中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:演習Ⅰ

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
演習Ⅰ 2025 春学期 月3 商学部 久保 知一 クボ トモカズ 3年次のみ 2

科目ナンバー

CM-IF3-11XS

履修条件・関連科目等

3年次配当の事前登録科目です。
演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・論文はセット履修科目です。

授業で使用する言語

日本語/英語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

【研究テーマ】「マーケティングの実証研究」

 マーケティングとは、企業を顧客につなげる活動のことです。ターゲット顧客のニーズを捉えて、製品が自然に売れていくような仕組みを作ることがその目的です。

 このゼミでは、マーケティングに関する「研究」を行い、その成果を「論文」という形で報告します。

 ゼミで執筆する論文は全て実証研究です。実証研究とは、皆さんがたてた仮説の真偽を現実のデータと照らし合わせてチェックする手法です。統計学を使いますが、実際の計算はPCを用いるので、基本さえ理解すれば意外に簡単にできます。

 このゼミでは、マーケティングに関する実証研究であれば、自由に研究テーマを選ぶことが出来ます。実証研究のスキルは様々な仕事で活かせる汎用的なものなので、将来にわたって大いに役に立つはずです。

科目目的

 この科目は、カリキュラム上の「商学部アドヴァンスト科目」であり、商学部スタンダード科目及び商学部分野別専門科目の発展的な科目として位置づけされています。この科目での学習を通じて、主体的学習能力を習得することを目的としています。

 このゼミはLearning by Research、すなわち「研究による学び」をキーコンセプトにして運営されています。

 ウェブの発達によって、調べればすむことを大学で学ぶ意義はなくなりました。その結果、自分なりの物の見方や考え方を持ち、自分で考えたアイデアを他者とやりとりし、コミュニケーションをとる力がますます重要になってきました。マーケティング研究を通じてこうした力を身につけることを目的とします。

到達目標

 到達目標は、ゼミ生が高水準のマーケティング研究を論文にまとめて世に問うこと、ひいてはゼミの組織運営を通じてゼミ生が人間的に成長することです。
 

授業計画と内容

【3年生】

 この学年ではグループ研究に取り組みます。日本語ないし英語で論文を作成し、学外の大会や学会での発表を目指します。

 春学期の前半は、ゼミ生の研究テーマに応じて、論文や書籍を輪読して基礎的な理論を習得します。どの理論を勉強するかはゼミ生のテーマ設定に依存して変わります。

 春学期の後半では、グループ研究の中間報告と指導を中心に進めます。データ分析については春学期4/5限のサブゼミでカバーします。スキルの定着のために毎回必ずホームワークを出します)。

 秋学期は、グループ研究の完成に向けて、毎回のゼミで中間報告と指導を行っていきます。

第1回:ガイダンス
第2回:論文の読み方:日本語論文
第3回:論文の読み方:英語論文
第4回:ディベートのテーマ設定
第5回:模擬ディベート
第6回:ディベート
第7回:研究テーマ設定
第8回:基礎文献の輪読 (1) リーディングストラテジー
第9回:基礎文献の輪読 (2) イントロダクションの精読
第10回:基礎文献の輪読 (3) 基礎文献レビューの精読
第11回:基礎文献の輪読 (4) 仮説の精読
第12回:基礎文献の輪読 (5) 実証分析パートの精読
第13回:基礎文献の輪読 (6) 分析結果パートの精読
第14回:グループ研究の中間報告
第15回:統計手法の演習 (1) Stataの使い方
第16回:統計手法の演習 (2) OLS
第17回:統計手法の演習 (3) OLSの発展
第18回:統計手法の演習 (4) 分散分析
第19回:グループ研究の報告
第20回:統計手法の演習 (5) データセットの構築
第21回:統計手法の演習 (6) パネルデータの構築
第22回:統計手法の演習 (7) パネルデータ分析
第23回:論文のライティング (1) アウトラインの作成
第24回:論文のライティング (2) パラグラフ・ライティング
第25回:論文のライティング (3) 中間報告
第26回:論文のライティング (4) 体裁のチェック
第27回:論文のライティング (5) 精読
第28回:グループ研究の最終報告


【4年生】

 個人研究(卒論)のかたわら、後輩指導も行ってください。半学半教といって、人に教えることが一番の学び方です。

第1回:ガイダンス
第2回:卒論テーマの設定 (1) ブレーンストーミング
第3回:卒論テーマの設定 (2) 既存研究との関連付け
第4回:卒論テーマの設定 (3) テーマの決定
第5回:卒論中間報告 (1) リサーチ・クエスチョン
第6回:文献レビュー報告 (1) 基本文献の報告
第7回:文献レビュー報告 (2) 関連文献の報告
第8回:文献レビュー報告 (3) リサーチ・ギャップの提示
第9回:卒論中間報告 (2) リサーチ・ギャップとリサーチ・クエスチョンの関連付け
第10回:仮説の設定 (1) 理論的枠組の検討
第11回:仮説の設定 (2) 理論的枠組の決定
第12回:仮説の設定 (3) 仮説の提唱
第13回:データの収集 (1) 仮説とデータのタイプの確認
第14回:卒論中間報告 (3) データ収集デザイン
第15回:データの収集 (2) 収集したデータの確認
第16回:データの収集 (3) データのクリーニング
第17回:データの収集 (4) データセットの構築
第18回:卒論中間報告 (4) データの記述統計の報告
第19回:データの分析(1) 予備分析
第20回:データの分析(2) 基本的分析
第21回:データの分析(3) 頑健性のチェック
第22回:データの分析(4) 仮説と分析結果の対応の確認
第23回:卒論のライティング (1) アウトラインの作成
第24回:卒論のライティング (2) パラグラフ・ライティング
第25回:卒論のライティング (3) 中間報告
第26回:卒論のライティング (4) 体裁のチェック
第27回:卒論のライティング (5) 精読
第28回:卒論最終報告

