堂ホセ『ジャクソンひとり』河出書房新社、2022年
安堂ホセ『迷彩色の男』河出書房新社、2023年
安堂ホセ『DTOPIA』河出書房新社、2024年
【参考文献】
北村紗衣『批評の教室——チョウのように読み、ハチのように書く』ちくま新書、2021年
森山至貴『LGBTを読みとく——クィア・スタディーズ入門』ちくま新書、2017年