シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
英語1・5 Reading (Upper-Intermediate)/英語(Ⅰ)・(Ⅴ) (Upper-Intermediate) | 2025 | 春学期 | 木2 | 法学部 | 末廣 幹 | スエヒロ ミキ | 1年次配当 | 1 |
科目ナンバー
JU-EN1-001M,JU-EN2-005M
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この講義では、日本の教科書会社が作成した教科書は用いず、John Dower, Embracing Defeat: Japan in the Wake of World War II (New York: W. W. Norton & Company, 1999).を精読する。本書は、第二次世界大戦敗北後、連合軍による占領を受けた日本人の意識を論じ、アメリカでピューリッツァー賞を受賞した名著である。専門書ではあるが、きわめて明晰な叙述が行われており、英語による専門書の叙述に慣れるためには優れた教材と言える。またジョン・ダワー、『敗北を抱きしめて――第二次世界大戦後の日本人』(岩波書店、2001年)として邦訳されているので、内容が把握しにくい受講者は、予習の邦訳を活用することを勧めたい。日本の教科書会社の作成したテクストはないので、逐次原書のコピーを配布する。
科目目的
論理的な思考力を求められるような主に現代の英語の文章を読み解き、多面的に理解し、自らの考えを構築することができる能力を身につけること。
到達目標
この講義では、将来、専門分野に関する英語文献を読む上で参考になるように、ある程度のレヴェルの専門書を読みながら、内容を的確に把握する訓練を積むことを考えている。文献の内容については講義中に逐次補足するので、日本史や世界史に関する知識はとくに求めない。だが、文献の内容の点で、日本史、日米の外交交渉、ナショナリズムや国民意識という問題に関心がある学生にはとくに受講を勧めたい。
この科目では以下を到達目標としています。
・辞書やさまざまな参考文献を用いながら、学術的な英語の文章を正確に日本語に訳せるようになる
・文章を構成するパラグラフの構成について理解できるようになる
授業計画と内容
以下が授業計画である。
1 イントロダクション――授業の方法と評価についての説明、テクストと著者John W. Dowerについて
2 Embracing Defeat19ページ前半講読
3 Embracing Defeat19ページ後半講読
4 Embracing Defeat21ページ前半講読
5 Embracing Defeat21ページ後半講読
6 Embracing Defeat22ページ前半講読
7 Embracing Defeat22ページ後半講読
8 前半のまとめとテクストの歴史的背景の説明(太平洋戦争の展開について)
9 Embracing Defeat23ページ前半講読
10 Embracing Defeat23ページ後半講読
11 テクストの歴史的背景の説明(連合軍による日本占領について)
12 Embracing Defeat24ページ前半講読
13 Embracing Defeat24ページ後半講読
14 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習としては、毎回の講読の範囲を、英和辞典を引き参考文献を参照した上で、しっかりと自習しておき、ヴォキャブラリーの意味や文法事項について各自確認しておくことが望ましい。さらにテクストの内容を理解するために必要な基礎知識を身に付けておくことが求められる。
復習としては、授業で学んだ内容を再確認し、毎回リスポンス・シートとしてまとめて提出することが求められる。さらに、訳文については日本語で意味が通るかどうかを確認しておくことが求められる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり1時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
中間試験 | 30 | 英語の専門書の文章の構文や文法事項を理解した上で、正確な日本語に訳せたり、日本語の要約をまとめられるかどうかを評価します。 |
期末試験(到達度確認) | 50 | 英語の専門書の文章の構文や文法事項を理解した上で、正確な日本語に訳せたり、日本語の要約をまとめられるかどうかを評価します。 |
レポート | 10 | リスポンス・シートの評価。リスポンス・シートでは、木曜日の授業で学んだこと、理解できたこと、わかりづらかったことや疑問を抱いたことを200字以上でまとめて、日曜日までに提出して貰います。 |
平常点 | 10 | 授業の理解を評価し、授業への参加・貢献度の状況を加味して評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
単位修得の条件として、1学期の授業の内、欠席回数が3回を超えないことが求められます。
学期中の提出物の提出回数が7回以下になった場合にはE判定とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
毎週提出して貰うリスポンス・シートについては、次週以降の授業でフィードバックの時間を設けます。
学期末試験についても授業内でフィードバックの時間を設けます。
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
John Dower, Embracing Defeat: Japan in the Wake of World War II (New York: W. W. Norton & Company, 1999).をテキストとして使用するが、毎回資料を配付するので購入の必要はない。さらに、パラグラフ・リーディングの基本を学ぶために、成田あゆみ・日比野克哉、『標識に従えば英語はスッキリ読める』(増進会出版、2003年)を教科書とする。この本は絶版で現在入手が不可なので、やはり逐次コピーを配布する。