シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習(総合政策セミナー)Ⅰ(1) | 2025 | 前期 | 水5 | 総合政策研究科博士課程前期課程 | 李 里花 | リ リカ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PG-IF5-701L
履修条件・関連科目等
「特殊講義I(文化研究方法論)」もあわせて履修すること
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
移民やマイノリティをテーマに、研究の方法論について学びます。前期は、移民や民族、マイノリティをめぐる方法論的枠組みについて、古典といわれる文献を読みながらその理解を深めます。各回で読む文献は、特定のトピック(例えば「移民とは」「民族とは」「マイノリティとは」「ナショナリズムとは」)に焦点を当てた文献ですが、これら特定の集団や事象を条件づける国民国家体制のあり方や近代化、グローバル化の流れについても理解を深めていきます。
科目目的
「人の移動」を研究するための方法論を学ぶこと
「人の移動」をめぐる問題が、人種民族やマイノリティ問題をどう関係するのか理解すること
「人の移動」を条件づけてきた近代社会やグローバル化についての理解を深めること
到達目標
移民研究、マイノリティ研究、人種民族研究を実施する上での基本的な知識を獲得すること
移民研究、マイノリティ研究、人種民族研究を実施する上での方法論的について理解を深めること
授業計画と内容
第1回 イントロダクション
第2回 ナショナリズム①アンダーソン『想像の共同体』
第3回 ナショナリズム②ホブズボウム『創られた伝統』
第4回 ナショナリズム③ハートベック『トランスナショナリズム』李里花「今なぜ〈トランスナショナル〉なのか」
第5回 ナショナリズム④西川和久『トランスナショナリズム論序説―移民・沖縄・国家』
第6回 アイデンティティ①E.H.エリクソン『アイデンティティ』
第7回 アイデンティティ②ゴッフマン『スティグマの社会学:烙印を押されたアイデンティティ』
第8回 エスニシティ①バルト「エスニック集団の境界」、イサジフ「さまざまなエスニシティ定義」
第9回 エスニティ②イームズ他「都市におけるエスニック集団」、ロイス「キリスト教徒でもユダヤ教徒でもなく」
第10回 カルチュラル・スタディーズ①ターナー『カルチュラル・スタディーズ入門』
第11回 カルチュラル・スタディーズ②高橋(編)『パフォーマンス研究のキーワード』
第12回 多文化主義①グレイザー&モイニハン『人種のるつぼを越えて』南川『アメリカ多文化社会論』
第13回 多文化主義②南川『未完の多文化主義: アメリカにおける人種,国家,多様性』
第14回 まとめ・発表
*履修者の人数や研究内容によって進度や内容が変わることがあります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
このクラスに参加するためには、テキストの指定された箇所を事前に読んでくることが必須となります。2時間~4時間程度。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | レジュメ・レポート |
平常点 | 50 | 事前にテキストを読み、ディスカッション等に参加すること |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
*テキスト
プリント配布
*参考文献
ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』NTT出版、1997年
前川啓治他(訳)エリック・ホブズボウム(編)『創られた伝統』(紀伊国屋書店、1992年)
ハートべック(水上訳)『トランスナショナリズム』(日本評論社、2014年)
西川和久『トランスナショナリズム論序説―移民・沖縄・国家』(新泉社、2018年)
岩瀬庸理(訳)E.H.エリクソン『アイデンティティ:青年と危機』(金沢文庫、1973年)
石黒毅(訳)アーヴィング・ゴッフマン『スティグマの社会学―烙印を押されたアイデンティティ』(せりか書房、2001年)
青柳まちこ編・監訳『「エスニック」とは何か:エスニシティ基本論文選』(新泉社、1996年)
グレアム・ターナー『カルチュラル・スタディーズ入門』(作品社、1999年)
高橋雄一郎編『パフォーマンス研究のキーワード―批判的カルチュラル・スタディーズ入門』(世界思想社、2011年)
グレイザー&モイニハン編『人種のるつぼを越えて』(南雲堂、1986年)
南川文里『アメリカ多文化社会論:「多からなる―』の系譜と現在」(法律文化社、2016年)
南川文里『『未完の多文化主義: アメリカにおける人種,国家,多様性』(東京大学出版会、2021年)
李里花「今なぜ〈トランスナショナル〉なのかー日本における移民研究を考える」『移民研究年俸』(26)、2020年