シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会言語学特論 | 2025 | 後期 | 金2 | 文学部 | 朝日 祥之 | アサヒ ヨシユキ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-LG3-U406
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義では、言語の持つ経済性をめぐる諸問題を取り上げる。世界に7000あると言われる言語の持つ言語文化的価値は平等である一方で、その経済性は一様ではない。いわゆる「英語帝国主義」な世界すら存在するほどである。この経済性は、どの言語を学習するのか、自身の方言における経済性との関係で標準語に対する評価や習得意識にも関係がある。より多く収入を得るためにどの言語を学ぶのが良いかという面でも大いに関係する。その点、世界における日本語学習者を中国語や英語の学習者との関係で位置付けることもことばの経済性が関係する。この他には、例えば、方言手ぬぐいや外国語表記の商業看板、その他、さまざな商品は、ローカリズムと連動させた言葉の経済性と関係がある。本授業では、このような言語の持つ経済性をめぐるテーマを取り上げ、受講生などをともに、その社会的、文化的、歴史的意義について理解を深めていく。
科目目的
本科目の目的
ことばの経済性をめぐる基礎的知識を見つけるとともに,関連テーマの研究動向,研究成果,私たちの使う言葉遣いに見られる様々な特徴を知ることができる。
到達目標
自分自身が使用する言語、経済活動におけることばの機能について内省できるようになるとともに、より適切な市場評価が可能となる。
意義
ことばの経済性は日本社会における経済活動を支える主要テーマの一つである。自分自身が外国語を含めた言葉を使用することの意味,評価などについて考えられるようになる。
到達目標
言語接触に関する状況への理解を深めることができる。
外国語習得を行う目的,第一言語と外国語を使うことの意味,海外で使われている日本語の多様性などを知ることができる。
消滅の危機に瀕した言語に対する理解を深めることができる。
授業計画と内容
第1回 オリエンテーション
第2回 「ことばと経済」とは
第3回 言葉の難易度と経済
第4回 経済財としての言語
第5回 言語景観と経済
第6回 国家語・公用語と経済性
第7回 ことばの商品化
第8回 ネーミングと経済性
第9回 言語話者と経済
第10回 学習言語の動機づけと経済性
第11回 英語学習・中国語学習・日本語学習と経済性
第12回 バイリンガルと経済性
第13回 ネット社会における言語コミュニケーションと経済性
第14回 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 本科目内容の全体的な確認 |
平常点 | 40 | 議論への参加,授業参加 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
講義ではレジュメを配布するため,テキストは使用しない。