シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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民事訴訟法演習1(B) | 2025 | 前期 | 木1 | 法学研究科博士課程前期課程 | 猪股 孝史 | イノマタ タカシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-CI5-411S
履修条件・関連科目等
履修条件は、わが国の民事訴訟制度および民事訴訟法の全般について、基礎的知識を有し、かつ、理解していることです。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
わが国の民事訴訟法にかかる最近の重要な判例や裁判例をできるだけ網羅的に取りあげます。事案の分析を踏まえつつ、判旨の論理を理解し、これに対する学説の議論状況を検討し、そこでの問題について意見交換をし、議論します。授業では、履修する学生に、割当てにしたがって、担当する判例について、第1審判決から上告審判決までをまとめたうえ、そこでの理論上の問題について、先例があるときはその先例の射程ないし整合性や、学説の議論状況を紹介する報告をしてもらいます。
科目目的
わが国の民事訴訟制度および民事訴訟法についての全般的で基礎的な知識をもとに、民事訴訟法にかかる最近の判例や裁判例にみられる問題を検討し、当該判例の射程や、これに対する学説の議論状況を踏まえ、一層の理解を深めることを目的とします。
到達目標
判例研究の方法論を身に付けるとともに、修士論文の作成に資するように、民事訴訟法学の議論動向を探り、自ら研究テーマを発見し、それを追究していくための研究態度を身に付けてもらうことを到達目標とします。
授業計画と内容
おおむね、以下のように授業計画を予定することとし、民事訴訟法にかかわる最近の重要判例6件程度を取りあげ、判例研究をします。まずガイダンスにおいて、授業進行を確認し、対象とすべき判例を決定し、そのうえで報告分担を決定します。ただし、履修学生の研究関心や状況などに応じて、適宜に変更することがあります。
第1回 ガイダンス
第2回 令和6年度重判の第1判例の事案と判旨の報告(プレゼンテーション)
第3回 令和6年度重判の第1判例の論点にかかる分析(ディスカッション)
第4回 令和6年度重判の第2判例の事案と判旨の報告(プレゼンテーション)
第5回 令和6年度重判の第2判例の論点にかかる分析(ディスカッション)
第6回 令和6年度重判の第3判例の事案と判旨の報告(プレゼンテーション)
第7回 令和6年度重判の第3判例の論点にかかる分析(ディスカッション)
第8回 令和6年度重判の第4判例の事案と判旨の報告(プレゼンテーション)
第9回 令和6年度重判の第4判例の論点にかかる分析(ディスカッション)
第10回 令和6年度重判の第5判例の事案と判旨の報告(プレゼンテーション)
第11回 令和6年度重判の第5判例の論点にかかる分析(ディスカッション)
第12回 令和6年度重判の第5判例の事案と判旨の報告(プレゼンテーション)
第13回 令和6年度重判の第5判例の論点にかかる分析(ディスカッション)
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
各回の授業で取りあげる判例・文献資料について、予習をして授業に臨んでください。加えて、授業における意見交換や議論を通じて明らかになった問題などについて、さらに調査するなどして、一層の理解を深めるべく、丁寧な復習をすることを求めますし、また、そのような問題についての追加報告を指示することもあります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 20 | 授業のまとめとして提出されたレポートの内容により判定する。 |
平常点 | 50 | 発言や質問などの授業への取組みの態度から授業への貢献度をもって判定する。 |
その他 | 30 | 授業における報告として提出されたレポートの内容により判定する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
令和6年度重要判例解説(ジュリスト臨時増刊)【令和6年度重判】を基本のテキストとします。
参考文献
民事訴訟法にかかる基本書(体系書)は必須です。ほかに、必要に応じて、関連判例や文献資料などを適宜に指示することがあります。
その他特記事項
履修する学生の意向や研究の方向性にできるだけ配慮した授業運営をするつもりです。そこで、自らの研究関心をしっかりと見据えて、積極的に授業に取り組むことを期待します。