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

 毎回、必ずホームワークを出します。要領の良さに依存しますが、数時間前後で終わる程度の量です。

 正規のゼミの時間以外の活動もあります。いずれも参加してください。

 3年生は、「関東学生マーケティング大会」というトーナメント方式の研究報告会に毎年出場しています。この大会には関東の大学(慶應、早稲田、立教、法政など)の名門と呼ばれるマーケティングのゼミが集まるので、立場の異なる人たちと仕事を進めるマネジメントの経験を積むことができます。この大会と商学部内のプレゼン大会に向けてグループ論文を書いていきます。

 3年生の5月ないし6月には、慶應、立命館、関西、東洋と合同でのディベート大会を開催しています。例年、ゼミのメンツをかけて熱い戦いが繰り広げられます。

 夏にゼミ合宿を実施します。これまでには竜王峡、長瀞、京都、博多、宮崎、築地、那須、新潟、札幌、ハワイ、福岡、金沢に行きました。勉強半分、遊び半分でメリハリをつけて旅行を楽しみます。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
平常点 50 ゼミへの貢献度(発言や組織運営)
その他 50 論文や課題の完成度

成績評価の方法・基準(備考)

 全ての授業に参加することを前提として、(1) 論文や課題の完成度 (50%)、(2) ゼミへの貢献度(発言や組織運営)(50%) に基づいて評価します。

 無断欠席は1回で不可とし、その後の参加は認めません。遅刻が続く場合も同様です。ゼミは少人数で作り上げる組織であるため、不真面目な態度をとる人間が1人でもいると全体に大きな悪影響が及ぶためです。なお、商学部が認めている正当な事由での欠席(近親者の不幸、大怪我や大病、体連所属者の公式行事)はその限りではありません。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

その他

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

必要に応じてWebexを使います。

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

松浦寿幸 (2021)、 『Stataによるデータ分析入門 第3版 ~経済分析の基礎から因果推論まで』、東京図書。
沼上幹 (2023)、『わかりやすいマーケティング戦略 第3版 』、有斐閣。
戸田山和久 (2022)、『最新版 論文の教室ーレポートから卒論まで』、NHK出版。

その他特記事項

〔使用するソフトウェア〕
統計パッケージとしてStataを主に使います。その他、必要に応じてRとPythonを使います。

〔募集人数〕
15名

〔募集方法〕
〇レポート(manaba「レポート」利用)
〇面接試験


〔担当教員の連絡先〕
 メール:tomokazukubochuo@gmail.com


〔ウェブによる情報提供〕
 出願を検討している方は久保のウェブサイトをよく読んでください。入ゼミ関係の情報提供は全てウェブサイトから行います。ゼミの雰囲気はインスタの写真から伝わるでしょう。

 ウェブサイト:https://sites.google.com/site/tomokazukubochuo
 インスタ:https://www.instagram.com/kubozemi_2024/


〔3/4年次は月曜午後に他の予定を入れないこと〕

 ゼミのある月曜は3限から夜まで他の予定を入れないこと。これができない方は応募を遠慮してください。全員が月曜午後を空けていることで、日程調整が容易になります。予定がない週はゼミ終了後に解散となります。

 3限は3年生、4限は4年生のゼミですが、合同で行います。他学年の分のゼミは単位にはなりません。

 2学年合同でゼミを行うことで、先輩後輩の縦のつながりができますし、人間関係も広がります。また、月曜午後にゼミを集中させることで、日程調整をめぐるゼミ生同士のトラブルがなくなります。

〔春学期は木曜1/2限にデータ分析のサブゼミを行います。3年生は全員参加です。〕

 サブゼミは大学院の授業(流通チャネル論Ⅰ・Ⅱ)ですが、学部大学院共通科目として行うので単位になります。春学期木曜1/2限に参加できない人も応募を遠慮してください。


〔その他〕

 パソコン関係の事前知識は問いません。ワード、エクセル、パワーポイント、統計パッケージ (Stata) などは知識ゼロを前提にして一から教えます。

 卒業後は、毎年OB会を開催して旧交を温めています。ゼミは一生の友人を作る場所でもあるので、積極的に関わってください。OB会への参加資格があるのは卒業論文を提出した人だけです。

 インターンを理由にした学期中のゼミの欠席は認めません。インターンは長期休暇中に行ってください。就職活動(試験、面接など)の欠席は認めています。

 留学を推奨しますが、渡航期間によっては対応が変わる可能性があるので、応募前に相談してください。

 ゼミ生の多様性を重視しているので、体連や資格試験受験中の方の入会も歓迎します。留学生も歓迎していますが、論文を読んで書くだけの日本語力は必須です。

参考URL

https://sites.google.com/site/tomokazukubochuo/home

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