シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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精密工学論文研修第二 | 2025 | 後期 | 他 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 奥井 学 | オクイ マナブ | 1年次配当 | 3 |
科目ナンバー
SG-ON5-4A02
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
機械システムは,人々の生活を支える重要な役割を果たしている.その中でも,機械の動力源となる「駆動システム」は,性能や使い勝手を左右する中核的な技術である.駆動デザイン研究室では,人工筋肉やソフトロボットを中心とした次世代の駆動システムの開発に取り組んでいる.これらの技術を応用したウェアラブルデバイスや福祉ロボット,さらには産業用ロボットなど,多様な分野での実用化を目指している.また,産学連携プロジェクトを通じて,これらの技術を社会実装する取り組みも積極的に行っている.
以下のような研究テーマに取り組んでいる.
・人工筋肉駆動ドラム演奏ロボットの制御技術の開発
・可燃性ガスの燃焼を利用した人工筋肉の開発
・空気噴出を活用した装着型力覚提示装置の設計と開発
・研削自動化を支援するデータ収集システムの開発
科目目的
機械の駆動(Actuation)技術を設計(Design)する研究に取り組んでいます.電気モータをはじめとする従来型のアクチュエータから,人工筋肉などの革新的な技術まで幅広く追求し,社会実装を視野に入れた研究を展開しています.研究活動では,課題に対する仮説の立案,システム設計,モデリング,試作および評価を通じて,課題発見能力と課題解決能力を高めます.これにより,次世代技術を創出し,社会に貢献できる人材の育成を目指します.
また,本科目を通じて以下の専攻のポリシーに適合する人材を育成します.
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/graduateschool/science/overview/policy/precision/
精密工学専攻の養成する人材像:機械工学を基礎とする精密工学に関する専門知識とグローバルな視点を持って活躍できる行動力を有し,独創的な機械システムの開発を通して社会に貢献できる人材を養成します.
到達目標
最新の学術論文から得られる専門的知識と研究遂行の過程で得られる実践的な知識とを融合し,自ら問題を発見して解決策を立て,これを実行できる研究者およびエンジニアの養成を目的とする.
具体的には,以下の二つを目標とする.
(1) ロボティクス,機械制御分野について,最新の技術情報を熟知するとともに,当該研究分野の将来を予測する上で必要な見識を持つ.
(2) 研究を通じて新規な発見・発明を行い,その成果を論文や特許としてまとめることができる.
(3) 倫理観を持って社会に対して負っている責任を果たすことができる.
授業計画と内容
課題解決型の学習を行います.主に「教員による論文紹介」「学生による論文紹介」「研究進捗発表」の三つの内容について,授業を行います.(全14回)また,授業以外でも,通年で論文講読,研究指導をおこなうとともに,解釈や進め方について教員や共同研究者,研究室メンバーとの議論を積極的に行い,得られた成果を論文や特許としてまとめます.
毎回の授業内容は以下の通りです.
第1回 ガイダンス(論文研修第二のイントロダクション)
第2回 プレゼンテーション技法
第3回 教員による論文紹介①
第4回 教員による論文紹介②
第5回 学生による論文紹介①
第6回 学生による論文紹介②
第7回 研究指導①
第8回 研究指導②
第9回 研究進捗発表①
第10回 研究進捗発表②
第11回 研究進捗に対する質疑応答①
第12回 研究進捗に対する質疑応答②
第13回 研究発表に対する質疑応答・まとめ
第14回 論文研修第二の総括と論文研修第三に向けた課題設定
※日程は研究室学生と調整して決め,各回1.5コマの研究指導をする.進捗により変更の可能性もある.
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
適宜,教員が指示する.
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・学位論文の作成等に対して専門分野に関する必要な研究指導を行うことを基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 研究内容をまとめた論文等から評価する. |
平常点 | 50 | 研究の進捗や取り組む姿勢から評価する. |
成績評価の方法・基準(備考)
研究活動に取り組む姿勢,研究分野の理解度,研究の進捗の程度によって評価する.
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
Google formなどを活用して,研究室メンバー間での相互評価を行う.
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
2023.4~2024.3 株式会社IHI 技術開発本部勤務
2014.4~2015.12 日産自動車株式会社 走行制御システム先行開発グループ勤務
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
ものづくり産業において実際に利用されているロボティクス・機械制御技術を厳選し,実用化の観点も交えて講義する.
テキスト・参考文献等
授業の中で適宜指示します.