シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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環境生命科学 | 2025 | 夏季集中 | 他 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 諏訪 裕一 | スワ ユウイチ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-BI5-9C05
履修条件・関連科目等
この科目の履修には,微生物学,化学,生物熱力学の基礎知識が要求される。他専攻の大学院生が履修を希望する場合,予め,科目担当教員に必ず相談すること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
原核生物の生理学的な性質をもとに,生物が生存できる環境(生物圏)の化学的な性質に対する微生物活性の影響に関する知見と知識を修得し、受講生の研究に反映させることをめざす。現在の環境科学,水圏および陸圏の生態学で特に意義のある課題を中心に取り扱う。T フェンチェルら著,太田,諏訪ら訳;微生物の地球化学~元素循環をめぐる微生物学~第3版をテキストとして使用する。テキストを読み予習して,担当箇所についてプレゼンテーションすることを求める。
科目目的
生物が生存できる総ての環境において、微生物はその場に対応した機能を発揮して棲息している。どんな微生物が地球上のどんなところで、何を栄養にして棲息しているのか。また、その反対に、微生物の活動が環境にどのようなインパクトを持っているのか。これらの課題について、バクテリアの大きさに対応した微視的な環境を念頭に理解と考察を深める。
到達目標
・地球化学とその変化を考える上での基礎知識となる微生物生理学および環境科学を修得する。
・微生物の生理活性と生物圏の化学的性質との関係を理解する。
・土壌圏,水圏,大気圏おける微生物の生理活性と生物圏の化学的性質との関係を理解する。
授業計画と内容
テキストを読み,予習して,プレゼンテーションすることを求めるアクティブ・ラーニング科目である。
第 1回:概要 ~物質循環,微生物,生態系のかかわり~
第 2回:地球化学にかかわる細菌の代謝
第 3回:物質輸送のメカニズム
第 4回:有機性高分子と炭化水素の分解
第 5回:元素循環の比較
第 6回:水圏I; 懸濁粒子と微生物群集
第 7回:水圏II; 物質循環と微生物の生態
第 8回:土壌での物質循環
第 9回:水圏の堆積物
第10回:微生物地球化学と極限環境
第11回:共生システム
第12回:微生物地球化学循環と大気I; 大気の構造と変遷
第13回:微生物地球化学循環と大気II; 気候変動との関連
第14回:生物地球化学循環の起源と進化 ~まとめ~
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テキストを読み予習して,プレゼンテーションすることを求める。受講生の研究課題を考慮して,担当チャプターを事前に割り出す作業を事前に行う。また,必要に応じて,授業のなかで検討すべき項目等を指示する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 授業の準備とプレゼンテーションを「レポート」とみなし、その内容を評価する。 |
平常点 | 35 | 授業中の積極的な議論への参加、質疑の論理性が評価される。 |
その他 | 15 | 授業の質疑のなかで口頭試問を実施する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
T. フェンチェルら著,太田,諏訪ら訳;微生物の地球化学~元素循環をめぐる微生物学~第3版。
参考書
その他、授業に際し、必要に応じて紹介する。
その他特記事項
担当教員から履修生に開講前の事前準備について、全学メールにて連絡します。連絡内容は、教科書の購入、担当箇所の決定です。