シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅱ(企業会計論) | 2025 | 後期 | 火2 | 経済学研究科博士課程前期課程 | 田村 威文 | タムラ タケフミ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EG-OM5-204S
履修条件・関連科目等
会計学に関するテーマで修士論文(または「特定課題についての研究の成果」)を執筆する学生を対象とします。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本演習では、会計を経済学的な視点から検討します。なかでも、ゲーム理論にもとづく考察が中心になります。ゲーム理論とは、複数の経済主体がお互いに相手の行動を読みあって行動する場合、どのような結果になるのかということを分析するための手法です。本演習は、ゲーム理論そのものの学習を主たる目的とはしていません。「利益操作はなぜ行われるのか」「会計規制の強化はどのような結果をもたらすのか」など、会計に関する具体的な問題について、ゲーム理論の基本的なアイデアを用いて検討します。
なお、本演習では月に1回程度、修士論文等の構想について報告してもらいます。
科目目的
企業会計について、経済学的な視点から考察します。
到達目標
次年度において、修士論文(または「特定課題についての研究の成果」)を完成させることができるよう、指導を行います。演習Ⅰ・Ⅱでは、修士論文などを執筆するために必要となる会計学や経済学の考え方の習得を重視します。
授業計画と内容
(履修者と相談の上で決めますが、基本的には以下のように進めたいと考えています。)
1.会計規制強化は企業にとって有利になるのか?
2.会計規制強化は投資家にとって有利になるのか?(有利になるケース)
3.【修士論文等の構想(4回目)】
4.会計規制強化は投資家にとって有利になるのか?(不利になるケース)
5.会計規制の最適レベル
6.会計基準についての2つの見方
7.【修士論文等の構想(5回目)】
8.会計基準のコンバージェンス(基本モデル)
9.会計基準のコンバージェンス(応用モデル)
10.会計と税務の関係(制度の理解)
11.【修士論文等の構想(6回目)】
12.会計と税務の関係(ゲーム論的考察)
13.会社法における配当規制と開示規制
14.【修士論文等の構想(7回目)】
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・修士論文等の構想については、レジュメを用いて報告してもらうので、そのための事前準備が必要となります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 50 | 議論への参加状況 |
その他 | 50 | 報告内容(修士論文等の構想) |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
田村威文(2011)『ゲーム理論で考える企業会計』中央経済社