シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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実証会計研究Ⅱ | 2025 | 後期 | 火1 | 商学研究科博士課程前期課程 | 大沼 宏 | オオヌマ ヒロシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CG-AU5-208L
履修条件・関連科目等
履修条件:学部の「財務会計論」その他財務会計に関する講義を履修してからの履修を出来るだけ薦めたい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
企業会計全体の,特に最新の財務会計の問題を理解することができる。大学院の講義なので講義時間は出来るだけ少なくし、演習やディスカッションを通じた講義内容の深い理解を求めたい。
大沼の研究指向性が実証会計研究にあるので、2025年度は関心トピックに関係する実証研究の論文も講義中に読むことを予定している。
2025年度は会計保守主義に関する実証研究論文を基本的に大沼が主となって発表し、その内容に沿ってディスカッションを行う。
科目目的
科目目的:財務諸表に関する認識と測定の理論とその構造を理解できる。 実証会計研究Ⅱでは特に近年の会計研究の中でも特に顕著な研究を取り上げて検証を進める。財務会計論のトピックに関係する実証会計研究の概要を知ることも目的とする。この科目では保守主義会計について習熟することを目的とする。
到達目標
到達目標:この科目を通じて、現在金融市場や世界中で起こっているさまざまな経済問題を自分の視点で考えられるようになる。
授業計画と内容
以下の通り講義を進める。
第0回 講義ガイダンス 会計保守主義について 講義の進め方について
第1回 Watts(2003a) 保守主義の概念
第2回 Basu(1997) 条件付保守主義の経済的属性
第3回 Ball and Shivakumar(2005) 条件付保守主義と財務報告の品質
第4回 Collins Hribar Tian(2014) 条件付保守主義の構成要素としての営業CF研究
第5回 Garcia Lara et al.(2016) 条件付保守主義と投資効率性
第6回 Lawrence et al(2013) 非裁量的保守主義の研究
第7回 Jung et al.(2014) 利益の品質と人的資源投資の効率性
第8回 Ha and Feng(2018) 条件付保守主義と人的資源投資の効率性
第9回 Ha and Feng(2018) 条件付保守主義と人的資源投資の効率性
第10回 Kim(2018) 条件付保守主義とジャンクボンド債市場の崩壊
第11回 Kim(2018) 条件付保守主義とジャンクボンド債市場の崩壊
第12回 石田惣平(2016) 保守主義と配当行動、負債調達
第13回 石田惣平(2016) 保守主義と投資の効率性、世界金融危機
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習:講義前にテキストを事前に読み、問題点について確認する。難解な記述があればリストアップしておく(2時間程度)。
復習:各章終了毎に確認レポートの提出を求めるので、講義内容を再度論文や講義資料等で読み直し、不明な点を無くすようにする。確認レポートから到達度評価レポートを実施するので、確認レポート自体についても復習しておく(2時間程度)。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 20 | 全体の内容を理解しているかを確認するための到達度評価レポートを課す。 |
レポート | 50 | 毎回の講義終了後、確認レポートの提出を求める。 |
平常点 | 30 | 講義中の発言を平常点として位置づける。 |
成績評価の方法・基準(備考)
履修者に対しては、講義への積極的な参加と前向きな姿勢での発言を求める。この講義中の発言も評価に反映させる。
なお、3回以上無断欠席した場合、履修放棄とみなし、単位は認めない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
講義テキストは 会計保守主義に関する実証研究の論文となる。
講義で使用する論文についてはシラバスに掲記しているもののの、講義が開始してから詳細を示すので履修者には事前に読んできて貰いたいと考えている。
その他特記事項
到達度確認レポートの提出を期末評価として求めるが、他の方のレポートと類似することのないように注意願いたい。