シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
実証会計研究Ⅰ | 2025 | 前期 | 火1 | 商学研究科博士課程前期課程 | 大沼 宏 | オオヌマ ヒロシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CG-AU5-207L
履修条件・関連科目等
履修条件:学部の「財務会計論」その他財務会計に関する講義を履修してからの履修を出来るだけ薦めたい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
企業会計全体の,特に最新の財務会計の問題を理解することができる。大学院の講義なので講義時間は出来るだけ少なくし、演習やディスカッションを通じた講義内容の深い理解を求めたい。大沼の研究指向性が実証会計研究にあるので、テキストの輪読を軸としながら、トピックと関係する実証研究の論文も講義中に読むことも予定している。
2025年度は2024年度と同様に、業績予想に関する実証研究を広く検討したい。
科目目的
科目目的:財務諸表に関する認識と測定の理論とその構造を理解できる。財務会計論のトピックに関係する実証会計研究の概要を知る。
到達目標
到達目標:この科目を通じて、現在金融市場や世界中で起こっているさまざまな経済問題を自分の視点で考えられるようになる。
授業計画と内容
2025年度は奈良沙織・野間幹晴[2024]『業績予想の実証分析ー企業行動とアナリストを中心にー』を題材に経営者予想とアナリスト予想という2つの業績予想とアナリストの実態、および近年の企業行動や制度変化が業績予想とアナリストに与えた影響について、考えていきたい。
全部で24章から構成される研究書であるため、全てを読み通すのは講義時間の制約上難しいと考えられるので、最低限以下の章は読了した上で、履修者の希望に添って検討する章を選びたいと考える。
1 業績予想とアナリストに関する制度と実態
2 業績予想とアナリストに関する先行研究
3 ディスクロージャー優良企業における経営者予想
4 企業の成熟度と経営者予想
5 経営者予想の修正と割安株効果
6 アナリスト予想の精度と価値関連性
7 カバレッジとアナリスト予想の価値関連性
8 アナリスト予想の分散の実証分析
9 経営者予想とアナリスト予想の精度と価値関連性
10 アナリスト・カバレッジと経営者予想の予測誤差
11 経営者予想とアナリスト予想ー期待マネジメントとハーディングー
12 経営者予想公表後のアナリストのハーディングとアナリスト予想の有用性
13 銀行借入依存度と業績予想
14 総括・まとめ:これまでの振り返り
各回1章ずつ進行する訳ではないので、出来るだけ履修者の要望に応えたいと考えている。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習:講義前にテキストを事前に読み、問題点について確認する。難解な記述があればリストアップしておく(2時間程度)。
復習:各章終了毎に確認レポートの提出を求めるので、講義内容を再度テキスト等で読み直し、不明な点を無くすようにする。確認レポートに基づいて到達度評価レポートを実施する予定なので、確認レポートも振り返る(2時間程度)。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
期末試験(到達度確認) | 20 | 講義内容の理解度を確認するための期末レポートを課す。 |
レポート | 30 | 毎回の講義終了後に確認レポートの提出を求める。これも評価に加味する。 |
平常点 | 50 | 各章の発表を履修者の方にお任せするので、その報告評価が平常点として位置づける。 |
成績評価の方法・基準(備考)
履修者に対しては、講義への積極的な参加と前向きな姿勢での発言を求める。この講義中の発言も評価に反映させる。
なお、3回以上無断欠席した場合、履修放棄とみなし、単位は認めない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
講義テキストは
奈良沙織・野間幹晴[2024]『業績予想の実証分析ー企業行動とアナリストを中心にー』(中央経済社) ISBN978-4-502-47471-2
上記の文献をテキストとして指定する.場合によって上記テキストの内容を発展させて、実証研究の論文についても取り上げて、適宜指定の後読んでいきたいと考えている。
その他特記事項
講義の進展状況によっては、実証分析をお願いすることも考えられる。その時はSTATAの利用を推奨する。もちろん、当該ソフトの使用法についても講義内にて説明する。